インタビュー
5対5のゲームモードも鋭意開発中。意欲的にコンテンツを拡張するスマホ向けMOBA「Vainglory」のインタビューを掲載
今回4Gamerでは,同社のPresident兼CBOを務めるBo Daly氏に,直接話を聞く機会が得られた。Vaingloryの今後のアップデート計画についてインタビューできたので,プレイヤーはぜひ一読してほしい。
「Vainglory」公式サイト
「Vainglory」ダウンロードページ
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2017年のアップデート計画が動画で公開
5対5のゲームモードや“タレント”システムなどを開発中
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。
Vaingloryでは先日,2017年の開発予定に関する動画が公開されましたね(※関連記事)。
Super Evil Megacorp Bo Daly氏(以下,Bo氏):
4Gamer:
動画でも紹介されていますが,昨年のVaingloryにおける大きな動きのひとつとして,“クイックモード”の実装が挙げられます。導入の経緯や,導入後の反響について教えてください。
Bo氏:
Vaingloryでは,気軽に持ち運べるモバイル端末のメリットを生かしたコンテンツを望む声が多かったんです。そこで,もっとカジュアルにMOBAを遊べるように,クイックモードを実装しました。
昨年はこのクイックモードに関して,“大乱闘モード”と“電撃モード”の2種類を実装しており,プレイヤーの皆さんからは「たったの5分でもMOBAが遊べるんだ!」といった良い反響をいただいてます。
4Gamer:
今後,クイックモードのバリエーションを増やす予定などはありますか?
Bo氏:
プレイヤーからの要望次第では,第3のクイックモードを開発しますよ。興味のある方はぜひフィードバックをお願いします。
4Gamer:
クイックモードはカジュアル向けのコンテンツですが,その一方でコア向けのコンテンツとして“5対5”のゲームモードも発表されました。
Bo氏:
やっぱり,MOBAと聞いて5対5のゲームモードをイメージする人は多いですからね。これに関しては,Vaingloryのリリース時から多くの要望をいただいていたのですが,開発の目処がようやく立ったので,現在本腰を入れて取りかかっています。
4Gamer:
「League of Legends」の“Summoner's Rift”をイメージする人は多いと思いますが,Vaingloryではどのような内容になるのでしょうか。
Bo氏:
まだ開発を始めたばかりなのですが,ひとつだけ自信を持って言えるのは,他の人気ゲームからアイデアをそのまま持ってくるような真似はしないということです。
我々はMOBAというゲームジャンルに,新たなアイデアを盛り込む余地がまだまだあると思っています。現在実装されている3対3のゲームモードがそうであったように,ユニークで,それでいてワクワクするマップを作りますので,ぜひ期待してください。
4Gamer:
動画ではアビリティの特性を変化させる新システムの“タレント”も紹介されましたが,こちらの開発状況はいかがですか。
Bo氏:
タレントに関しては,細部のシステムを調整している段階です。一度アンロックしたタレントは永続的に選べるのか,それともゲームをプレイする都度アンロックするのかなど,考えるべきことは多いですね。
長期的には,ひとつのアビリティに対し複数のタレントを選べるようにしたいのですが,そうなるとゲームバランスの調整も大変になるでしょう。ですので,当面はクイックモードでの実装を考えています。
4Gamer:
タレントシステムや5対5のゲームモードの実装スケジュールは,どのようになっていますか。
Bo氏:
タレントシステムに関しては,新ヒーローなどよりも優先して開発を行っており,今のところ2017年前半の実装を予定しています。
5対5のシステムの開発は,弊社にとって未知の領域になります。実装時期は未定ですが,遅くとも今年中に何らかの発表を行いたいですね。
4Gamer:
5対5のゲームモードの実現に向けて,技術的な問題をどのようにクリアされているのかが気になります。先日のGDC 2017では,次世代の移動通信システム規格“5G”を見据えた講演も行われていますね。
Bo氏:
ええ。5Gに限った話ではありませんが,Vaingloryはサービス開始以来,常にチャレンジを続けてきました。実際,最初にVaingloryをリリースするときも,「スマホでMOBAなんて遊べるわけがない」と周りから言われ続けていましたし。今回の5対5のゲームモードも非常にチャレンジングな試みですが,必ず実現してみますよ。
アジア初の公式リーグ“Vainglory 8”も開催
4Gamer:
アジア圏で初となる公式リーグ“Vainglory8”が開催されています。Vaingloryでは,e-Sportsとしての展開にも力を入れられていますね。
Bo氏:
4Gamer:
e-Sportsを視野に入れたスマホ向けアプリは今後増えてくると思いますが,この動きをどのように受け止めていますか。
Bo氏:
他のタイトルと比べてたときのVaingloryの強みは,たとえば優勝賞金などではなく,プレイヤーにとって純粋に「楽しいから盛り上がる」という部分ですね。プレイヤーの熱量はお金では買えないと思いますし,その点においてVaingloryのクオリティには自信があります。
言い方を変えると,他の人とプレイして楽しいスマホ向けアプリは,e-Sportsの競技種目としての素質を持ち合わせているでしょう。意外なタイトルがe-Sportsとして盛り上がるかもしれませんね。
4Gamer:
分かりました。そろそろお時間のようなので,プレイヤーに向けて最後にメッセージをお願いします。
Bo氏:
Vaingloryは2016年に,Android版のプレイヤー数が3倍に,そしてe-Sportsの観戦者数が10倍に増えました。ここまで躍進できたのは皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。
今後もアップデートを重ねて,Vaingloryを10年後,20年後,そして100年後も楽しんでもらえたらいいなと思っています。皆さんと,大会やオフラインイベントなどを通じて会える日を楽しみにしていますよ!
4Gamer:
本日はありがとうございました。
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(C)2013-2014 Super Evil Mega Corp.
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