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「明治東亰恋伽」と三越伊勢丹の“和”コラボ第3弾「めいたん呉服店 バレンタイン編」のレポートをお届け
そんなめいこいと三越伊勢丹がコラボしたイベント「めいたん呉服店 バレンタイン編」が2月10日から16日の期間,伊勢丹新宿店本館で開催されていた。新宿店でのめいたん呉服店の開催はこれで3度めの開催となり,バレンタイン編と銘打たれた今回は,赤やピンクをテーマカラーに,めいこいのマスコットキャラ“めいこいうさぎ”や,和菓子やスイーツに囲まれためいこいのSDキャラがデザインされた,バレンタインバージョンの新作アイテムが販売されていた。
4Gamerでは,2月14日のバレンタイン当日に開催された「魚住ユキコ先生と語る♡ばれんたいんトークイベント」を取材したので,その模様をお届けしよう。
めいこい呉服店のトークイベントでは,いつも着物姿を披露してくれる魚住氏だが,今回はデニム素材を使った着物で登場。お菓子の形をしたクレイアートと,つまみ細工で作られたハート型のモチーフを使ったブローチが胸元を飾っていた。
バレンタインと言えば,恋とチョコレート! ということで(?),まずは自身のバレンタインにまつわる甘酸っぱい思い出を聞かれた魚住氏は,学生時代,好きだったバンドマンのために,ギターの形をした手作りお菓子を作ったというエピソードを披露。練習などはせず,バレンタイン前日にぶっつけ本番で挑んだため,まったくうまくいかず,作りなおす時間も材料もなかったので,結局ちょっと焦がした普通のクッキーをプレゼントしちゃったとか……。しかし渡した結果はうまくいったそうで,「勢いがあればうまくいくんだなぁ」と当時を振り返っていた。
続いて,めいこいの作中におけるチョコレートについて話題がおよぶと,魚住氏は「チョコレートと言えば桃介(劇場版から登場した新キャラクター「岩崎桃介」のこと)」というイメージがあると語った。来場者もこれには納得の様子で,頷いている人が多数見られた。というのも,劇場版の中で実際に桃介がチョコレートを客人に振る舞うシーンが登場するからだ。魚住氏の解説によれば,日本でチョコレートが普及し始めたのがちょうど明治時代で,とくに固形の物は珍しく,非常に高価なものだったという。そんな物を躊躇なくパクパク食べていた桃介について,魚住氏は「あの人は途方もないお金持ちなんです」と話していた。
また,めいこいのキャラクター達にチョコレートをプレゼントするとしたらどんなものにする? という質問に対して魚住氏は,桃介と泉 鏡花を例に挙げて回答。桃介には日本で最初に固形チョコレートを販売したと言われる「米津凮月堂」のものをあげたいという。米津凮月堂のチョコレートは,当時海外で売られていたものに忠実な作りだったらしく,「留学をしていた桃介ならそういったものを好んで食べてたんじゃないかな」と語っていた。
一方の鏡花については,「チョコレートは蛇の味がする」という泉 鏡花本人の発言が史実として残っているらしく,魚住氏は,プレゼントしてもあまり喜んでもらえないかもと言いつつも,「好きな子からもらえば食べてくれるんじゃないかと思う」と話していた。
イベントの終盤では,2016年夏の公開が予定されている劇場版アニメの後編「明治東亰恋伽 〜花鏡の幻想曲〜」についての話も。実は初めから前後編になることは決まっていたらしく,すでに収録も終わっている模様。魚住氏によると,後編は前編よりもさらに細かく丁寧に,時間を掛けて脚本が作られているという。また,キャラクター同士の少し笑えるような絡みなど,ゲーム版のめいこいを思わせるほのぼのとしたシーンは前編よりも多く見られる一方で,また,ゲームではできなかったちょっとショッキングでシリアスな展開もあり,「いい意味で皆さんを裏切る内容になっている」とのこと。
さらに,岩崎桃介について,魚住氏は「前編では少し猫を被っていたが,後編では彼の謎も明かされていき,なんとなくどんな感じの人物なのかわかってもらえるのでは」と話していた。
なお,今回の「めいたん呉服店 バレンタイン編」は2月16日で終了となったが,3月16日から21日までは,札幌にて「めいこし呉服店 札幌編」開催される予定だ。手ぬぐいなど,今回めいたん呉服店で販売されたバレンタインバージョンのグッズも、一部購入できるとのことだ。
こちらは“めいこいうさぎ”……ではないが,うさぎをモチーフにした和小物も多数取り揃えられていた |
2015年夏のコラボ(関連記事)ではマルチクロスとして売られていたデザインが,巾着となって新登場 |
「明治東亰恋伽 トワヰライト・キス」公式サイト
劇場版「明治東亰恋伽〜弦月の小夜曲〜」公式サイト
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