生き残れ，たった1人でも。スマホ向けダンジョンRPG「Darkross」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第626回

スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが，「じゃあ，どれが面白いの？」「そもそも，数が多すぎて好みのタイトルが探せない！」と思っている人も少なくないはず。　そんな問題を解決すべく，スタートした連載が「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで，スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして（ほぼ）毎日お届けする。

　本日の「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」では，古き良き香り漂うダンジョンRPG「Darkross」（iOS / Android）を紹介しよう。たとえどれだけ犠牲を出そうとも，1人が最深部にたどり着けば勝利という，シビアでストイックなゲーム性が魅力だ。

本作のダウンロードは無料で課金要素も無し。広告の表示もない

iOS版「Darkross」ダウンロードページ

Android版「Darkross」ダウンロードページ

　本作の目的はダンジョン最深部にある「踏破の証」を持ち帰ること。プレイヤーは攻略に必要なパーティを結成してダンジョンに挑むこととなるのだが，本作では，キャラクターのレベルや，武器防具の装備といった，一般的なRPGではお約束となっている要素が省かれている。そのため，ダンジョン攻略に必要な戦力をきちんと選ばないと，何度挑んでも失敗することになるのだ。

一度潜れば，攻略に失敗した場合でも，どんなダンジョンであったかが記録される。戦略を立て直してリベンジだ

　メニューからダンジョンを選択すると，パーティの編成画面となる。ダンジョンごとに連れていける人数は異なるが，最大で4人まで選択可能だ。ダンジョンの傾向はその名前からある程度推測できるので，モンスターがたくさん出そうなら戦闘要員を多め，トラップがありそうなら罠を解除できるキャラクターを入れる，といった具合にメンバーを選ぼう。

　パーティを組み終えると，いよいよダンジョンの攻略だ。移動は画面下にある矢印ボタンのタップで行う。ダンジョン内にはモンスターが徘徊しており，こちらが1回行動すると，続いてモンスターが1回行動するというターン制のシステムになっている。モンスターの動きを確認しながら，慎重な操作を心掛けよう。
　モンスターと接触すると始まるバトルは「属性」が重視される仕様で，火は木に勝ち，木は水に勝ち，水は木に勝つという具合。モンスターの属性は画面上に表示されるので，パーティから相性の良いキャラクターを選択して戦おう。属性の相性が良ければ一瞬で勝利し，同じ属性ならば相打ちとなる。

戦闘もターン制なので落ち着いて状況を判断しよう。また，アイテムやキャラクターのスキルを使えば，属性の相性の悪いモンスターも倒せる

　ダンジョン内では落とし穴や，突然飛んでくる矢，爆弾など，さまざまな罠もプレイヤーを待ち構えている。それらを突破する方法は2つ。1つは前述したキャラクターのスキルだ。例えば職業「ニンジャ」は矢の罠を無効にしてくれるし，「メカニック」は爆弾の罠を解除してくれる。
　もう1つの方法はダンジョン内に落ちているアイテムで，例えば「シールド」を入手すれば，飛んでくる矢を自動で防いでくれるといった具合だ。なお，一度罠にひっかかるとその位置がマップに記録されるので，以降は同じ轍を踏まないように対策を練ろう。

キャラクターは全11種類で，スキルの中には，パーティのために自らの命を犠牲にするものもある

　育成要素のないダンジョンRPGとのことだったのでプレイ前はカジュアルなゲームなのかと思っていたが，これがまったく逆。育成要素がないことで，つねにギリギリの戦いを強いられるし，高難度のダンジョンでは，メンバーの選出からダンジョン内でのルート選択，アイテムを使うタイミングなど，1つのミスも許されない緊張感が楽しめた。

　ダンジョンRPGでありながら推理小説を読み解くように，仕掛けやルートを解読していけるのが本作の大きな面白さだろう。完全無料のアプリでありながらダンジョン数も20以上あり，ボリュームもばっちり。ダンジョンRPG好きはもちろん，頭を使うゲームが好きな人にオススメの1本だ。

著者紹介：トリスター＆オクムラワタル
平成生まれのゲーム野郎。ファミコンとともに幼年期を過ごし，ゲームによって育てられた存在。ジャンルを問わずゲームを愛しており，FPSから恋愛シミュレーションまでなんでもいじる。ちなみに説明書は読まない派である。

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