プレイレポート
[E3 2016]「Gears of War 4」のシングルプレイキャンペーンがプレイアブルで初公開。1080p/60fpsによる美しいグラフィックスも大きな魅力に
海外では2016年10月11日にリリースされるGears of War 4の主人公は,前3部作の主人公であるマーカス・フェニックスの息子,JDフェニックス。彼を中心に,新機軸のストーリーを描くものとなる。
舞台となるのは,前作「Gears of War 3」から25年後の,ローカストとの戦いが終息した惑星セラ。平和な時期もつかの間,燃料資源の枯渇や「ウィンドフレア」と呼ばれる特殊な自然現象の影響による環境破壊に悩まされていたこの星は,統合連邦政府「COG」による強権的な支配下にある。しかし,そこでの不自由な生活を嫌い,都市を離れての生活を選んだ者もいる。彼らは「アウトサイダーズ」と呼ばれ,JDはそうした環境の中で成長していった。
マーカス |
JD |
今回プレイできたのは,何者かに拉致されてしまった仲間,オスカーを救うべく,JDと新たな紅一点キャラクターのケイト,そして寡黙そうなデルの3人が,遺跡になり果てているOld Fortという場所に足を踏み入れるミッションだ。
ケイト |
デル |
デモの担当者によると,この場面はキャンペーン上では3分の1ほど進行したあたりとのことだった。だが,スウォーム達がまるでミューテーションしてしまったかのような風貌になっており,ここからプレイを始めると誰と戦っているのか少し混乱を覚える。いったいヤツらに何が起こってしまっているのか……。その理由をデモ担当者が教えてくれることはなかった。
ここには,舌を何枚も持ち,ヌメヌメした赤い甲冑に覆われたグソクムシのようなクリーチャーから,コクーンから出てきたばかりでヌメヌメしたままのゾンビ風の敵までが登場。以前よりUnreal Engine独特の質感が強調されていたグラフィックスだが,さらにそのヌメヌメさが強化され,気持ち悪さに磨きがかかった印象を受けた。
これが1080p/60fpsで表示されるのだから,この手の映像が苦手な人は,とことん嫌悪感を示すであろうことは想像に難くない。
いくつかの新要素も加わっており,例えばカバーを取る相手の障害物の裏側まで近付けば,[Y]ボタンを押すことでプレイヤーキャラクターが身を乗り出して相手の体を抱え,さらに[X]ボタンを使って首筋をナイフで一刺しできるようになった。
もちろん,電ノコで相手を切り刻むという仕様も健在で,「こんなことだから日本では(略)」と言いたくなるようなギアーズらしいアクションを満喫できた。
5年ぶりの新作としては新鮮味に欠けると感じる人もいるかもしれないが,このシリーズのファンにとっては,新鮮味よりもこうした“らしさ”のほうがご褒美なのだろう。
なお,E3 2016に合わせて開催されたMicrosoftのメディアブリーフィングでは,Gears of War 4がXbox One版とPC版でクロスバイやクロスプレイ,クロスセーブをサポートしていることが発表になっている(関連記事)。このほか,キャンペーンモードはオンラインおよびオフラインで,2人のプレイヤーによるCo-opにも対応している(オフラインの場合は画面分割)。
残念なことに「Gears of War: Ultimate Edition」同様,PC版,Xbox One版ともに日本での正式な発売は予定されていないが,その代わり,今回の北米版は日本語字幕を含んでいるとのことだ。
「Gears of War 4」公式サイト
- 関連タイトル:
Gears of War 4
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