［TGS 2014］新キャラクターの登場でアクションの幅が広がった「リトルビッグプラネット3」。その魅力を開発プロデューサーに解説してもらった

　ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア（SCEJA）が2014年12月4日に発売を予定しているアクションゲーム「リトルビッグプラネット3」（PS4 / PS3）。東京ゲームショウ2014の2日目（9月19日），本作の開発者によるメディア向けプレゼンテーションが実施された。KONAMIの「METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES」（PlayStation 4/PlayStation 3/Xbox 360）とのコラボレーションも発表された，その内容をお伝えしよう。

ソニー・コンピュータエンタテインメントWorldwide Studiosのアソシエイトプロデューサー 岩瀬尚子氏がプレゼンテーションを行った

　本作は，シリーズでおなじみの主人公「リビッツ」を操作するジャンプアクションゲームだ。第1作，第2作はPS3で発売されており，今回の「3」で初めてPS4版がリリースされることになった。
　ゲームは，リビッツが新たな惑星にやってきたところからスタートする。想像力を吸い尽くすという怪物「タイタン」が，自称天才発明家の「ニュートン」によって解き放たれてしまい，惑星中が混乱に陥ってしまう。リビッツは惑星に眠る古代のヒーロー達を復活させ，平和を守る冒険に出かける――というのが本作のストーリーだ。


　その古代のヒーロー達というのが，リビッツ以外に登場する3体のプレイアブルキャラクターで，壁を蹴って移動できる「ピョコン」，体のサイズを変えられる「ドロン」，空を飛べる「パタチュン」だ。
　また，リビッツは「ポッケ」と呼ばれるアイテムを収納する力を持っており，たとえばドライヤーのような武器を使って，空気を吹き出したり吸い込んだりすることでステージの仕掛けをクリアするといったことができる。

大きいときは重くて力持ち，小さいときは軽くて素早いという特徴を持つドロン。体のサイズは[L1]ボタンで変更可能だ

スピードの速いピョコンのステージは，高速スクロールタイプのアクションになっている。キャラクターごとに特徴的なステージも用意されている

　本シリーズの特徴の一つであるステージクリエイトも健在で，新たなツールが70近く追加された。イチからクリエイトするのは大変だという人のために，雛形なども用意されており，そこから自分なりの形にアレンジしていくという作り方にも対応している。
　さらに，これまでのシリーズ作で配信された850ものステージがプレイでき，プレイヤーが投稿したステージはPS3とPS4のどちらでも楽しめる。また，ステージの内容を一目で分かってもらえるように，ステージの要所のシーンを編集して短いPVのような映像を作成できる機能なども搭載されている。

小島プロダクションの今泉健一郎氏。「リトルビッグプラネット3」のスタッフの技術力に感心し，今回もコラボを実現させたと話す

　実機によるデモプレイも披露された。たとえば，ドロンのステージでは体を大きくして，体重が重くなったところで乗ると下に沈み込むブロックがあったり，小さくなってから細い通路を通ったり，風で浮き上がったりと，体の大きさを変えることでクリアできるギミックが数多く確認できた。
　岩瀬氏は「ステージ自体がキャラクターの魅力をそのまま表している」と説明してくれたが，さらに別のキャラクターで挑むと違うルートを開拓できるようなステージも存在しているとのことだ。

　また，本作と「METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES」とのコラボレーションも発表された。詳細は「こちら」の記事でお伝えしているとおり，リビッツのオリジナルコスチューム「スネーク」が配信されるほか，ピョコンのコスチュームはなんと「装甲車」である。今回発表されたもの以外にも，ドロンとパタチュンのコスチュームが後日発表になるとのことだ。
　「METAL GEAR SOLID」シリーズとは，以前にも同様のコラボレーションが行われており，その完成度をKONAMI側は高く評価していたという。そこで「リトルビッグプラネット3」の発売にあたり，「今年のE3で自分達からオファーをした」と小島プロダクションの今泉健一郎氏が明かしている。

東京ゲームショウ2014のプレイステーションブースに出展されていた試遊台では，多数の女性の来場者が楽しんでいる様子が見られた

「リトルビッグプラネット3」公式サイト

4Gamer「東京ゲームショウ2014」特設サイト