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「戦国BASARA」とコラボレーションした特別展「戦国図鑑−Cool Basara Style−」で行われた,墨絵アーティスト西元祐貴氏のライブパフォーマンスをレポート
これらの墨絵を手掛けた西元氏によるライブパフォーマンスが,8月16日に同会場にて行われたので,その模様をレポートしよう。
会場のステージには,高さ約2m,幅約1mの2枚の和紙が用意され,西元氏はそれぞれに墨絵を描いていった。大小の筆と濃淡のある墨を使い分けるだけでなく,筆のかすれや筆先の割れなども利用し,さらには指先や筆を墨に浸して弾いた飛沫も絵の一部とするなど,さまざまな技法を用いて墨絵を描いていく。来場者は西元氏独自の技法を,ライブならではの迫力で堪能できたのではないだろうか。
ライブパフォーマンス終了後に西元氏は,展示されている戯画バサラ技の墨絵について解説するギャラリートークも行った。その内容も墨絵の写真とともにお届けしよう。
まずは「竜と雷」がイメージの伊達政宗。これに関しては,どの絵よりも先にインスピレーションが湧いて,最初に描き始めたものだという。ただ,サイズに間違いがあり後回しにしていて,ほかの武将の30数点をすべて描き終わったあと「そういえば伊達の竜はどうしたっけ?」と思い出して最後に描き上げたため,とくに印象に残っていて,自身も一番気に入っている作品とのこと。ゲーム中だけでなく,パッケージ絵などにも採用されていたので,目にした人は多いのではないだろうか。
続いては「太陽と狸」がイメージの徳川家康。狸と聞いて最初は可愛い絵しか頭に浮かばなかったが,最終的には墨絵だけどポップに,でもイラストっぽくはしたくないという,西元氏が求める一番いいバランスで描き上げることができたようだ。「劇中の家康の明るい性格にもうまく合わせることができた」とも語っていた。
そして最後は千利休。こちらは戦国BASARA4 皇からの新武将で,展示されている中でも一番新しい作品となる。「僕の持っている千利休のイメージとまったく違うものを要望された」と解説すると,その事情を理解している会場のファンからは大きな笑いが起こった。ポイントは中央の赤子2人の表情で,その優しい表情を考えるのに何日もかかったという。さらに,黒と白の2色で淡いイメージを表現することにも成功した作品だと付け加えていた。
解説を終えた西元氏によると,今回展示された作品の中には,髑髏(どくろ)などモチーフが共通する作品もあるという。同じものをモチーフにしつつも,視点を変えてそれぞれ別の形にするということは,今回のテーマの一つだったとコメントした。また,会場ではそのあたりもよく見比べてもらいたいとも付け加えている。
会場には西元氏が手掛けたこれらの墨絵の原画が30点展示されている。このコーナーのみ写真撮影も可能だ。また特別展では,戦国BASARAにゆかりのある武将の鎧兜や刀剣,文書なども展示されており,戦国ファンなら大いに楽しめる内容となっている。期間も残り少ないので,興味のある人はぜひ会場に足を運んでみよう。
「戦国BASARA4 皇」公式サイト
「埼玉県立歴史と民俗の博物館」公式サイト
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