スマホゲームのセルラン分析（2022年9月29日〜10月5日）。今週の1位は「モンスターストライク」。日本とはまるで違うアメリカの四半期ランキングも紹介

　データ分析を専門に行うSensor Towerによると，2021年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆3746億円に達している（※関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で，現在最も売れているタイトルを始めとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。

スマホゲームのセールスランキング

（2022年9月29日〜10月05日）

順位	前週	タイトル	DL数の前週比	収益の前週比
1	6	モンスターストライク	67%	203%
2	5	原神	63%	76%
3	23	プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク	63%	634%
4	3	ウマ娘 プリティーダービー	-10%	20%
5	7	Pokémon GO	-14%	63%
6	2	ドラゴンクエストウォーク	-26%	0%
7	9	パズル＆ドラゴンズ	5%	68%
8	4	プロ野球スピリッツＡ	-6%	-10%
9	34	ヘブンバーンズレッド	35%	621%
10	22	LINE：ディズニー ツムツム	5%	262%
11	13	放置少女	-12%	79%
12	17	アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ	-18%	87%
13	1	Fate/Grand Order	-39%	-54%
14	10	パズルサバイバル	-17%	10%
15	11	あんさんぶるスターズ！！Music	-49%	2%
16	8	ONE PIECE バウンティラッシュ	-32%	-24%
17	15	荒野行動	-17%	4%
18	16	Lineage W	1%	-3%
19	12	ドラゴンボールZ ドッカンバトル	-37%	-23%
20	14	アズールレーン	-30%	-7%
21	21	モリノファンタジー：世界樹の伝説	-50%	19%
22	19	LINE ポコポコ	-13%	12%
23	24	ブルーアーカイブ	26%	30%
24	58	ドラゴンボールレジェンズ	-9%	207%
25	201	七つの大罪 光と闇の交戦	11%	990%
26	44	#コンパス	73%	126%
27	31	ONE PIECE トレジャークルーズ	-21%	54%
28	43	ロマンシング サガ リ･ユニバース	-52%	118%
29	33	日替わり内室	-17%	50%
30	57	グランブルーファンタジー	-75%	170%
31	30	シャドウバース	0%	42%
32	49	オリエント・アルカディア	-8%	107%
33	29	Tower of Fantasy（幻塔）	-28%	25%
34	41	新信長の野望	-21%	69%
35	28	マフィア・シティ	-34%	17%
36	27	ドラゴンクエストタクト	23%	5%
37	123	妖怪ウォッチ ぷにぷに	40%	370%
38	26	プリンセスコネクト！Re:Dive	-23%	-16%
39	37	Age of Origins	-2%	23%
40	60	鋼の錬金術師 MOBILE	-14%	111%
41	65	獅子の如く〜戦国覇王戦記〜	-10%	131%
42	68	機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE	22%	137%
43	38	ロードモバイル	7%	17%
44	32	ホームスケイプ	-5%	2%
45	62	空の勇者たち	-4%	93%
46	50	おねがい社長！	-26%	45%
47	25	三國志 真戦	-18%	-35%
48	72	白猫プロジェクト	-28%	125%
49	36	ガーデンスケイプ	4%	-4%
50	164	アイドルマスター SideM GROWING STARS	14%	386%

※掲載データはSensor Towerから引用したものです。データの無断転載を禁じます
※iOSとAndroidの収益の合計をもとにしたランキングです。マルチプラットフォーム展開を行うタイトルでも，PCや家庭用ゲーム機向けの収益は含まれていません

1〜25位の収益グラフ。縦軸（収益）の数値は非公開

　今週の1位は「モンスターストライク」（iOS / Android）である。“超・獣神祭”の新限定キャラ「アルスラーン」（CV：坂本真綾）がガチャで実装されたほか，Ver.24.2アップデートやキャンペーンなどが立て続けに行われている。

　

　3位には「プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク」が，収益の前週比が634％もの伸びでランクインした。同作では9月30日にサービス2周年を迎えており，それに関連した各種キャンペーンが大きな要因となっているようだ。

プロジェクトセカイの過去1か月間における収益の推移

　そのほか気になる点としては，今回ランキング入りした16作品で，収益の前週比が100％以上に伸びている。10月5日にAppStoreの価格改定が行われており（※関連記事），それに向けた駆け込み需要なのかもしれないが，今回のデータを見る限り詳細までは分からない。次週以降のiOS向けゲームの収益がどのように変化するか，引き続き注目したい。

アメリカにおけるスマホゲームの四半期ランキング

（2022年7月1日〜9月30日）

　四半期を終えて区切りが良いこともあり，これから数回にわたって，日本以外のランキングを紹介する。以下に掲載するのは，アメリカにおける前四半期（7月1日〜9月30日）の収益ランキングだ。

順位	タイトル	ストアリンク (iOS)	ストアリンク (Android)
1	キャンディークラッシュ	iOS	Android
2	ROBLOX	iOS	Android
3	コインマスター	iOS	Android
4	ロイヤルマッチ	iOS	Android
5	Pokémon GO	iOS	Android
6	エボニー	iOS	Android
7	Bingo Blitz	iOS	Android
8	ホームスケイプ	iOS	Android
9	Jackpot Party	iOS	Android
10	クラッシュ・オブ・クラン	iOS	Android
11	キャンディークラッシュソーダ	iOS	Android
12	タウンシップ	iOS	Android
13	ステート・オブ・サバイバル	iOS	Android
14	パズルサバイバル	iOS	Android
15	Call of Duty: Mobile	iOS	Android
16	フィッシュダム	iOS	Android
17	DoubleDown	iOS	Android
18	ドラゴンボールZ ドッカンバトル	iOS	Android
19	Garena Free Fire	iOS	Android
20	RAID: Shadow Legends	iOS	Android
21	ディアブロ イモータル	iOS	Android
22	MARVEL ストライクフォース	iOS	Android
23	原神	iOS	Android
24	スロットマニア	iOS	Android
25	トゥーンブラスト	iOS	Android

　各タイトルのジャンルを見ると，マッチ3パズル，カジノ，ミニゲームの類が半数近くを占めており，日本のランキングとはだいぶ傾向が違う。アメリカではルートボックス（ガチャ）に対する規制が厳しいなど，日本とはさまざまな状況が異なるが，ゲーマー間においても“スマホゲーム＝カジュアルに遊ぶもの”，という認識が広く定着しているのかもしれない。

　今回のランキングに含まれる25タイトルは，いずれも日本向けに展開されているので，iOS/Androidのストアリンクを表内に併記しておいた。興味を持ったら，向こうのスマホゲームのトレンドがどんなものか確かめてほしい。

アメリカにおける7月〜9月の収益グラフ。キャンディークラッシュとROBLOXが突出している

Sensor Tower 日本語公式サイト