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  • EA Mobile
  • 発売日:2014/12/08
  • 価格:基本プレイ無料(アプリ内課金あり)
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印刷2014/12/20 12:00

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【PR】「シムシティ」の最新作にようこそ,市長! スマホアプリ「SimCity BuildIt」のプレイレポートをお届け

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 「シムシティ」(SimCity)といえば,プレイヤーが市長となって都市を発展させていくという内容の人気シミュレーションゲームシリーズ……なんていう説明は,4Gamer読者には必要ないかもしれない。過去さんざん遊び倒した,あるいは今もなお遊び続けている人も多いことだろう。
 そんなシムシティシリーズの最新作「SimCity BuildIt」iOS / Android)が,スマートフォン向けアプリとして先日リリースされた。本稿では,同作の概要と基本的な遊び方,見どころなどについて,たっぷりと紹介していこう。

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SimCity BuildItは基本プレイ無料(アプリ内課金制)のゲームだ。有料のゲーム内通貨「シムキャッシュ」を使うと,時間の短縮や資材の即時補充などが行えるという,昨今のスマホ向けゲームではおなじみのビジネスモデルだ
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「SimCity BuildIt」App Storeページ

「SimCity BuildIt」Google Playページ



ようこそ,市長!

都市計画の第一歩は「道路を敷くこと」です


 本作では,「道路を敷く」「住宅や工場を建てる」「電力や水道といったインフラ設備を整える」という3種類のアクションを組み合わせることで,都市作りを行うことになる。ゲームが進むと,教育機関や警察,消防署,商業地域(ショッピングモールなど)などを充実させる必要も出てくるのだが,基本的には上記のアクションで街を作っていく。そのあたりについては,チュートリアルを一通りプレイすればすぐに理解できるだろう。

スマホ向けタイトルだけに,視点の移動は直感的に行える。カメラの移動はスワイプ,画面の拡大/縮小はピンチアウト/ピンチインといった具合だ。画面右側のメニューでは,道路を敷いたり,住宅や各施設を建てたりできる。なお,各施設は道路に面していないと建てられない
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 本作における住宅は,特定の条件を満たすことでアップグレードが可能。アップグレードには,工場などで生産できる「資材」が必要だが,人口が増加したり,経験値やシムオリオン(資金)が獲得できるというメリットがあるほか,住宅そのものの見た目が変わるという目に楽しい変化があるので,積極的にアップグレードしていこう
 人口増加や,経験値/シムオリオンの獲得に伴って,「建設制限」が段階的に解除されていき,より多くの住宅や施設を建てられるようになる。つまり住宅のアップグレードなくして,都市の発展はありえないのだ。

 このあたりは,スマホでプレイしやすいように設計されたシステムとなっており,あまり制限を意識せず好き勝手に都市を作れた従来シリーズ作と大きく異なっている部分である。

本作では,施設の建設数に「段階的な制限」が設けられているので,無計画な建設を繰り返した結果,公害都市やスラム街が完成してしまった……という「あるある」現象は起きづらい
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建てたばかりの住宅は,見るからに住み心地の悪そうなトレーラーハウスだが,アップグレードを繰り返していくと,こんなに立派な高層マンションになる。なんということでしょう
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都市の発展には「資材で資材を作る」ことも必要

レベルアップでアンロックされる要素も


 先述したように,資材は住宅のアップグレードに使うものだが,場合によっては,商業施設で「資材で資材を作る」必要が生じる。
 たとえば,工場で生産した「金属」2つを,資材工房で「釘」1つにするといった具合だ。住宅のアップグレードを繰り返していくと,金属ではなく釘を要求されたりするわけである。
 なお,保有している資材は「貯蔵センター」(画面左上にあるアイコン)でいつでも確認できる。ゲームを進めていくと,この貯蔵量を増やす特殊なアイテムが手に入ることもある。


工場をはじめとしたさまざまな生産施設で「どの資材を作るか」という指示を与えるのも,市長の仕事だ。なお生産する資材によって,完成までにかかる時間が変わってくる
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 施設のアップグレードを繰り返すと経験値が溜まっていき,経験値が一定値に達するごとに都市のレベルが上昇する。都市のレベルが上昇すると,各施設の最大建設数が引き上げられるほか,町役場や警察署,交通局といった新たな施設の建設も可能になる。
 これら新たな施設は,治安悪化や渋滞といった問題の改善に役立つほか,地価の向上にも関わっている。アンロックされた施設を次々と建設していけば,都市の価値もどんどん高くなっていくので,シリーズ未経験者でも迷わず遊べるはずだ。

都市のレベルアップによって,できることが徐々に増えていく。夢の都市計画をアレコレ考えられるこの瞬間は,本作の一番楽しいところかもしれない(慢性的な資金不足という悩みは解消されないが)
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公害,下水,犯罪,教育……

都市の発展に伴って生まれる問題と,

シム達の不満を解消していこう


 都市の発展に伴って,避けては通れない問題が次々と発生する。
 工場が増えれば公害による被害が生まれ,その近くに住むシム達は騒音や異臭に悩まされることになる。放っておけば住居は「廃墟」となってしまい,都市全体の人口が減ることになる。
 工場による公害の影響を抑えるには,「住宅を工場から離れた場所に建てる」ことで対応するのが無難だが,人口が増えてくると電力不足/水不足が生じ,これを解消するためには「発電所」や「給水所」が必要になってくるのだ。

 発電所については今までのシムシティシリーズ同様に,公害のないクリーンな「風力発電」からエネルギー効率のよい(ただし公害がヒドい)「石炭発電」「核融合発電」まで,さまざまなバリエーションがある。クリーンな都市作りを目指すか,それともエネルギー効率を重視するか。市長としての決断が迫られる。

 さらに都市が発展してくると,犯罪や火事,住民の教育レベルといった問題にも対策を講じなければならない。ちなみに,犯罪には警察署,火事には消防署,住民の教育レベルには教育機関を建設することで,それぞれ対応できる。

住宅をタップすると,そこに住むシム達の要望や満足度を確認できる
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青いフキダシをタップすると,シムの“独り言”をチェックできる。都市が現在抱えている問題を知ることができるので,こちらもこまめに確認しよう
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シムの不満を解消しないままでいると,満足度がグッと減っていき,住宅から退居してしまう
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スマホ/タブレットに最適化されたことで

従来のシムシティシリーズから大きく変わった点は?


 シムの悩みを解決しながら都市を発展させていくというシリーズの根幹は変わらないものの,スマホ/タブレット向けゲームならではの特徴を備えている「SimCity BuildIt」。たとえば本作では,建設済みの施設を,ホールド(長押しタップ)で自由に移動させられる。従来シリーズ作のように,「将来を見据えてシビアに区画整理をする」必要はなくなり,都市の景観が手軽に変更できるようになっているのだ。これは嬉しい。

本作ではドラッグ操作で道路を敷いていく。撤去する場合は一定区間を丸ごと消し去るという仕組みになっている
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スマホで農場経営ゲームなどを遊んでいる人にとっても,とっつきやすい内容だ
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グラフィックスの品質は非常に高いといえる
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 また本作には,Facebookと連携したフレンド機能が搭載されており,フレンドの都市を訪問することができる。さらに,特定の条件を達成すると「貿易センター」が利用可能になり,世界中のプレイヤーと資材を売買できる。スマホの特性を活かした,SimCity BuildItならではのソーシャル要素と言えるだろう。

序盤はさほど困らないが,火事や犯罪といった問題の対応に追われる中盤あたりから,資金繰りがツラい。ここはリアルマネーを投入して快適に乗り越えるか。それとも,あえて地道に時間をかけて対応していくか。悩ましいところだが,そうやって悩むのもまた楽しかったりする
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それでも今作の都市作りが楽しい

キレイめなグラフィックスもポイント


 むろんPC版と比べれば少々物足りないゲーム内容だが,SimCity BuildItはスマートフォン向けアプリとして丁寧に作られており,むしろ「スマホで遊ぶならこのほうが良い」ともいえる。シム達のぼやきを聞いたり,都市のデザインに頭を悩ませたりするのはやっぱり楽しい。朝,夕,夜の時間帯に応じて景観がガラりと変わるのも大きな見どころだ。摩天楼の夜景なんかはとくに見入ってしまう。
 さらに本作は,スマホがネットワークに未接続の状態でも遊べる(当然“機内モード”でもプレイ可能)。通勤や通学で移動が多かったりする人にとっても,この点は嬉しいポイントではないだろうか。

ゲーム内にはさまざまな実績が用意されており,やり込み要素も十分。理想の都市デザインを思い描きつつプレイすると,本作の楽しさがグッと増すこと請け合いだ
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 シムシティらしさを受け継ぎつつも,スマートフォン/タブレット向けゲームとしてシンプルにチューニングされているSimCity BuildIt。シリーズファンはもちろん,シムシティは今回が初めてという人にもオススメしたい良作だ。目指せ人口100万人!

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