セガゲームスは本日(2016年12月7日),東京・TOHOシネマズ新宿にて,PlayStation 4用ソフト
「龍が如く6 命の詩。」の完成披露会を開催した。豪華な出演陣が勢揃いするとあって,会場にはゲームメディアだけでなく,テレビや一般誌など多数の取材陣が詰めかけた。
登壇者は,龍が如くシリーズ総合監督を務める名越稔洋氏をはじめ,ビートたけしさん,藤原竜也さん,小栗 旬さん,真木よう子さん,宮迫博之さん,大森南朋さん,そして主人公・桐生一馬役の黒田崇矢さん
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完成披露会の冒頭では,
名越稔洋氏から「龍が如く6」のテーマソング「蒼氓」を
山下達郎さんに提供してもらうまでの経緯が語られた。
龍が如くシリーズのテーマソングには,ロック調の楽曲が採用されることが多かったが,今回は感動的なテーマに焦点を絞った楽曲にしたいという意向だったという。そこで,映像と音楽を合わせたものを作って,山下さんに見てもらったところ,セガゲームスの意向が伝わり,話が具体的に動き始めたそうだ。
続いて,出演陣がそれぞれのキャラクターや「龍が如く6」への意気込みを語った。以下,その内容をお伝えしよう。
桐生一馬役 黒田崇矢さん
「十数年,私の頭の片隅にはずっと桐生がいます。年齢を重ねて深みを増した部分や,それでも絶対にぶれない性格を意識して演じさせていただきました」
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宇佐美勇太役 藤原竜也さん
「宮迫さんとのやりとりが多いキャラクターなのですが,宮迫さんの声(演技)を聞きながら収録できたので,楽しみながら演じました」
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染谷 巧役 小栗 旬さん
「1作目からずっとプレイしています。ミニゲームが楽しくて,ついそっちをやり込んでしまい,なかなかゲームを終わらせることができなくて。いつも達成率100%を目指して遊んでいるのですが,まだそこまで達したことがないんです。今回は難しいところをこっそり聞いて,100%を目指したいと思います」
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広瀬 徹役 ビートたけしさん
「ゲームと映画の違い? こっちのほうが楽ですよ。アクションをする必要がなくて,声だけでいいからさ。名越総合監督とはカラオケで出会ったんですよ。いいシャンパンを飲ませてもらって,『これだけ儲かるなら俺もゲーム出よう!』って。自慢じゃないけど,私は日本一のクソゲーを作ったことがありますから。難しすぎて子供は泣き出すわ,親からクレームは来るわで,社会問題になりましたけど,いまはプレミアが付いてて。このゲームに出演して,両極端の究極に参加できたことになる」
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笠原清美役 真木よう子さん
「……声が出せず、ごめんなさい」(イベント当日,真木さんは喉の調子が悪く,ほとんど声が出ない状態だった)
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巌見恒雄役 大森南朋さん
「これまでにいろいろな俳優さんが出てるゲームですから,呼んでもらえて光栄ですね。台詞を覚えなくていいのは楽なのですが(笑),いろいろなパターンで何度もたくさん録るので大変でした」
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南雲 剛役 宮迫博之さん
「広島弁が難しかったです。方言指導の方と一緒にすごく苦労して収録したのに,僕以外みんな標準語でビックリしましたよ(笑)。親分役のたけしさんも標準語なんですもん! たけし軍団でもないのに,たけしさんの子分役ができるのは光栄でした」
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また,「ビートたけしさんなら,『龍が如く』の実写映画をどう撮るか」という話題では,「人物より背景を気にしちゃう。ゲームなら作り込めるけど,映画だとそういう場所を見つけなければならない。『この建物は邪魔だから壊したいなぁ』と思ってもできないし。だから,実写版は難しいと思うね」と,映画監督らしい目線で語っていた。
イベントの最後にコメントを求められた出演陣は,「桐生一馬の最終章。読み物としてとんでもなく面白かった。ぜひ期待してください」(黒田さん),「じっくりと壮大なスケールの物語を楽しんでください」(藤原さん),「ぜひゲームで私の声を聞いてください」(真木さん),「超大作に参加できて感謝しています」(大森さん),「たけしさんの子分を全力で演じてますので,皆さん楽しんでください」(宮迫さん)と,それぞれの言葉でアピール。
その中で小栗さんは「さっそく明日から桐生一馬を操作して,自分のことぶっ飛ばしたいと思います(笑)」とゲームファンらしいコメントを披露した。
そして,たけしさんは最後まで笑いを忘れない。
「今日の夕方から(ゲームショップの前で)布団を敷いて,一番に買いたいね。そして,テレビのインタビューを受けようと思っている。みんな楽しんでほしい」と語り,会場を爆笑の渦に巻き込んでいた。
名越氏も「かつてないほどの豪華なキャストですが,完成披露会にキャスト全員が揃ったのも初めてなので感激しています。ファンの皆様によるご支援なしでは,ここまで来れませんでした。この場を借りて,御礼を申し上げます。ゲームも革新的な進化を遂げているので楽しんでください」と述べて,完成披露会を締めくくった。
鏡開きに使われたのは,尾道にある吉源酒造場の「寿齢」。たけしさんは,ここでも自分の股間を叩いたりと細かいギャグを入れてきた
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