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「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」のスペシャルステージをレポート。オリジナル主人公カスミの誕生秘話やエドガーのエピソードも
gumiとFgGが展開中のスマホ向けシミュレーションRPG「誰ガ為のアルケミスト」(iOS / Android / PC)をアニメ化した「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」は,制作をサテライトが担当し,「マクロスシ」シーズや「アクエリオン」シリーズを手がけた河森正治氏が総監督を担当。6月14日より全国の劇場で公開される。
本稿では,エドガー・L・レオンハート役の声優・逢坂良太さん,河森氏,監督の高橋正典氏,プロデューサーの今泉 潤氏が登壇したスペシャルステージの模様をお届けする。
「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」公式サイト
まずは,先日公開されたばかりの特報映像が流され,その興奮が冷めやらないうちに,今泉氏,高橋氏,逢坂さん,河森氏がステージに登場。一同の挨拶終了後にトークセッションがスタートした。
河森氏は,2年前にゲーム版のオープニング映像を担当したことがきっかけで,今回の劇場版の制作に携わることになったと,依頼を受けた経緯を明かした。
左から今泉 潤氏,高橋正典氏,逢坂良太さん,河森正治氏 |
「僕は,いくつもの国があって,それがしっかり掘り下げられている“タガタメ”の世界観が好きなんです。僕自身錬金術にも興味があったのでとても楽しみでした」
と制作への意欲を語る河森氏だが,ゲームのプレイ時間に比べると短い,たった2時間に凝縮するのが課題だと,ゲームをアニメ化することの難しさを語っていた。
それを受けて今泉氏は,河森氏にダメもとでオファーしたところ,あっさりとOKをもらえて驚いたと語り,「河森さんは本当に勉強家で,たとえば錬金術の話をすると,シャーマニズムとかどんどん深い話になっていって…そうやって一緒に作品を掘り下げていきました」と河森氏とタッグを組んで制作にあたれることの喜びを語った。
舞台となるのはメインストーリーの数年後
続いて,映画のストーリーについて振られると,高橋氏は「ゲーム中には膨大なストーリーがありますが,それをそのまま映画にするよりも,違うお話にしたい。河森氏のカラーを反映したいですね」とコメント。
本作の物語は,ゲーム本編のメインストーリーが終了してから数年後,現代社会で暮らす普通の女子高生カスミ(CV:水瀬いのり)がバベル大陸へ召喚されるという,アニメオリジナルの物語が描かれる。
この設定に関して今泉氏は「河森さんは奇才であり,ご自身の作品でもTVアニメと映画でキャラクターを変えることもあると聞いています。河森さんがキャラクターやストーリーも自由に膨らませられるよう本編ストーリーから数年後という設定にしました」と理由を明かし,河森氏も「ゲームのダイジェストになるのはイヤだなと思ったんです。ゲームのストーリーの本質をとらえつつ,2時間楽しませられるようにするにはどうしたらいいのか考えました。ゲームをやっている人に受け入れらて,なおかつキャラクターの掘り下げたいです」と本作へのこだわりを語った。
エドガーの新たな一面がアニメに登場
そして,トークのお題はエドガー役の逢坂さんに移った。今回の役どころについて聞かれた逢坂さんは,メインシナリオ2章のキャラクターであるエドガーは,劇場版ではあまり出番はないと思っていたら,じつはすごくセリフが多くてびっくりしたとのこと。
「数年後ということで,エドガーの物語がひと通り終わったあとなんですが,ちょっといろいろありまして。擦れちゃうというか。ゲームとは全然違う一面を見せてくれます。ある意味ゼロから始めるような気持ちでした。ここまで違うエドガーの一面を見せられるのかと思うとすごくやりがいがありました」と意気込みを語った。
また,今回のストーリーに登場する「セツナ」と「ザイン」について,高橋氏は「“タガタメ”を代表するようなキャラクターなので,映画の中でも活躍します。ゲームユーザーの皆さんにも楽しんでいただけるはずです。また,ゲームとは違った一面も見られますよ」とコメント。
アニメ版オリジナルキャラクターのカスミついては,「ゲームをプレイしている人と,“タガタメ”を初めて知った人では情報量の差があります。そこを超えるために普通の女子高生であるカスミを主人公にしました」と河森氏。カスミは,初心者の目線でお話を進めるために生み出されたというわけだ。
闇の魔人は河森氏がデザイン
今回作中に登場する「闇の魔人」は河森氏自らがアレンジに参加している。これについて河森氏は「オープニングを制作したころから,4つ足のところとか造形が魅力的だなと感じていました。それがさらなる力を発揮したらどうなるんだろうと,パワーアップさせてみました」と語り,その力強い姿に逢坂さんも「僕も男の子なので、見た時興奮しました」と感想を語った。
最後に河森氏は「僕は今年で40周年を迎えますが,過去作品のTVアニメ『天空のエスカフローネ』(1996年放送)も女子高生が異世界へ迷い込んでしまう話でした。それが21世紀になった今の感覚で作ったらどうなるかな,と楽しみでもありました」と明かした。
「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」は,6月14日より全国の劇場で封切られる。このレポートで興味がわいたという人は劇場へ足を運んでみてほしい。
劇場版「誰ガ為のアルケミスト」は2019年6月に公開予定。来場客参加型イベントなどで盛り上がった“3周年記念ファンミーティング”をレポート
gumiの「誰ガ為のアルケミスト」で,サービス3周年を記念したオフラインイベントが,2019年2月2日に東京都内で開催された。劇場版の公開が6月に決定したほか,舞台化やノベライズも発表。来場客参加型のアトラクションなどもふんだんに用意され,当日の会場は大きく盛り上がった。
■「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」概要
水瀬いのり 逢坂良太 降幡愛
花江夏樹 石川界人 堀江由衣
生天目仁美 内田雄馬 今井麻美 早見沙織 江口拓也
Lynn 福山潤
総監督/ストーリー構成:河森正治
原作:今泉潤/FgG
監督:高橋正典 脚本:根元歳三
キャラクターデザイン:嘉手苅睦
サブキャラクターデザイン:戸谷賢都
作画監督:宮西多麻子 長坂寛治 大河内忍 福田佳太 田中亜優 堀内修 出野喜則 小園菜穂 芳賀亮 小橋陽介
美術設定:二エム・ヴィンセント ロキャデリ・ロイック ジェローム・ペリヤ
美術監督:古宮陽子 湖山真奈美 CGディレクター:原田丈 撮影監督:若林優(T2studio) 色彩設計:秋元由紀
編集:兼重涼子
企画・プロデュース:今泉潤
プロデューサー:木村将人 佐藤道明
制作プロデューサー:高野健一
音響監督:明田川仁
音響制作:マジックカプセル
音楽:Akiyoshi Yasuda(★STARGUiTAR) 音楽制作:フライングドッグ 音楽プロデューサー:佐々木史朗 永原洋子
製作:FgG 制作:サテライト 配給:アスミック・エース
宣伝:博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ、ガイエ 宣伝協力:ファイズマンクリエイティブ
■オフィシャルサイト:https://tagatame-movie.jp
■オフィシャルTwitter:https://twitter.com/FgG_tagatame
■コピーライト:(C)2019 FgG・gumi / Shoji Kawamori, Satelight
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