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印刷2014/10/22 00:00

プレイレポート

「LORD of VERMILION ARENA」αテストのインプレッションを掲載。MOBAライクなLoVは抜群の仕上がりで,懸念はただ一点のみ

 スクウェア・エニックスの人気アーケードゲーム「LORD of VERMILION」シリーズとしては初となるPC用オンラインゲーム「LORD of VERMILION ARENA」(通称LoVA)のサービスが,2015年に開始される予定だ。


 LoVAは,アーケードで展開されているLORD of VERMILIONシリーズのエッセンスを踏襲しつつも,これまでのLoVとは一味違ったプレイフィールが味わえるタイトルだと謳われている。
 公式発表(関連記事)によると,“デッキビルディングとマルチ対戦アクションが融合した新しいオンライン対戦ゲーム”とされており,デッキから使い魔を召喚しつつ,敵陣地の奥にあるアルカナコアの撃破を狙うことがプレイヤーの目的になるという。

 そんな本作のαテストが,2014年10月17日〜10月19日(各日17:00〜22:00)の期間で実施された。同テストに4Gamerも参加させてもらったので,そのインプレッションをお届けしたい。


最大14人(7vs.7)で戦う「闘技場」モード


 αテストでプレイできたのは,最大14人(7vs.7)で戦う「闘技場」モードだ。このモードでは,15分という制限時間内に,各プレイヤーがデッキから召喚した「使い魔」(最大4体)を引き連れて,敵陣営の本拠地にいるドラゴン「アルカナコア」を撃破する(あるいは敵チームよりも多くHPを削る)ことが,勝利条件になっている。

画像集#005のサムネイル/「LORD of VERMILION ARENA」αテストのインプレッションを掲載。MOBAライクなLoVは抜群の仕上がりで,懸念はただ一点のみ

 使い魔の召喚には「マナ」が必要だ。初期のマナ所持量は少ないため,低コストの使い魔しか召喚できないが,マップ内に点在するモンスター(いわゆる中立ミニオン)や,敵のプレイヤー&使い魔を倒してマナを稼ぐことで,より強い使い魔(高コスト)を召喚できるようになる。

使い魔は,コスト分のマナを支払えば何度でも召喚できる。入れ替えも可能
画像集#006のサムネイル/「LORD of VERMILION ARENA」αテストのインプレッションを掲載。MOBAライクなLoVは抜群の仕上がりで,懸念はただ一点のみ
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 ゲーム中の操作は,[W/A/S/D]で移動,数字キー「1/2/3/4」で使い魔のスキル発動,マウスの左クリックでターゲッティング,右クリックでカメラ移動と,一般的な3D MMORPGのそれとほぼ同じようなものだった。

 プレイヤーキャラクター1体+使い魔4体ということで,プレイ前は操作量の多いゲームかと思っていたが,使い魔の行動は基本オートであり,実際のところ主な操作は,移動と攻撃,カメラのアングル変更だけだ。見ためより簡単に動かせる。

数字キー[1]で左端にセットした使い魔のスキルを,数字キー[2]で左から2番めにセットした使い魔のスキルを……といった具合に,スキルを発動して戦う
画像集#009のサムネイル/「LORD of VERMILION ARENA」αテストのインプレッションを掲載。MOBAライクなLoVは抜群の仕上がりで,懸念はただ一点のみ

 試合開始後,自軍ミニオンと共に進軍し,敵のガードタワーを破壊,本拠地への入口を守るゴーレム「ゲートキーパー」を倒し,その先にいるドラゴン「アルカナコア」のHPを削って0にする……というのが,ゲームの基本的な流れだ。アルカナコアのHPが0になる前に制限時間を迎えた場合は,より多くのHPを削ったチームが勝利となる。

ゲートキーパー
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アルカナコア
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 マップ中央から左右それぞれに設置されている「ミニオンアーク」が重要な施設となっており,これを占拠できるかどうかで勝敗の行方は変わってくる。
 ミニオンアークを占拠すると,ここからミニオンが一定間隔でポップして進軍し,敵のガードタワーやゲートキーパーに攻撃を繰り返すようになり,優勢を保ちやすくなるのだ。
 逆に,敵に占拠されたまま放っておくと,味方のガードタワーやゲートキーパーのHPが徐々に削られてしまう。

ミニオンアーク
画像集#029のサムネイル/「LORD of VERMILION ARENA」αテストのインプレッションを掲載。MOBAライクなLoVは抜群の仕上がりで,懸念はただ一点のみ

 だからといって,ミニオンアークばかりにも構っていられない。というのも,ミニオンアークを占拠/防衛するだけでは,さっぱりマナが溜まらないので,ほかのプレイヤーとの戦力差が開いていく一方なのである。
 モンスターや敵プレイヤーをなんとか倒してマナを獲得し,強力な使い魔の召喚を急ぐこともまた,本作では重要となっているのだ。

 戦力アップを急ぐか,ミニオンアークを取るか。これが敵チームとの駆け引きを生む要素になっており,刻々と状況が変化する戦場でどう立ち回るかを常に考えなければならないところが,筆者としては大変面白かった。

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新しい「デッキ」を試したくてウズウズする……


 ホーム画面のメニュー内からデッキを編集し,試合中に召喚できる使い魔6体を決められる。デッキのほか,2体までの使い魔を「サイドボード」にセットでき,サイドボードにセットされた使い魔は,デッキ内の使い魔との入れ替えが可能となっている(ただし試合準備中の画面でのみ)。

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 初めはプリセットのデッキを使っていたが,ゲームに慣れてくると,このデッキを編集するという行為が非常に楽しく,うっかり数時間ほど没頭してしまった。

 使い魔は種族ごとに特徴があり,「人獣」は通常攻撃が強くて使いやすく,「神族」はHPが高くて倒されにくい。「魔種」は瞬間火力に優れ,「海種」は回復系スキルが豊富だ。「不死」は一定時間倒されなかったり,毒の状態異常を与えたりと,他種族に比べてトリッキーな傾向がある。

画像集#030のサムネイル/「LORD of VERMILION ARENA」αテストのインプレッションを掲載。MOBAライクなLoVは抜群の仕上がりで,懸念はただ一点のみ
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 使い魔はそのコストが高いほど強力なパラメータとスキルを有しているが,試合序盤はマナに余裕がないため,高コストの使い魔ばかりでデッキを構築すると,かえって活躍の機会がなくなる。
 使い魔がいくら強力だろうと,召喚できなければ意味がない。序盤に召喚できる低コストの使い魔と,中盤から終盤にかけて戦力となる高コストの使い魔でバランスよくデッキを構成する必要があるのだ。

 また面白いのが,デッキの内容次第で初期のマナ所持量が変わるという点だ。試合開始後に持っているマナが,3種族混成だと「30」,2種族混成だと「35」,1種族だと「40」になる。
 各種族から“いいとこ取り”して種族混成のデッキにするか,デッキの種族を統一してマナの初期所持量を増やすか。種族は違うがソコソコ相性の良い組み合わせはいくらでも見つかるため,あれこれ試行錯誤を重ねているといつの間にか数時間が経過していたりするのだ。

αテストで猛威を奮っていたのが,魔種の「ミリア」だ。彼女のスキル「フォーリンラブ」は,前方に貫通するハートを飛ばすという可愛らしいものだが,その効果が相当エグい。ハートに当たったキャラクターは一定時間,魅了(操作不可)状態になり,ミリアに向かって歩いてしまう。その効果ゆえに,どんなデッキに入れても活躍しやすい使い魔だったわけだ。単にその見ためとボイスが刺さりまくっていたのかもしれないが
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 新しいデッキを編成したら,さっそく試したくなるのがゲーマーの性(サガ)というものだろう。そしてひと試合終えたら,再びデッキの編集に精を出し,新デッキの実力を試すために軽くひと試合……あれ,無限ループって怖くね?


プレイヤーキャラクターの装備


 ホーム画面のメニュー内から,プレイヤーキャラクターの装備を変更することもできた。装備は大きく分けて武器と防具の2種類あり,武器には攻撃力や攻撃範囲といった違いはあったが,防具は見ためだけが変わる仕様だった。

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 αテストで実装されていた武器は「ブロードソード(片手剣+盾)」「グレートソード(両手剣)」「アルカナスタッフ(杖)」の3種類だ。
 片手剣+盾は,防御力に関連するパラメータが若干上昇するが,通常攻撃が単体にしか当たらない。
 両手剣は,同じ種族の使い魔にダメージボーナスを付与し,通常攻撃でその範囲内の敵にまとめてダメージを与えられるが,片手剣よりも攻撃力がやや低い。
 そして杖は,MaxAP(AP=スキル発動に使うリソース)を引き上げ,遠距離から範囲攻撃を繰り出せるが,攻撃力は3種類の中で一番低い。

 筆者も各武器を使い比べてみたが,体感的には「どれを使っても決定的に有利/不利になることはない」という印象を受けた。おそらく好みで選んだプレイヤーが多かったのではないだろうか。今後のテストやサービスで,本作における成長要素の一つとして大きく拡張されるのかもしれない。

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MOBAライクなゲームとして完成度は非常に高いが

やはりマネタイズが気になるところ


 本作の懸念点をあえて挙げるとするなら,「どのような形でマネタイズするのか」の一言に尽きる。MOBAプレイヤーとしては,競技性の部分にお金が絡むかどうかは極めて重要なところだろう。少々気の早い話かもしれないが,すでにそんな心配をしてしまうほどに,本作のポテンシャルは高いのだ

 ともあれ,αテストバージョンでありながらも,LoVAの完成度は非常に高く感じられた。本作は,アーケードで人気を集めている「LORD of VERMILION」を題材としつつ,MOBAライクな遊びをうまく表現できている。対戦とデッキビルディングを繰り返しながらプレイするうちに,気づけば本作の虜(とりこ)になってしまうこと請け合いである。
 それゆえに,マネタイズがうまくいって運営が軌道に乗れば,本作は想像を超えた広がりを見せるのではないだろうか。ゲームの内容はもちろん,そういった意味でも将来が非常に楽しみなタイトルである。

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