プレイレポート
[E3 2014]「Alien: Isolation」の試遊レポート。宇宙スケールの凶悪難度で,エイリアンにやられまくった
いずれのブースも撮影禁止になっており,SEGA of Americaの特設ブースも,外壁に設置されたディスプレイが入ってしまうアングルでの撮影はできなかった。
そんななかで今回は,SCEブースにあったPlayStation 4版で試遊した模様を中心にお伝えしたい。とはいえ,いつも,これといったことをする前に,あっさりゲームオーバーになってしまうため,いろいろと分からないことも多いのだ。てへへ。実際,本作の難度はかなりお高めである。
主人公は,映画エイリアンシリーズのメインキャラクターであるエレン・リプリーの娘,アマンダで,背景となるのは,1979年に公開された映画第1作「エイリアン」で描かれたノストロモ号の事件から15年後だ。「一人称視点のエイリアンもの」と聞くと,植民地海兵隊の兵士となって,パルスライフルやスマートガンを撃ちまくり,襲ってくるエイリアンどもを次々に倒していくようなものを想像するかもしれないが,本作はそういう予想を覆す内容になっている。
エイリアンが本当に怖い! リプリーをリスペクトしたくなる凶悪な恐ろしさを体験
試遊が始まると,そこはどこともしれない宇宙船の中だ。ノストロモ号はすでに自爆しているはずなのだが,船内の雰囲気は映画第1作とよく似ている。とはいえ筆者が映画エイリアンを見たのは劇場公開されたときなので,35年ほど前だ。記憶はやや怪しいかもしれない。
ともあれ,画面は暗く,見通しが悪い。ときどき大きな音が鳴り響いたりなど,サウンドも恐怖心をあおるものになっている。画面の指示は簡単で,「このエリアから脱出しろ」というものだった。
というわけで,机の上に置いてあった火炎放射器を取り,これでもう大丈夫とあちこち探索していたら,いきなりゲーム終了だ。どうやら,背後から襲われたらしい。ちなみに,このゲームではエイリアンを殺すことはできず,火炎放射器はあくまでひるませるだけなのだ。あー,びっくりした。
30分の待ち時間がある代わり,みっちりプレイができるSEGA of Americaブースに対して,SCEブースでは数人が順番を待っているだけだが,やられてしまうと交代だ。というわけで,もう一度列に並び直して,次はコッソリいくことにした。
プレイヤーにとって最も重要なアイテムは,エイリアンファンにはおなじみの「モーショントラッカー」だろう。移動する物との相対位置が分かるというすごい機械で,これをたまに表示させて周辺の状況を探るのがプレイの基本となる。ピコンピコンという音も映画と同じで,これは嬉しい。また,なぜか「ロッカー」と日本語も併記されているロッカーなどに隠れることもできるので,モーショントラッカーでエイリアンの接近を知ったら,いち早く姿を隠すことがセオリーだろう。
というわけで,エイリアンが接近してきたので,さっとロッカーに隠れた。隙間から外を覗くと,エイリアンがうろうろと歩いているのが確認できる。個人的な印象だが,エイリアンのデザインもH・R・ギーガー氏のオリジナルに近いような気がした。武器にもなる尾が非常に長く,頭部のキャノピーはツルツル,そして手足が細い。
エイリアンは,ロッカーの前でしばらく立ち止まると,いきなり扉を開けにかかってきた。所定のボタンを押すことで,それに抵抗できるのだが,結局こじ開けられてゲームオーバー。マジか……。
もう一度列に並び直して,方針変更。本作では,しゃがみ歩きをすることで音を消せるので,それを使ってなるべく静かに移動するのがセオリーだ。
モーショントラッカーを頻繁にチェックし,こそこそ移動しながら脱出ルートを探す。何に使えるのかわからないが,拾えるオブジェクトは拾っていく。見知らぬドアを開けるのが,こんなに怖いとは思わなかったが,ともあれ,それらしい場所にたどり着いたところ,天井の通風孔からエイリアンが直撃してきてゲームオーバーになった。そこから来るか!
筆者の腕前に疑問を持つであろう多くの読者のために付け加えておくと,だいたい30分ほど試遊台の前に立っていたが,その間,ミッションをクリアしたプレイヤーはいなかった(と思う)。
ちなみに,SEGA of Americaのブースでも状況は似たりよったりらしく,ほとんどが敗退したとのこと。あちらでは,モーショントラッカーを使えないモードの試遊もあったそうで,そうなったらもう手の打ちようがない雰囲気もある。
少なくないエイリアンもののゲームタイトルの中で,このAlien: Isolationは,映画第1作の雰囲気をかなり忠実に再現した作品になっていると思う。つまり,たった1匹しかいないくせに,乗組員を次々に葬っていく,エイリアンの超自然的な力が非常に印象的なのだ。
もっと易しいモードがあれば嬉しいのだが,あまりにも難度が高すぎて,かえって,なんとかしてやりたいという気持ちになったのも事実だ。
というわけで,最近手ぬるいゲームが多いとお嘆きの貴兄は,ぜひ発売日を楽しみにしよう。また,バーチャルリアリティ対応のヘッドマウンドディスプレイを使えば怖さ倍増という感じなので,そっち方面にも期待したい。
「Alien: Isolation」公式サイト
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