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[TGS 2015]原寸大のトリコとたわむれる夢の体験。SCEブースにある「人喰いの大鷲トリコ」の巨大スクリーンを見逃すな
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印刷2015/09/18 11:48

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[TGS 2015]原寸大のトリコとたわむれる夢の体験。SCEブースにある「人喰いの大鷲トリコ」の巨大スクリーンを見逃すな

トリコかわいいよトリコ。この機材を編集部に貸してください,SCEさん
画像集 No.002のサムネイル画像 / [TGS 2015]原寸大のトリコとたわむれる夢の体験。SCEブースにある「人喰いの大鷲トリコ」の巨大スクリーンを見逃すな

 見出しで“見逃すな”とか書いているが,ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)ブースを通りがかれば誰もが気付くこの巨大スクリーン(というか壁)は見逃しようがない。実はこれ,「人喰いの大鷲トリコ」(トリコ)専用スペースなのだ。

「人喰いの大鷲トリコ」公式サイト


 東京ゲームショウ(TGS)やE3などの大きいショウでは,我々メディアはメーカーさんから「プレスキット」と呼ばれる記事作成用の素材集をもらうことが多いのだが,今年のTGSのSCEプレスキットには,トリコの素材はひとつも入っていなかった。
 前回のインタビュー「しばらく新情報は出ませんよ」的なことを上田文人氏の口から直接聞いているので大きく落胆することはなかったが,正座してトリコを待っている身としては,なんかやっぱりちょっと寂しいけど,まぁでも仕方ない……と思っていたところ,SCEブースにトリコが! しかもデカい!


 大きいばかりでなく,あのリアルさで動くトリコが見られた満足感で,しばらく口を半開きで眺めていたが(トリコを待っている人であればきっと同じ反応をするはず),どうもこれ,巨大な白い壁に,単にトリコがプロジェクターで表示されているだけのものではなさそうだ。近くにいたSCEの人を捕まえていろいろと話を聞いてみた。

 まず名称は,“大きいトリコ”ではなくて「プロジェクション・トリコ」。もちろんこの“プロジェクション”はプロジェクション・マッピングから来ている言葉だが,立体物に映像を重ねているわけではないので,心持ち控えめなネーミングになっている。最上部にカメラ2つを取り付けて(1つは予備のようだが),そこから入力された映像にトリコが反応するという,1日見ていても飽きないアトラクションだ。なるほど,それで意志を持って動いているように見えたのか。
 というかそもそもこれは,ゲーム本編に実装予定のAIで動くトリコだ。そういう意味では,ある意味「本編の先取り」といえるのかもしれない。

写真ではまったく見えないが,この「大鷲」の「大」の字の上あたりに,トリコの“目”であるカメラが設置されている
画像集 No.005のサムネイル画像 / [TGS 2015]原寸大のトリコとたわむれる夢の体験。SCEブースにある「人喰いの大鷲トリコ」の巨大スクリーンを見逃すな

 発売を待っている人であれば理解していることと思うが,トリコは“生き物”である。ゲームデザイナー上田文人氏が創造した,「絶対にいない」けど「実在するようにしか思えない」生物だ。そんな,仮想の世界に生を受けた生き物の存在を感じ取ってほしいという,SCEと上田氏の意図が込められた出展なのだ。
 それにしたって,新情報もなく,現時点で来年の発売であることが決まっている作品を,これだけ気合い入れて出展するあたり,「人喰いの大鷲トリコ」に対するSCEのやる気と期待が分かって,ファンとしても嬉しい。上田氏率いるgenDESIGNが,TGS用に新たに作ったバイナリであることは言うまでもなく,東京ゲームショウ初日の朝4時半までセッティングしていたらしい。
 ついぞ先ほど聞いたところでは,初日終了後にさらにチューニングを施して,人の姿にさらにちゃんと反応するようになったとのこと。トリコの目の前まで行って,ぜひ手を振ってみよう。

間近で見ると結構な迫力。実はTGS期間中にも,genDESIGNとSCEのがんばりでちょっとずつトリコは進化している。気分さえよければ(?),かなりビビッドに反応してくれるようなので,ぜひトリコの目の前まで行って手を振ってみよう
画像集 No.006のサムネイル画像 / [TGS 2015]原寸大のトリコとたわむれる夢の体験。SCEブースにある「人喰いの大鷲トリコ」の巨大スクリーンを見逃すな

 見ているだけで幸せバロメータがどんどこ上がるこの出展の,パッと見では気付かない注目ポイントは,カメラが「動き」だけではなく「色」にも反応しているところ。TGS用に準備された色付きのボールをあっちへこっちへ動かすと,ちゃんとトリコの目がそれに付いてきて,気まぐれに手(前脚?)でちょっかいを出してくる。ヤバい。なんだこの可愛さは。仕事なんかしてる場合じゃない。もちろんトリコにだって気分があるようで,遊びたくない気分のときには反応しない……らしいけど。

 「この壁って大きさどれくらいなんですか?」「一辺6mあるんですよ〜」
 「このトリコってまさか原寸なんですか?」「そうです!原寸です!」
 「トリコがちゃんと座ると頭ぶつかりますね(笑)」「なにせ実物はこの壁より大きいですから(笑)」

という会話を組み合わせてみるに,人を喰うと噂のこの大鷲の大きさは,座った状態で7m弱……かな?

オリに入ってるとこんな感じ。通りすがりのお姉さんが「なんか可哀想……」という素敵な感想を漏らしてました
画像集 No.003のサムネイル画像 / [TGS 2015]原寸大のトリコとたわむれる夢の体験。SCEブースにある「人喰いの大鷲トリコ」の巨大スクリーンを見逃すな

 さてこの素敵な生き物は,読者のみなさんが会場を訪れる一般公開日にもちゃんとそこにいる。ただトリコにも休憩時間があって,オリが閉まった状態のこともあるようで,そのときはブースを一周して戻ってみよう。SCEブースは巨大,かつ見るべきものが山ほどあるので,軽く1,2時間は経っていることだろう。
 しかもこのトリコ,疲れたら自分で寝床(=画面奥)に帰っていく演出などもさりげなく入っていて,もうたまらない。もうこの巨大な壁とセットでいいから家に欲しいな……。

トリコが起きてるときには見えないが,画面のさらに奥は寝床になっている。ムービーの1シーンを使ったものと思われるが,そのムービー(E3で公開されたものより長い。E3でのクローズド公開バージョン……だと思う)は,この巨大な壁の裏にある小さいモニターで観られる。ディスプレイもスピーカーもキッチリといいものを使っているし,上田氏のコメントも流れるので,合わせてお見逃しなく!
画像集 No.004のサムネイル画像 / [TGS 2015]原寸大のトリコとたわむれる夢の体験。SCEブースにある「人喰いの大鷲トリコ」の巨大スクリーンを見逃すな

「人喰いの大鷲トリコ」公式サイト

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