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2020年は“オンライン”で「ダンジョンズ&ドラゴンズ」を遊ぼう。「ユドナリウム」で始める,快適オンラインセッションガイド(呪文カード付)
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印刷2019/12/28 00:25

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2020年は“オンライン”で「ダンジョンズ&ドラゴンズ」を遊ぼう。「ユドナリウム」で始める,快適オンラインセッションガイド(呪文カード付)

 ホビージャパンが販売を手がけるテーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ 第5版」(以下,D&D5e)にて現在,「スターター・セット」の購入者を対象とした「呪文カード」(ウィザード,クレリック用1レベル呪文を収録)のプレゼントキャンペーンが展開中だ。
 「呪文カード」とは,本作に収録された膨大な呪文の数々を,クラスごとに一枚ずつカード化したもののこと。これがあることでプレイヤーズ・ハンドブックなどを開く手間を減らし,さらにD&D特有の“呪文の準備”にあたっても,思考の整理を手助けしてくる,大変ありがたいアイテムなのである。

「スターター・セット」自体の詳しい内容については,2017年末に掲載した記事を参照してほしい。記事中で紹介しているサプリメントは,もちろんすべて好評発売中だ
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D&D5e公式サイト内「スターター・セット用呪文カード」キャンペーンページ


 そんなわけで,この機会にぜひスターター・セットを手に入れて,めくるめく冒険の世界に足を踏み出していただきたいのだが,4Gamerの2019年を締めくくるこのタイミングに掲載する記事としては,ややもの足りない。そこで今回は,このスターター・セットをオンラインでプレイするためのガイドをお届けしてみたい。
 オンラインセッションを円滑に進めるプレイ環境の作り方から,ちょっと便利なTipsまで。またホビージャパンのご厚意により,先述のスターター・セット用「呪文カード」をオンラインセッションで利用するための素材を提供していただいた。こちらも後ほど紹介するので,年末年始のオンラインセッションでぜひ役立ててもらえたらと考えている。

こちらが「スターター・セット用呪文カード」。あくまでおまけなので,プレゼントキャンペーンに付属するのは1レベル呪文まで。2レベル以降の呪文は,別途購入する必要がある
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 「ダンジョンズ&ドラゴンズ 第5版」の日本語版が,ホビージャパンより2017年12月18日についに発売となった。英語版の発売が2014年であるから,およそ3年越しの快挙である。というわけで,今年も昨年に引き続きプレイガイドをお届けしたい。発売された「スターター・セット」で何ができるのかを中心に,紹介していこう。

[2017/12/28 00:40]

「ダンジョンズ&ドラゴンズ 第5版」公式サイト



3Dベースのオンセツール「ユドナリウム」で始めるオンラインセッション


 テーブルトークRPGを遊ぼうと思っても,仕事や家庭の事情などで,遊び仲間となかなか集まれないという人も少なくないはず。そんなときにオススメなのが,ネットを介して遊ぶ“オンラインセッション”だ。
 オンラインセッションのツールとして,長らくFlashベースの「どどんとふ」が主流だったが,2020年末と告知されているFlashのサポート終了を受け,2019年末の現在,海外産から国内産までさまざまな代替ツールが登場してきている。
 そんな中から,本稿ではD&Dに適したオンラインセッションツールとして,「ユドナリウム」を取り上げてみたい。使い方がシンプルで分かりやすく,かつビジュアル表現にも優れるのが特徴となっている。

ユドナリウムでのプレイシーンの一例。機能は必要最低限ながら,3Dグラフィックスによる立体表示が可能なのが特徴だ。またブラウザ上動作するツールながらプレイヤー同士がP2Pで接続されるため,サーバの混雑などが発生しないのもうれしいところ
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■ユドナリウムの基本的な使い方


 それでは,実際の使い方を見ていこう。
 先述したとおり,「ユドナリウム」はWebブラウザ上で動作する“ボードゲーム・オンライン・セッション支援ツール”だ。接続するには開発者のTK(@TK11235)氏が用意した公開サーバーにブラウザ(Chrome推奨)でアクセスするだけよく,誰でも簡単に始められる。開発者自身によるもののほか,「どどんとふ公式鯖」によるユドナリウムサーバーもあるので,参加者同士で示し合わせ,好きな方にアクセスしてみるのがいいだろう。

開発者による公開サーバーの場合は,公式サイトより矢印のリンクをクリックするだけ。タブレットやスマートフォンのブラウザでも動作するが,現時点で使える機能は限定的だ
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「ユドナリウム」公式サイト

どどんとふ公式鯖(ユドナリウムはページ最下段から)


 起動した時点でルームにいるのは自分だけだ。まずはほかの参加者を招待してみよう。左側のメニューから「接続」をクリックし,接続情報のウィンドウに表示されている「あなたのID」をほかの参加者に伝えるといい。ほかの参加者が,接続情報ウィンドウの「接続したい相手のID」に伝えたIDを入力し,「プライベート接続」をクリックすれば,同じルームに入ることができる。もしくはその下にある「ロビー(ルーム一覧)を表示」から,「新しいルームを作成」してもよい。パスワードをかけることもできるので,その場合は設定したパスワードを参加者に伝えておくこと。

ユドナリウムの起動直後の画面。「チャットウィンドウ」が自動的に開くが,これは閉じてしまっても問題ない。ちなみに自分だけで機能をテストしてみたいなら,複数のタブでユドナリウムを開き,お互いに接続してみればいい
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「ロビー(ルーム一覧)を表示」を選択すると,現在稼働しているルームの一覧が表示される。ルームに入るには,ここから望むものを選択してパスワードを入力する。なお参加者は,“同じURLのユドナリウム”を使っていないと招待できないので注意したい
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 接続情報ウィンドウからはニックネームとアイコンも設定できる。
 「アイコンを変更する」ボタンを押すと「ファイル一覧」が表示されるので,ここに画像ファイルをドラッグ&ドロップすればアップロードが可能。あとはアップロードした画像を選ぶだけだ。アイコンは「チャットウィンドウ」での発言や,テーブル上のカーソルに目印として表示されるので,ぜひ設定しておきたい。

 「ユドナリウム」は,3Dグラフィックスで表現された“仮想上の机”を参加者間で共有するというコンセプトのツールだ。机の上に置かれたコマやダイス,あるいは後述する地形やカードといったオブジェクトは,誰もが自由に動かすことができ,とくに権限などの設定も(いまのところは)存在しない。
 とりあえずは,デフォルトの画面で表示されているコマなどを,いじくりまわしてみよう。左クリックで掴めば移動させられるし,向きを回転させたり,横に倒したりもできる。画面内で左クリックや右クリックしてマウスを動かせば,視点を自由に動かせるし(方向キーと[SHIFT]の組み合わせでも可),ホイール操作で拡大縮小も可能だ。こうした自由度は「ユドナリウム」ならではと言えるのではないだろうか。

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アイコンと同じく,キャラクターに画像を設定すれば,冒険者やモンスターコマのできあがり。横に倒したりもできるので,D&D5eにおける“伏せ状態”も表現できる
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ダイスを画面に出すには,机の上を右クリックし「ダイスを作成」を選ぶ。このほかにも,大抵のオブジェクトには専用の右クリックメニューがあるので,いろいろ試してみよう

画面を右クリックすることで設置できる「共有メモ」は,参加者が自由にテキストを書き込める。セッション中に得られた情報などをメモしておくのに活用しよう
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■チャットの使い方とダイスの振り方


 「チャットウィンドウ」では,参加者同士でのテキストチャットが行える。複数のタブを設定すれば,個別の会話(いわゆる内緒話など)も並行してできるので,うまく活用したい。

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 またチャットウィンドウにはダイスボットが組み込まれていて,一定の書式(1d20など)を入力すればダイスロールも行える。D&D5eだけでなく,さまざまなゲームシステムのダイスロールに対応しているので,詳しい書式はダイスボットのヘルプ(チャット入力欄の?ボタン)を確認するといい。
 ちなみにD&D5eで多用するダイスロールに,“有利・不利”が絡む場合の2回ロール――1d20を2つ振って,いずれか高い方,または低い方の出目を採用する振り方――があるが,この場合は「2 1d20」のように,振る回数の後にスペースを空けてダイスの書式を入力すれば,これに対応した振り方ができる。覚えておくと便利に使えるはずだ。

テーブル上に配置したダイスをダブルクリックすることで,ダイスを振ることもできる。チャットにログが残らないのが難点だが,こちらのほうがグラフィカルではある。皆が注目するロールなどは,こちらを活用してもよさそうだ
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テキストチャットかボイスチャットか

 オンラインセション中の会話をテキストチャットで行うか,それともボイスチャットを導入するかは,グループによって好みが分かれるところだろう。「クトゥルフ神話TRPG」などと比べると,以前の版より軽くなったとはいえ,D&D5eはプレイ中に処理すべき情報はどうしても多くなる。そのためプレイにかかる時間(恐らくボイスチャットの3〜4倍はかかる)を考えると,ボイスチャットを導入するメリットは大きいと言える。
 ボイスチャットを選択した場合,ユドナリウム自体にボイスチャット機能は搭載されていないため,別途ボイスチャットツールを用意する必要がある。今ならばゲーマー向けの「Discord」が定番なので,参加者にあらかじめインストールをお願いしておくといい。

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「Discord」公式サイト


 とはいえ,テキストチャットには「後で見返しやすい」「そもそもテキストチャットしかできない人もいる」「ロールプレイがしやすい」といったメリットがあり,こだわりを持つプレイヤーも少なくないようだ。D&D5eでは,折しもキャラクターの背景が強化され,良いプレイを評価するインスピレーションといったルールが追加されたこともあるわけで。
 どちらが良いとは一概に言えないので,どちらを使うか,どう併用するかは,ほかの参加者と事前にしっかり相談しておこう。

個人的なオススメとしては,基本はボイスチャットで進行しつつ,DMの朗読やNPCのセリフといった重要なシーンでは,テキストチャットを併用するスタイルがいいと思う次第。もちろんプレイヤーがノリノリなら,どちらだって構わないが
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■「テーブル」を準備する(主にDM向け)


 起動直後は,白い背景に“森の小道”が描かれたテーブルが表示されるユドナリウムだが,もちろんここのカスタマイズは可能だ。メニューウィンドウもしくは右クリックメニューから「テーブル設定」を開けば,テーブルに敷くマップ画像と背景画像が設定できる。戦闘時のフィールドマップや冒険中の情景を設定しておけば,セッションはより盛り上がるものになるだろう。

「テーブル設定」ウィンドウ。この画面は,主にDMが操作することになる。テーブルは複数用意しておけるので,冒険の進行に合わせて切り替えて使おう
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 マップ画像は縦横の大きさをグリッド単位で調整でき,そのサイズに拡縮して表示されるので,画像を用意する段階で縦横比を調整しておくのが望ましい。もともとグリッドが描かれている画像を使う場合などは,ある程度トリミングしてユドナリウム側が表示するグリッドと合わせよう。

アイコンを設定したときと同様,画像のアップロードは「ファイル一覧」ウィンドウへのドラッグ&ドロップで行う(1ファイルあたり最大2MBまで)。透過PNGやアニメーションPNGにも対応し,一度登録すればアイコンやテーブル,コマのほか,後述の地形などにも素材を使用できる
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 なお「テーブル設定」ウィンドウで,「グリッドを常に表示」にチェックすると,コマなどのオブジェクトを掴んでいない状態でもシステムによるグリッドが表示されるようになる。「スナップ」はコマがグリッドに沿って配置されるようになるというもの。いずれも戦闘中などはチェックを付けていたほうが便利だ。

グリッドはスクエア型だけではなく,ヘクス型も選択できる。D&D5eの公式アドベンチャー「魂を喰らう墓」などでは,広範囲の野外移動時などにヘクス型が採用されているので,そうした場面で活用できそうだ
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画像(024)2020年は“オンライン”で「ダンジョンズ&ドラゴンズ」を遊ぼう。「ユドナリウム」で始める,快適オンラインセッションガイド(呪文カード付)
メニューの音楽アイコンをクリックすることで開く「ジュークボックス」ウィンドウからは,プレイ中に流すBGMを設定できる。mp3などの音楽ファイル(1ファイルあたり10MBまで)をアップロードしておけばプレイリストが作成されるので,シーンに合わせて切り替えられる
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ユドナリウムでは,ルームから参加者全員が退室した時点で,ルームのデータが失われる仕組みになっている。もしセッションを中断するなら,ルームデータをダウンロードし,ローカルに保存しておこう。このファイルはzip形式になっており,再開時に画面にドラッグ&ドロップすることで状況を再現できる


より便利に使うためのTips


 ここまでユドナリウムの基本的な使い方を紹介してきたが,ここからはより便利に使うためのTipsをお届けしたい。ここまでの機能だけでもシンプルなオンラインセッション――すなわち紙のキャラクターシートを手元に置き,仮想テーブル上に置いた素材を共有しながらチャットをし,ダイスを振って遊ぶには十分なのだが,もう一手間かけることで,より楽しく快適に遊べるようになる。

 なおサンプルとして,筆者(柳田)がDMを務める実況プレイ配信「ただ者じゃない人たちがスターター・セットをやりこむ配信」で使用しているアセット(ルームデータ)をダウンロードできるようにしておくので,参考にしてもらえたら幸いだ。
 ダウンロードしたzipファイルは,解凍せず「ユドナリウム」の画面にドラッグアンドドロップすれば使用できる。本稿をPCで読んでいる人は,「ユドナリウム」の機能を確認しながら,この先を読み進めてもらえれば,より理解が進むはず。お試しあれ。


ユドナリウム用「サンプルルームデータ」をダウンロードする(リンク先はホビージャパン内)

ユドナリウム用「D&D5eペーパーフィギュア」をダウンロードする(リンク先はホビージャパン内)


※ダウンロードしたzipファイルを解凍後,フォルダ内に生成された日本語ファイル名のzipファイルを,ユドナリウムのテーブルにドロップしてください。


■「キャラクターシート」と「チャットパレット」を活用する


キャラクターシート
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 「ユドナリウム」では,キャラクターコマの右クリックメニューから「詳細を表示」することで,キャラクターシートを表示させられる。これは自由に編集できて便利なのだが,書式から考えていく必要があるので,ややハードルが高い。
 そこで,筆者がD&D5e向けにカスタマイズしたキャラクターシートのひな形を用意してみた。先のアセット内に,プレイヤーキャラクター用とモンスター用のものが含まれているので,これを参考に各プレイグループでカスタマイズして使ってみてほしい。

キャラクターシートの項目変更は,左上の「編集切り替え」から行える。各項目の表示形式には固定値向けの「通常」,ヒット・ポイントなどの頻繁に増減する数値向けの「リソース」,特殊能力の詳細を書くなど長文向けの「ノート」の3種類があるので,それぞれ使い分けるといい
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 またキャラクターコマにはそれぞれ「チャットパレット」が用意されているので,キャラクターシートと合わせてこちらも活用したい。チャットパレットとは,チャットウィンドウに送信するメッセージを定型文として保存しておけるというもの。ここに各種ダイスロールを登録しておけば,該当する行をダブルクリックするだけで,判定が速やかに行える。

 なおチャットパレットはキャラクターシートと連動しており,キャラクターシート内の数値を変数として参照できる。サンプルでは主にモンスターのチャットパレットにこの機能を活用しているので,DM陣にはぜひ参考にしてもらいたい。シートの数値を書き換えればチャットパレットに反映されるので,大量のモンスターを準備するのには大変便利なのだ。

チャットパレットでは,キャラクターシートのタグ名を「{ }」で括ることで,その値を変数として扱える。モンスターはこれでいいのだが,プレイヤーキャラクターの場合は特例が多くてちょっと使いづらい。数値をベタ打ちした方が効率的かも?
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■「インベントリ」でイニシアチブを管理する


インベントリ
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 「インベントリ」ウィンドウは,テーブル上にあるキャラクターコマを一覧で表示して,一括で管理する機能を持っている。一覧では,キャラクターシートの任意の項目を表示させることも可能で,また特定の項目をキーにして並び替えができるので,戦闘でのイニシアチブ管理にもってこいだ。
 イニシアチブのほか,ACや移動速度,あるいは“受動【判断力】〈知覚〉値”などを表示させておけば,戦闘や冒険中にキャラクターシートを確認する手間が省けるというもの。またインベントリ内で数値を変更すれば,キャラクターシートの値も連動して変わるので,HPなどのリソース管理にも便利に使えるはず。ここからチャットパレットを開く機能もあるので,とくに戦闘においては何かと役立つだろう。

 なおインベントリには個人タブが用意されており,ここに格納したコマは,ほかのプレイヤーからは見えない。DMをやるなら,アドベンチャーに登場予定のモンスターをあらかじめ個人タブに控えさせておくと便利かもしれない。格納されたコマは位置を記憶しているので,登場するタイミングでテーブルに戻せば,手早くモンスターを配置できるのだ。格納できるのはコマのみで,「地形」や「カード」などには使えないものの,覚えておくと便利な使い方だ。

インベントリ表示させた項目は,キャラクターにカーソルを合わせたときのポップアップにも表示される。このポップアップからも,各種数値の変更が可能だ
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■何かと便利なカード機能を活用する(主にDM向け)


 「ユドナリウム」にはカードを管理する機能があり,テーブルの右クリックメニューから「トランプの山札を作成」できる。これは判定にトランプを用いるゲームタイトルのために用意された機能だが,各カードはカスタマイズが可能で,画像などを用意すれば,どんなカードでも作れてしまう。
 素直に考えれば,D&D5eでこの機能を活用するなら「呪文カード」あるいは「魔法のアイテムカード」ということになるが,この機能の使い道は決してそれだけではない。なんと,カードに設定した画像を,画面いっぱいに拡大表示できるのである。
 例えば地図や何がしかのヒントを画像としてプレイヤーに見せたいとき,あるいはNPCなどの立ち絵を表示させたいときなどに,この機能が大変役に立つ。ほかの方法として,後述の「地形」を看板のように使って画像を表示させたり,同様に共有メモに画像を配置したりする手もあったが,拡大表示には今のところ対応していない。というわけで,皆に見せたい画像資料などは,カードとして用意しておくのがオススメだ。

最近のアップデートで追加されたカード画像を拡大機能。本来の用途とは異なるちょっとした裏技だが,実際かなり便利に使える
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ホビージャパン提供:ユドナリウム用「スターター・セット用呪文カード」

 記事の冒頭でも紹介したように,日本語版「ダンジョンズ&ドラゴンズ スターター・セット第5版」購入者を対象とした「スターター・セット用呪文カード」のプレゼントキャンペーンが開催中だ。
 これはスターター・セットに掲載されている,ウィザードとクレリックの初級から1レベル呪文を収録したもので,1レベルまでとはいえ,呪文の効果を手元で確認できるという,大変便利なアイテムだ。オフラインで遊ぶのに便利なアイテムなら,オンラインでも便利なはず。というわけで,ユドナリウム上で使用できる呪文カードを用意してみた。こちらは誰でもダウンロード可能なので,オンラインで「ファンデルヴァーの失われた鉱山」に挑戦しようという人は活用してみよう。

呪文カード
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ユドナリウム用「スターター・セット用呪文カード」をダウンロードする(リンク先はホビージャパン内)


※ダウンロードしたzipファイルを解凍後,フォルダ内に生成された日本語ファイル名のzipファイルを,ユドナリウムのテーブルにドロップしてください。


■「地形」と「マップマスク」を極める(主にDM向け)


 「地形」とはテーブル上に配置できるオブジェクトを作成する機能のことだ。その名のとおりマップ上に高さを持った地形を作成するのが主な用途となる。右クリックメニューから「地形」を作成すると,“木箱”が画面に現れる。別途テクスチャの画像を用意して貼り付ければ,さまざまな地形が再現できるだろう。先のサンプルでは岩と二種の茂みを用意してみたので,こちらも活用してほしい。
 さらに「地形」の上にはキャラクターコマや別の「地形」などのオブジェクトを重ね置くこともできる。これを利用して立体的な戦場を構築したり,壁面を非表示にすることで,空中に浮かんだ地形や,飛行するキャラクターなどを表現するのにも活用できる。

「地形」の設定画面では,「床面」(正確には床と天面)と「側面」で別のテクスチャが設定可能。縦・横・高さも小数点サイズまで設定でき,厚みを0にすれば,壁や扉のようなものさえも表現できる
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手間はかかるものの,マップ全体を「地形」で構成すれば,画像のような立体的なフィールドを作り出すことも不可能ではない
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 一方「マップマスク」は,テーブル上のマップを覆う形で配置できる,高さ0の特殊な地形となっている。デフォルトのマップマスクは真っ黒なので,ダンジョンでまだ到達していない,あるいは見えていない範囲をこれで隠す――いわゆるFog of Warとして使うのが想定された使い方だろう。
 なお通常の「地形」にはない機能として透明度(opacity)が設定できるので,呪文の効果範囲を示すのに使っても便利である。テクスチャとなる画像を用意しておけば,球形や円錐形の効果範囲を図示するのにも使える。燃え盛る炎の円でファイアーボールの範囲を示したり,グリッドに合わせた同心円を描いて,ものさしの代わりに使ってもいいだろう。

マップマスク
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魔法の効果範囲や距離を示すのにも,マップマスクは活用できる
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 なおこうした「地形」や「マップマスク」,あるいは「カード」や各種キャラクターコマなどは,それぞれ個別にダウンロードして保存しておける。ダウンロードしてローカルに保存しておいたzipファイルを「ユドナリウム」にドロップすれば,そのオブジェクトが配置されるので,DMはアドベンチャーに登場するの各要素などを,あらかじめフォルダ分けして準備しておくと,オンラインセッションをスムーズに進行できる。
 まさにオフラインでジオラマとミニチュアを使って遊ぶような感覚で楽しめるので,準備を手間を惜しまないDMは,ぜひお試しあれ。

ダンジョンの進行具合を示すには,マップマスクで隠す以外に,ダンジョンマップを部屋ごとにバラバラにしておき,高さ0の「地形」として配置していくような方法もある。マップマスクの方がお手軽ではあるものの,見栄えとしてはこちらのほうがややスマートかも?
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もう一つの選択肢,「Foundry Virtual Tabletop」

 D&D5eをオンラインでプレイするにあたり,ユドナリウムのほかに有力な選択肢となりうるツールに海外産の「Foundry Virtual Tabletop」がある。トレイラーを見れば分かるように,ゲームシステムと連動した,より自動化されたリッチなプレイ環境の構築を目指し,現在有料のβテストが行われている。また有志による日本語化も進行中とのこと。詳しくは,以下のトレイラーおよび公式サイトを確認してほしい。


「Foundry Virtual Tabletop」公式サイト



個々のグループでベストな選択を

 
 さて,長々と紹介してきたが,いかがだっただろうか。ここからはユドナリウムに限った話ではなくなるが,オンラインでもオフラインでも,言ってしまえば結局のところやっていることにそう違いはない。当たり前だが,どちらも同じゲームなのだから。手をかけようと思えばいくらでもかけられるし,豪華なプレイにしようと思ったら,あれもこれもと準備したくなってしまうのは,DMの性である。

 とはいえ,大事なのはセッションを楽しめるかどうかだ。
 どんどん便利になっていくインターネットを活用すれば,セッションはより便利に,快適になっていく。ユドナリウムなどの専用ツールに限らない。例えばGoogleドライブやGoolgeスプレッドシートなどのクラウドツールは,キャラクターシートやパーティの共有財産を管理するのに便利に使えるはず。GoogleカレンダーやLINEスケジュールなども,日程調整ツールとして,参加者の予定を合わせるのに有用だ。そういったものは,どんどん活用していこう。

頑張ればこんな立体ダジョンも……
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 一方で,究極的に言うならば,ツールを一切必要としないプレイスタイルだってあっていい。キャラクターシートだけ握りしめ,紙と鉛筆,そして意志を疎通する手段さえあれば遊べてしまうのがテーブルトークRPGだ。そして現在のD&D5eは,どんなプレイスタイルであっても許容してくれる懐の深さを持っている。

 準備に準備を重ねた,数週間に一度の濃密なセッションも,フットワークの軽さを重視した,週に一度の“いつも”のセッションも,どちらがより長く,より楽しく遊べるスタイルかは,そのグループが決めればいい。この記事が,そんなプレイスタイルを見つける一助になってくれたら。そしてD&D5eをプレイする機会が少し増えてくれたなら,筆者としてはうれしい限りだ。

「ダンジョンズ&ドラゴンズ 第5版」公式サイト

  • 関連タイトル:

    ダンジョンズ&ドラゴンズ 第5版

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