「ドラゴンクエストヒーローズII」の豪華キャストがついに公開！　「りゅうおう」と戦える無料追加コンテンツなども発表された「キャスト発表特番」の模様をレポート

　スクウェア・エニックスは，「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」（PS4 / PS3 / PS Vita）の特別番組「ドラゴンクエストヒーローズ・ザ・LIVE！＠キャスト発表特番」を2016年4月8日に配信した。
　5月27日に発売予定の本作に登場するキャラクターの声を演じるキャスト陣が発表されたほか，「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親である堀井雄二氏と，ツェザール役を演じる俳優の山田孝之さんのマルチプレイなども行われた，この番組の様子をお伝えしていこう。

「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」公式サイト

ドラクエ世界を彩る豪華キャスト陣がついに明かされる

　まずは本作のプロデューサーを務めるスクウェア・エニックスの青海亮太氏と，ディレクターであるコーエーテクモゲームスの庄 知彦氏が登場。キャストに関する情報を公開した。これまでは男主人公・ラゼルに俳優の森山未來さん，女主人公・テレシアに女優の武井 咲さん，そしてジャイワール王国の王子・ツェザール役に俳優の山田孝之さんが起用されたことが発表されていたが，今回の発表でメインキャラクターのキャストが一通り明らかになったことになる。

左から，MCの結さん，本作のプロデューサーを務めるスクウェア・エニックスの青海亮太氏，ディレクターであるコーエーテクモゲームスの庄 知彦氏

●「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」キャスト一覧（敬称略）
ラゼル：森山未來
テレシア：武井 咲
オルネーゼ：水樹奈々
ホミロン：釘宮理恵
アリーナ：中川翔子
クリフト：緑川 光
トルネコ：茶風林
マーニャ：沢城みゆき
ミネア：日笠陽子
テリー：神谷浩史
ハッサン：安元洋貴
マリベル：悠木 碧
ガボ：田村睦心
ゼシカ：竹達彩奈
ククール：細谷佳正
ルイーダ：甲斐田裕子
リッカ：潘 めぐみ
レティス：合田絵利
ゼビオン王：三ッ矢雄二
オレンカ王：玄田哲章
クレティア女王：井上喜久子
ダラル王：乃村健次
フェルノーク王：多田野曜平
モーリアス王：喜山茂雄
ガゴラ：粟野志門
ツェザール：山田孝之

　青海氏からは，山田さんと水樹奈々さんに関する秘話も明かされた。山田さんとツェザールのキャラクターデザインはかなり似ているが，これは偶然なのだそうだ。山田さんの演技もツェザールというキャラクターのイメージにぴったりで，堀井氏と青海氏も「ここにツェザールがいる！」と驚愕することしきりだったという。


　水樹さんは，初めて買ったサントラが「ドラゴンクエストIV」のものだったという程のドラクエ好き。収録にあたって，あらかじめ台本を読み込んで役作りを行い，リハーサルなしでOKがでるほどの完成度だったそうだ。
　
　ここで庄氏による，魔法使いとモンスターコインをフィーチャーした実機プレイが披露された。主人公2人はさまざまな職業に転職できるのだが，その中の一つが，魔法を操る「魔法使い」。メニューの中には「バトルマスター」や「賢者」といった上級職の名前も見られたが，こちらは改めて情報が公開されるとのことだ。

　本作の魔法使いは派手な戦いを展開できるようだ。地面に配置した「暴走魔法陣」の中で使った魔法は通常よりも強力なものになり，「早詠みの杖」を使えば魔法が連発可能となる。画面いっぱいに魔法が入り乱れる様はなかなかの迫力だった。


　敵を倒すと手に入るのが「モンスターコイン」。本作では「ヘンシン」タイプのモンスターコインを拾うと，モンスターに変身して戦うことができる。パワフルなゴーレム，敵の頭上から雷を落とすギズモ，尻尾を回転させて飛ぶももんじゃなど，それぞれのモンスターの特性を活かしたアクションが用意されており，ファンにはかなり嬉しい要素といえそうだ。

ゴーレムに変身すれば強力なパンチで敵を倒せる

ギズモは空中を浮遊し，敵の頭上から雷を落とす

尻尾をプロペラのように回転させて飛ぶももんじゃ

ドラクエの生みの親である堀井雄二氏と，脚本原案の徳永富彦氏が登場。制作秘話を明かす

　続いては，ドラクエの生みの親である堀井雄二氏と，本作で脚本原案を務める脚本家の徳永富彦氏が加わり，制作にまつわるエピソードを披露した。

左から結さん，脚本原案を務める脚本家の徳永富彦氏，ドラクエの生みの親である堀井雄二氏，青海氏，庄氏

　堀井氏と徳永氏は，二人がお芝居を見に行った時にたまたま席が近くになったことがきっかけで知り合いになったのだという。
　堀井氏は徳永氏が脚本を手がけるTVドラマ「相棒」のファン。そして徳永氏は「ポートピア連続殺人事件」やドラクエなど堀井氏の作品をリスペクトしていたことから交流が始まったのだそうだ。

　本作をドラマチックで映画的，サスペンス要素のある物語にしたいと考えた堀井氏は徳永氏を招聘，シナリオについてのブレーンストーミングに参加してもらった。
　徳永氏はドラクエを「自分達の世代にとっては神話のようなもの」と絶賛し，堀井氏のことを「物語の達人」とリスペクトしており，かなりの緊張感を持ってブレーンストーミングに臨んだそうだが，堀井氏と話をするうちにどんどんシナリオの原案が決まっていったという。

　話し合いの内容を1ページほどにまとめるはずだった徳永氏だが，筆はどんどん進み，40〜50ページにおよぶシナリオ原案が完成した。あまりの量に提出するべきか否かを迷ったものの，“物語の達人”たる堀井氏を信頼して見せたところ，見事にOKが出たのだという。制作にあたっては堀井氏のアドバイスが的確だったことも大きかったそうで，徳永氏は「達人は強い」と手放しで賞賛していた。

青海氏が持つのは，本作のアフレコ台本。キャラクターのセリフだけでも電話帳なみの厚さなのだ

　徳永氏の退場後，堀井氏，青海氏，庄氏によるマルチプレイが披露される……はずだったが，ここで嬉しい飛び入りゲストが現れた。なんと山田さんがお忍びで番組の収録を見学していたのだ。

ツェザール役を演じる俳優の山田孝之さん

　これはいい機会だということで急きょ山田さんに参加してもらい，堀井氏，青海氏，庄氏，山田さんの4人でマルチプレイに出発することに。堀井氏はオルネーゼ，青海氏はトルネコ，庄氏がククール，そして山田さんはもちろんツェザールを担当して冒険がスタートした。4人の前に立ちはだかる「デスプリースト」は，仲間を呼ぶうえにさまざまな状態異常を使う強敵だが，堀井氏のオルネーゼが必殺技で大ダメージを与えたところに山田さんのツェザールがトドメを刺すという連係プレイで見事に勝利していた。



　生放送の最後では，発売後に無料配信される追加コンテンツと「マルチプレイ対戦モード」についての新情報が公開された。
　まずは追加コンテンツについて。前作のキャラクター達が配信されるのは既報のとおりだが，「りゅうおう」や「エスターク」といったボスと戦えるようになるほか，キャラクターのサブシナリオも配信されるとのことだ。


　マルチプレイ対戦モードはプレイヤー同士が戦うというもので，発売後の大型アップデートで追加される。こちらも無料となっており，庄氏いわく「みんなで楽しく対戦できる」内容とのことだ。


　セーブデータ特典の仕様変更についても告知が行われている。本作では，前作および「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」（PS4/PS3/PS Vita）のセーブデータがあれば特典アイテムを入手できる。これまでは，同じ機種のセーブデータでないと特典がもらえないとされていたが，発売後のアップデートを適用すれば，異なる機種のセーブデータも特典の対象になるとのことなので，こちらもファンには朗報と言えるだろう。5月27日の発売日まであと1か月半。期待に胸を膨らませながら待ちたいところだ。

「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」公式サイト