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「Winning Post 8」の完成発表会が開催。2013年リーディングジョッキーの福永祐一騎手がゲストとして駆けつけた会場の模様をレポート
具体的なゲームの内容としては,ます3Dグラフィックスで表現される牧場が紹介された。牧場は,施設を自由に配置することで,生産力重視や育成重視といったさまざまな方向性に特化させられるという。なお,山口氏のオススメは,風車や噴水といった,実際の牧場にはあまり見られない,ゲームならではの施設とのことである。
また,馬については,質感が優れているだけでなく,その生態が生き生きと描かれている。会場で披露された実機映像でも,親子の馬が戯れている様子などでそれを確認できた。
人馬の絆という項目では,シリーズ初の要素となるプレイヤーの結婚と家族が紹介された。同タイトルでは,プレイヤーが子ども,孫,ひ孫……と子孫を残し,一族で代を重ねながらエンドレスでプレイを続けられる。その中でプレイヤーキャラもゲーム内で年齢を重ね,やがて代替わりしていくという。
さらにプレイヤーは,自分の子どもや孫を,騎手,調教師,牧場のスタッフとして起用することも可能だ。最終的なゲームの目標の一つには,一族全員で育てた愛馬で,大舞台のレースを勝利することも含まれている。
また,「縁(ゆかり)の馬」という新システムは,プレイヤーの子どもや孫が,いくつかのイベントを経て自家生産馬との絆を深めていくもの。その子どもが騎手や調教師として,縁の馬やその産駒に関わると,さらに高い能力を発揮できるという。
山口氏は,プレイヤーの一族および人馬の絆を描くことで,今までのシリーズ以上に競馬のドラマを描けているのではないかと表現していた。
「Winning Post」シリーズのこだわりの一つとして,競走馬の血統が挙げられるが,「Winning Post 8」では,そこに牝系の構築が加えられた。プレイヤーは,自身の経営する牧場の柱となる牝馬の血統を代々つなげていき,より優秀な馬を生産していくこととなる。
また,その牝系に属する馬が活躍すると,のちの代の馬は大舞台に強くなったり,スタミナが付いたりといった「牝系属性」が生まれながらに付与されていく。この要素は,どちらかと言えばコアなシリーズファンに向けた要素とのことで,実在馬の系統を発展させられるほか,自分だけの牝系を最初から作っていくこともできるのだという。
レースシーンは,3Dグラフィックスにより質感やモーションがリアルに表現されるだけでなく,年代に応じて異なる演出が加えられる。1982年から始まるゲーム序盤では,セピア調のグラフィックスとラジオ中継のような音声でレースが表現されるが,中期になるとアナログ放送調となり,後期以降はデジタル放送のようなクッキリとした画質と音声でレースを楽しめる。
また,データも,実在馬のものをはじめ,新設されたチャンピオンカップや重賞など,すべて2014年最新のものに対応している。
そのほか,「Winning Post 8」リリース後に,無料DLCシナリオとして,ゲーム内に登場する二人の秘書が着用するコスチュームが配信されることも発表された。その中には,「DEAD OR ARIVE」シリーズの霞の衣装や,「真・三國無双」シリーズの貂蝉の衣装も含まれているとのことだ。
発表会の後半には,2013年のリーディングジョッキーおよびJRA最多賞金獲得騎手に選出された福永祐一騎手と,競馬好きとして知られるタレントの谷 桃子さんが登壇。福永騎手は,シリーズ全作をプレイしているという大の「Winning Post」ファンとのことで,山口氏も「そこまでやり込んでいるのか」と思わせられることがあるという。また山口氏は,「実際に競馬に携わっている方がプレイしてしてくださるのは,非常に光栄」とも語っていた。
また,谷さんが,「Winning Post 8」における牧場の表現や,自分が付けた馬の名前をゲーム内のキャスターが読み上げることが,競馬好きとしてたまらないと感想を述べると,山口氏は見ているだけでも楽しめるゲームを目指したと説明していた。
福永祐一騎手 |
谷 桃子さん |
競馬の魅力を問われた福永騎手は「純粋なスポーツ,あるいは単なるギャンブルに留まらない,人と馬とが織りなすドラマがあるからこそ,支持されているのではないか」とし,とくに馬の血統のこだわっている「Winning Post」シリーズでは,それがうまく描けていると語った。
「Winning Post 8」に関しては,家族の中から騎手や調教師を輩出する要素が,リアルの競馬界のようで興味深いと福永騎手。また新システムの縁の馬についても,リアルの競馬界にある縁故をうまくゲームとして再現していると話していた。
「Winning Post 8」には福永騎手が,ソーシャルゲーム「100万人のWinning Post」のコラボイベントには谷さんがそれぞれ実名で登場するが,二人ともゲームに出演できるのは大変うれしいことだと語っていた |
会場では,3月29日開催の「ドバイデューティフリー 2014」にて,福永騎手が参戦するレースを「Winning Post 8」でシミュレートする映像も公開された。ゲーム内の福永騎手は,レース後半に直線から一気に飛び出して見事1着を獲得したが,山口氏によれば,騎乗するジャスタウェイの体調を絶好調に設定した以外は,手を加えていないとのこと。福永騎手は,本番でもこのような勝ち方をしたいと意気込みを見せていた。
今後の目標として,福永騎手は,「たくさんの名馬とめぐり会いたい」とし,そのためにいい結果を出し続けたいと話す。また「Winning Post 8」については,往年のファンがやり込める一方で,初心者も遊びやすいバランスになっているとし,ぜひ多くの人にプレイしてほしいと語った。
また,谷さんは,縁の馬などの新要素に触れることで,競馬界のさまざまな面をより深く理解できるようになり,ひいてはより競馬を楽しめるのではないかと感想を述べていた。
JRAとのタイアップにより,「Winning Post 8」を使ったレース検討会が開催されることもアナウンスされた |
最後に山口氏が,「Winning Post 8」の開発にあたり,多くの競馬関係者の協力を得られたことに感謝を述べ,人と馬,そして人同士のドラマにこだわった同タイトルで,少しでも競馬界を盛り上げていきたいとの展望を述べて,発表会を締めくくった。
「Winning Post 8」公式サイト
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