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8.8インチ液晶+合体ゲームパッド付きの携帯型ゲームPC「Legion Go」を写真でチェック。今までにない機能や特徴に要注目だ
国内向けの発売時期や価格は未公表であるが,近日中に日本向けにも発表を行うとのことだ。本稿では,Legion Goの仕様を改めて紹介しつつ,写真で実機をじっくりと見ていきたい。
大きめ画面でUIも見やすい
Legion Goは,AMDの携帯型ゲームPC向けSoC「Ryzen Z1 Extreme」を搭載し,本体左右に着脱式ゲームパッドを合体させた製品だ。
イベントでLegion Goを紹介したLenovoのClifford Chong氏は,「PCゲームは大きめの画面サイズを想定して,UIや文字が小さいゲームが多い。そうしたゲームでも快適にプレイできる」と,大きな画面サイズを選択した理由を説明した。
Legion Goは,背面に大きめのキックスタンドを備えており,テーブルなどに置いてビデオを見たり,キーボードと組み合わせてPCとして使うのにも適する。ゲームパッド部分は,本体から分離した状態でもワイヤレスで使用できるので,Chong氏は,「本体を置いて,ゲームパッドを手に持ってプレイするのも快適だ」と,利点を述べていた。
付属のゲームパッドは,アナログスティックの上下位置が非対称なXboxタイプのレイアウトだ。特徴のひとつは,右アナログスティックの前面に,小型のタッチパッドを備えているところ。マウス操作の代わりに使えるので,なかなか使い勝手がいい。なお,ディスプレイ部分にはタッチパネルも組み込まれている。
左右のゲームパッドは,グリップ部分に追加ボタンを2つずつ備えているほか,右側ゲームパッドには側面にも追加ボタンとスクロールホイールが付いている。小型タッチパッドを備える携帯型ゲームPCは他社製品にもあるが,物理的に回転するスクロールホイールを備える製品は,Legion Goが初めてかもしれない。
まだ日本での発売時期は決まっていないLegion Goだが,国内発売自体は決定しており,プリインストールのフロントエンドアプリ「Legion Space」も,きちんと日本語化されていた。
Legion Spaceを使うと,PC自体の動作モードを切り替えるだけでなく,ゲームパッドのボタン割り当て設定などを変更することも可能だ。
ただ,現状のLegion Spaceでは,ゲームパッドの各ボタンに割り当てられるのは,ゲームパッドのボタンやアナログスティック,D-Padの入力だけで,キーボードのキーを割り当てることはできないようだ。つまり,Windows 11のゲームバーを開くボタン(Xboxボタン)の機能を割り当てたり,あるいはスクリーンショットを撮影するキーボードショートカットをボタンに割り当てたりはできない。
Xboxボタンはともかく,スクリーンショットをボタンで操作する機能はゲーム用途でも役立つので,ソフトウェアアップデートで対応してほしいところではある。
同じRyzen Z1 Extremeを搭載する携帯型ゲームPCとしては,ASUSTeK Computerの「ROG ALLY」という強力なライバルがすでに販売中だ。そのROG ALLYと比べても,小型タッチパッドやスクロールホイール,FPSモード機能を備えたゲームパッドや,8.8インチサイズの画面といった特徴を有する点が,Legion Goならではの見どころである。
一方で,大きめのディスプレイや独自の機能を備える分,おそらく国内価格は,ROG ALLYの価格よりも高くなるだろう。価格差次第では,これまでにない機能を持つLegion Goに魅力を感じる人は少なくないのではなかろうか。国内での正式発表を楽しみにしたい。
LenovoのLegion Go製品情報ページ
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Legion,ideacentre Y,ideapad Y
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