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DonutsのiOS向けアプリ「Tokyo 7th シスターズ」が本日リニューアル。アップデートの先行体験レポートと開発者へのショートインタビューを掲載
また先日,Android版が2014年11月にリリース予定であることが発表され,事前登録の受付が10月28日から始まっている。
8月末に掲載した「こちら」の記事でお伝えしたように,本作は2014年秋に大幅リニューアルされることが決定しており,新要素の「ライブスキル」や「Sisters Time」の追加,画面レイアウトやデッキ編成の変更など,数多くのブラッシュアップが予定されていることが,公式サイト内で告知されていた。そして本日,ついにその大型アップデートが実施され,メンテナンス終了後の18:00(予定)より,新しくなった「ナナシス」をプレイできるようになる。
本稿では,配信に先駆けてプレイさせてもらったリニューアル後の新バージョン,および本作の基本的なゲーム内容を紹介していこう。また,本作の開発を手がけたDonutsの茂木伸太郎氏と中川尚人氏へのショートインタビューも掲載しているので,プレイヤーは最後まで目を通してほしい。
「Tokyo 7th シスターズ」公式サイト
iOS版「Tokyo 7th シスターズ」ダウンロードページ
Android版「Tokyo 7th シスターズ」事前登録受付ページ
まずは,本作のバックグラウンドストーリーをあらためて紹介しておこう。
ゲームの舞台は近未来の西暦2034年で,プレイヤーは次世代アイドル劇場型スタジオ「777(スリーセブン)」の2代目支配人という設定。しかし,世の中では2年前に国民的アイドルグループ「セブンスシスターズ」が突如引退して以来,「アイドルはもう時代遅れ」という風潮になっており,「777」も閑古鳥が鳴く有り様となっていた。
しかし,美人マネージャー「六咲コニー」の言葉に励まされたプレイヤーは,新しいトップアイドルを育てるために動き始めることになるのである。
ゲームの大まかなサイクルは,アイドルをスカウトし,レッスンやバトルで成長させながらストーリーを進めていく,という流れになっている。
基本となるのは,ゲームの舞台となる街「Tokyo 7th」のさまざまなエリアで,アイドルの原石である女の子をスカウト(カードを収集)すること。探索エリアの達成度が100%になると,メインキャラ達のストーリーが進行するのだが,音声データをダウンロード(※無料)しておけば,フルボイスで楽しめるようになっている。
バトルは自動で進行するのでテクニックは不要だが,自ユニットのユニットの強さやスキルが勝敗を左右することになる。そのため,スカウトしたアイドルをレッスンで育成(合成&進化)し,強化して対抗していくのだ。
なお,本作のウリの1つであるソロステージ(リズムゲーム)をクリアすると,選んだキャラクターの「親密度」が上昇してステータスが上昇したり,会話イベントを見たりできる。
リズムゲームの内容は,画面内に出現するターゲットアイコンとスターが重なる瞬間に画面をタップしたり,長押ししたりするという分かりやすいもの。
プレイヤーがプロデュースする「ナナスタシスターズ」の選抜ユニット「WITCH NUMBER4」「SiSH」「NI+CORA」「サンボンリボン」,そして伝説のアイドル「セブンスシスターズ」の曲がプレイ可能だ。
これらの楽曲は随時追加されていく予定で,kz(livetune)氏,ヒゲドライバー氏,U-ji aka 霊長類P氏など,ボカロPとしても人気のアーティスト達が手がけている。
さまざまな部分が改善されたリニューアル後の「ナナシス」を紹介
まず,基本画面となるマイページでは,ナビゲーターをすべてのキャラクターから選択できるようになる。ボイス付きでナビゲートしてくれるので,リニューアル後はぜひ推しメンをナビゲーターに設定してみてほしい。もちろん,コニーを所持していれば引き続きナビゲーターを担当してもらえる。
また,詳細は教えてもらえなかったのだが,リニューアル後は背景画面を事務所以外にも変更できるようになるとのこと。
そのほか,グローバルメニューが廃止となり,マイページから使用頻度の高い項目に直接アクセスできるようになる。
リズムゲームについては,ほぼ別ゲームといえるほど中身ががらりと変わっている。一番のポイントは,プレイに必要だった「ソロステージチケット」が廃止され,CP(カリスマポイント)を消費する形に変更される点だ。このリニューアルにより,今までよりも気軽にプレイできるようになる。
リズムゲームに挑戦する際のユニットは,基本的に“3人×3隊列”の9人で,加えて,他プレイヤーの“隊列リーダー”を助っ人として設定できる。各ユニットで編成したアイドルは「ライブスキル」「ライブリーダースキル」が発動する。同属性カードのATK倍率を上げたり,判定を甘くしてくれたりするので,リズムゲームが苦手な人でも編成次第では高スコアを狙えるようになる。
リズムゲームのデザインも変更されている。ターゲットアイコンとスターが重なる瞬間に画面をタップするという仕組み自体は変わらないが,スターは画面中央にある円状のレールに沿って出現するようになり,ターゲットアイコンは画面下部の左右にタッチ用のボタンとともに配置される,という形になった。
なお,スターについては,青がシングルタップ,赤が左右同時押し,緑が長押しとなっている。
そして,「Great」と「Perfect」を取り続けて画面中央の表示が100%になると「Sisters Time」に突入する。これは,ミスが続かない限り通常時よりスコアが稼げるという,いわゆるボーナスタイムだ。うまくハイスコアを獲得できれば,一気に親密度を上げられそうである。
そのほか,通常楽曲とは別に,同じ楽曲のボーカリスト違いバージョンや,イベント限定の「スペシャル楽曲」が追加される点にも注目だ。
「ナナシス」リニューアル要素の紹介は以上となる。体験会のあと,「Project-7th」総監督の茂木伸太郎氏と,プロデューサーの中川尚人氏に話を聞く機会を得たので,そのインタビューを本稿の締めとして掲載しよう。
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。
8月末に発表された「ナナシス」の大幅リニューアルが,今回ついに実装されることになりましたが,その構想自体はいつ頃から考えていたのでしょうか。
発表したのは2014年8月末でしたが,3月にはすでにリニューアルすることが決まっていました。
今回は,今までバラけていた,カードの部分とリズムゲームの部分をリンクさせるのがテーマで,簡単に言うと,リズムゲームにも自分のデッキが反映されるという仕様になります。
4Gamer:
「ナナシス」がリリースされたのは2014年2月19日でしたから,かなり早い段階からリニューアルを考えていたんですね。
茂木氏:
正直に言えば,社内リソースや開発工数の関係から,我々も最初から完璧なものを提供するのは難しいと思っていたので,リリースした段階では,まずユーザーさんの反応を見てみたいという考えがありました。
実際,いろいろな意見をいただいたんですけど,一番多かったのが「音ゲーを面白くしろ!」というものだったんです。そこを何とかしようというのが,今回のリニューアルの土台になっています。
4Gamer:
リズムゲームパートを実際にプレイしてみて,全体的にかなり変わっていて驚きました。
茂木氏:
リズムゲームに関しては,ほかの人がプレイしているのを見るだけでも「お,面白そう」って思ってもらえるようにしたかったんです。いわゆるゲーセン的な感覚ですね。
UIでは,「太鼓の達人」のように幅広い層に遊んでもらえる間口の広さを持たせ,一方では際限なく難しくすることもできるように,「両手でプレイする」という部分にこだわりました。
実際にプレイしていただければ,面白いと思っていただけるものができたという自負はあります。
以前,ニコニコ生放送で実際にプレイしている映像を配信したことがあるのですが,そのときは視聴者の方の評判もすごく良かったので,手応えを感じています。
4Gamer:
マイページで,ナビゲーターに好きなアイドルを設定できるようになったのも,地味ですが嬉しい変更でした。
茂木氏:
今回のリニューアルでは,カードごとに親密度が上がるようになっていて,親密度が上がることによって見られるシナリオも用意しています。女の子達とのコミュニケーションもより楽しめるものになっていますので,ご期待ください。
中川氏:
ニコ生の配信時は,詳しく説明しないままの状態でマイページが表示されたので,「コニーさん,クビ?」みたいなコメントをいただいてしまいました。コニーさんもマイページに設定できますので,そこはご安心ください。
4Gamer:
リニューアルに際して,端末の要求スペックが上がるようなことはありますか?
中川氏:
もともと,動作環境はiPhone5以上を推奨としているのですが,必要スペックは今までと変わりません。
4Gamer:
ちなみに,Android版はまだリリースされていませんが,どの程度のスペックがあれば「ナナシス」をプレイできそうですか?
中川氏:
まだ開発中なので,はっきりとは言えないところもあるのですが,現在Android版に関しては,新しいOS,新しい端末から対応を進めています。音楽ゲームとして,しっかり遊べる環境を作ることをまずは優先しているので,リリースされたらAndroidをお持ちの方にもぜひプレイしていただきたいですね。
4Gamer:
「ナナシス」のプレイヤーは,実際どのくらいの年齢層が中心になっているのでしょうか。
中川氏:
「ナナシス」をプレイしている方は,10代前半から20代の方が多いですね。全体的な年齢層は若いほうだと思います。以前コミックマーケットに出展したときは,小学生高学年の方に来ていただけたくらいです(笑)。
4Gamer:
それでは最後に,読者に向けてメッセージをお願いします。
中川氏:
「ナナシス」を長く遊んでいただいているユーザーさんの中には,「早く課金させてほしい」とおっしゃってくださる方もいらっしゃったのですが,リニューアルをはじめ,よりお楽しみいただけるようなゲームにしようと開発を進めてきましたので,今までは課金要素なしでサービスを続けてきました。
今回のリニューアルで,ゲーム全体としてみて,思う存分楽しんでいただける環境が整えられたかなと思っています。以前から力を入れていたシナリオや音楽はもちろん,バランス調整も行っていますので,新規の方にもとても遊びやすくなっています。このリニューアルを機にプレイしていただけたら嬉しいです。
茂木氏:
リズムゲームの部分がブラッシュアップされたことで,キャラクターやシナリオなど,コンテンツそのものをより楽しめるようになったと思います。リズムゲームの部分に魅力を感じられず止めてしまった方も,ぜひ新しくなった「ナナシス」をプレイしてみてほしいですね。
もともとご好評をいただいていたシナリオや楽曲,もちろん新カードなども,今後どんどん追加していきます。現在プレイ中の方はもちろん,初めての方でも間違いなく楽しめると思います。
今回のリニューアルで,ユーザーさんに一番身近なアプリという発信源の足場を固めることができたので,今後は,CDやリアルイベント,メディアミックスといった展開も進めていきたいと考えています。今後の「ナナシス」にご期待ください。
4Gamer:
本日はありがとうございました。
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