AMD，VegaベースGPU内蔵のAPU「Athlon 240GE」「Athlon 220GE」を1月19日に販売開始

　2019年1月18日，AMDの日本法人である日本AMDは，Athlonブランドの名を冠したエントリー市場向けのSocket AM4対応APU「Athlon 240GE Processor with Radeon Vega 3 Graphics」（以下，Athlon 240GE）と，「Athlon 220GE Processor with Radeon Vega 3 Graphics」（以下，Athlon 220GE）の2製品を1月19日に国内発売すると発表した。
　メーカー想定売価は順に8580円（税込9266円），7280円（税込7862円）となっている。

　AthlonブランドのSocket AM4対応APUとしては，2018年9月に登場した「Athlon 200GE with Vega 3 Graphics」（関連記事，以下 Athlon 200GE）が最初の製品であり，今回の2製品は，その上位モデルとなる。
　Athlon 200GEは，第1世代のZenアーキテクチャを採用する2コア4スレッド対応CPUと，3基の演算ユニット（Compute Unit）を備えるVegaベースのGPUコアを統合したプロセッサで，TDP（Thermal Design Power，熱設計消費電力）が35Wという点が特徴であった。今回登場した2製品もその点は変わっておらず，純粋にCPUの動作クロックを上げたものという理解でいい。
　主な仕様を表にまとめておこう。

表　Athlon 240GEとAthlon 220GE，および既存製品の主な仕様

	Athlon 240GE	Athlon 220GE	Athlon 200GE
製造プロセス	14nm	14nm	14nm
CPUマイクロアーキテクチャ	Zen	Zen	Zen
コア数，スレッド数	2C4T	2C4T	2C4T
ベースクロック	3.5GHz	3.4GHz	3.2GHz
ブースト最大クロック	未公開	未公開	未公開
L2＋L3キャッシュ容量	5MB	5MB	5MB
Compute Unit数	3	3	3
CPU最大クロック	未公開	未公開	未公開
TDP	35W	35W	35W

　Athlon 200GEの発表時，AMDは競合製品として，Intelのエントリー市場向けCPUシリーズであるPentiumやCeleronを挙げていた。今回の新CPUもそれらのIntel製CPUを使ったエントリー市場向けのPCがターゲットであるため，性能重視のPC使うものではないが，グラフィックスカードを搭載しない小型PCで，多少はゲームも楽しみたいという人には，選択肢の1つとなるだろう。

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