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XMが充満した世界にどっぷり浸れる。移動XMラボこと「Ingress」専用バスNL-PRIMEの試乗レポートを掲載
2016年7月16日の運行開始以来,NL-PRIMEは多くのエージェント(Ingressプレイヤー)の移動XMラボとして活躍している。外装や車内はIngressの世界観を用いた装飾がなされ,座席ごとに設置されたディスプレイで専用のアトラクションを楽しめるNL-PRIMEに乗ってポータルを巡るという,ファンにはたまらないツアーとなっている。
今回は,9月7日に開催された特別企画「エージェント添乗企画」と「NL-PRIME交流会」の取材レポートをお伝えする。実施からしばらく間が空いてしまったが,NL-PRIME未体験のエージェント諸氏はぜひ最後まで読み進めてほしい。
WILLER TRAVEL「NL-PRIME」特設サイト
「Ingress」公式サイト
「Ingress」ダウンロードページ
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NL-PRIME運行プランは以下のとおり。運行の日時や本数、料金などはプランごとに異なるので,予約状況を含めて公式サイトで詳細を確認してほしい。今回試乗させてもらったのは新宿駅近辺周遊プランで,約1時間かけて新宿周辺を巡るというもの。運行は水曜日のみとなるが,夕方以降出発で1日3便あるので,社会人でもスケジュールを調整すれば参加できそうだ。
なお,WILLER TRAVELによれば,関東での運行は10月23日が最終日になるとのこと。乗車機会を先延ばしにしていたエージェントは,早めに予約しておいたほうがいいだろう。
また、11月2日からは大阪府、京都府での運行が開始されることも発表されている(関連記事)。関西圏のエージェントはお楽しみに。
・新宿駅(新宿センタービル)近辺周遊(水曜日)プラン
・東京駅(丸ノ内鍛冶場駐車場)近辺周遊(土・祝日)プラン
・成田駅→東京駅(丸ノ内鍛冶場駐車場)(水・金・土・日・祝日)片道プラン
・東京駅(丸ノ内鍛冶場駐車場)→成田駅(水・金・土・日・祝日)片道プラン
・東京駅(丸ノ内鍛冶場駐車場)⇔横須賀(金・日)往復プラン
出発時間が近づくにつれ,集合場所にはスマホを手にした“エージェント風”な人々が次々に集まってくる。そして,高層ビルが立ち並ぶ新宿のど真ん中に停車したNL-PRIMEの姿を目にすると,年甲斐もなくワクワクさせられる。うん,カッコイイぞ!
NL-PRIMEに乗り込もうとした矢先,車内から金髪の美女が降りてきてエージェント達を出迎える。そう,今回の特別企画は,ニューバランスコラボのIngress靴紐を使った「例の紐」……もとい,コスプレエージェントとして知られるyuzu1966さん(以下,yuzuさん)がツアーの添乗員をしてくれるのだ。
yuzuさんは,アノマリーイベントやニコニコ生放送などで,エージェント達には顔と名前を広く知られていることもあって,乗車前からエージェント達による撮影会が始まる事態に。これは筆者も撮影しないわけにはいかない。いや,仕事ですから,仕事!
NL-PRIME自体は,以前開催された大規模イベント「Aegis Nova Tokyo」で試乗させてもらったが,実際に走行するNL-PRIMEに乗るのは初めてなので,車内に乗り込むと,否が応でも期待が高まってくる。
NL-PRIMEの内装は,随所にIngressの意匠が取り入れられていて雰囲気はバッチリ。窓がなく乗車中は車外の様子が一切見られないのも,“移動XMラボ”らしさがあって好印象だ。
また,最大乗車人数は20名のため,シート間のスペースは十分。シート自体もゆったりとした作りになっていて,座り心地は上々だ。
新宿周辺はポータル(拠点)密集地なので,言うまでもなくハックし放題。ほんの数分走っただけで,ポータルキーやレゾネーターといったアイテムがザクザク手に入る。筆者は新宿で積極的に周回したことがなかったので,UPV(新規に訪れたポータル数)もワシワシと増えていって,かなり気持ちいい。
しかし,あまりに大量のアイテムが入手できるのでインベントリの空き枠が圧迫され,車内で大量処分するハメになってしまった。ざっくりとした印象だが,乗車前に500程度はインベントリの空きを作っておいたほうが良さそうだ。
3部仕立てで説明されるバックストーリー |
クイズ形式のエージェントテスト |
とくに,車内で見られるムービーは,Nianticが直々にNL-PRIME用に制作したもの。Ingressの基本となる世界観をはじめ,多くのキーパーソンや出来事などが分かりやすくまとめられていて,Ingressの壮大なバックストーリーを把握できる内容になっている。
これを見るだけでも運賃の元が取れると思えるほどの完成度なので,新米エージェント(筆者のようなにわかエージェントも)には,かなりオススメだ。
映像を見たあとは,四択でIngressの知識を試すクイズが出題される。バスグレスをしながらだと慌ただしくなってしまうが,Ingressの世界観にどっぷり浸れる仕掛けは,実に楽しいものだ。
なお新宿周遊プランでは,NL-PRIME独自のメディアが用意されていて,運行ルート上のポータルで入手のチャンスがあるそうだ。……と伝聞調なのは,写真撮影をしたり取材メモを取ったりでハックに集中できず,残念ながら筆者は入手できなかったから。乗車した際にはぜひ挑戦してみてほしい。
結果から書くと,NL-PRIMEでの「Pokémon GO」はあまりオススメはできない。ポケストップはIngressのポータルを元に設置されているので,アイテムはさほど問題なく入手できるのだが,バスなのでやはり移動速度制限に引っかかってしまうことが多い。何事も浮気はいかんてことですね。
新宿周辺をぐるっと周回して,出発地点の新宿センタービルに戻ったところでNL-PRIMEのツアーは終了。徒歩で巡ったら半日はかかりそうな行程を,1時間という短い時間で,しかも座ったままでこなせてしまうというのは,実に魅力的な体験だった。普段は徒歩という健康志向のエージェントも,お財布に余裕があれば一度は試してほしいサービスだ。
NL-PRIME交流会では,エージェント達の力作が揃った“夏休みの宿題”を発表
このエージェント交流会はツアー参加者以外も参加可能で,交流会には50人を超えるエージェントが参加。軽食やおしゃべりを楽しめた。緑と青のコップで所属チームがすぐ分かるようになっていたのも,Ingressのイベントらしいところ。
“夏休みの宿題”としては,WILLER TRAVELが公開したNL-PRIMEのラッピングデザインデータを使ったユーザーメイドアイテムが披露された。ミニカーでNL-PRIMEを精密に再現した人もいて,発表は大盛り上がりだった。
4Gamer:
yuzuさんは,どういう経緯で今回のツアーで添乗員をやることになったんですか。
yuzuさん:
1か月ほど前に,WILLER TRAVELさんから「こういう企画があるんですが」とお声がけをいただいたことがきっかけです。
ツアーの前は「添乗員って何をするんだろう?」という状態だったのですが,NL-PRIMEにはプライベートで7回くらい乗っているので,実際にやってみたら,あまり困ることはありませんでしたね。
4Gamer:
イベントを終えて,どんな感想を持ちましたか?
yuzuさん:
ガイドとしてのアナウンスをアレンジしてもいいと言われていたのですが,Ingressの世界観を崩したくないので,そこはあまり変えずに,「エージェントとしてわがままを言って乗せてもらった」という設定にしました。車内のムービーにもありますけど,若返りのXMを浴びたいというテーマで(笑)。
エージェントとしては,丸1日楽しめたという感想です。ゲームをしたのはもちろん,Ingressの世界観をしっかり知ることができて,醍醐味であるユーザー交流まで楽しめたので。
4Gamer:
今回のツアーで着た衣装のテーマを教えてください。
yuzuさん:
バイオカードの撮影で使っただけで,まだどこにも出していない衣装です。もうちょっと時間があったら,NL-PRIMEに合わせたアレンジにしたかったんですけど。
4Gamer:
今後も,こういった取り組みに参加する予定はあるんですか?
yuzuさん:
ハロウィンやレディースデイといったイベントを計画しているそうなので,またぜひ参加してみたいです。
Pokemon GOからIngressに興味を持ったという女性エージェントがけっこういるので,そういった女性ファンに楽しさを伝えたいし,一緒に遊びたいと思います。
4Gamer:
ありがとうございました。
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(C)2012-2018 Niantic, Inc.
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