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両雄互角の闘いはドラマチックな一騎討ちで決着。「三国志大戦」公式全国大会「覇業への道 英傑再臨」決勝大会レポート
本大会は,2017年10月より日本各地と香港を含む,全16エリアで行われた店舗予選を勝ち抜いた32人の君主(プレイヤー)達が一堂に集い,最強君主を決定する決勝トーナメントに挑むというもの。本稿ではその模様をレポートする。
「三国志大戦」公式サイト
決勝に勝ち進んだのは「東西の騎馬単の雄」
三国志大戦では,英傑ランキング上位者による全国大会「頂上リーグ」があり,「覇業への道 英傑再臨」に参加する君主の面々も,頂上リーグに参加していた強者達が多い。しかし「覇業への道 英傑再臨」と「頂上リーグ」では選考方法やルールが異なり,今大会のトーナメントはシングルエリミネーション方式で行われることもあって,一度の負けも許されない,一発勝負のシビアな戦いが展開された。
32人によるトーナメントを勝ち抜き,決勝戦に駒を進めたのは関西Aエリア代表・はやて軍団1君主と,関東Aエリア代表・夏候橋君主だ。
はやて軍団1君主は試合前,決勝の対戦相手である夏候橋君主を「ライバルであり尊敬する唯一の君主」と評した |
夏候橋君主は「復刻の曹操を使うようになって勝てるようになったが,相手にも曹操いるんですよね(笑)」とコメント |
実力伯仲の両雄,膠着を打破したのは一騎討ち
決勝はまず探り合いからスタートした。夏候橋君主は右から龐徳を進行させるが,伏兵を警戒するはやて軍団1君主は荀攸を盾として当てていく。しかし,その伏兵を誘い出す動きには乗らない夏候橋君主。両者とも手の内や進行セオリーを熟知した,高度な読み合いが展開された。
先に覇者の求心で内乱を取り攻勢に出たのは夏候橋君主だが,はやて軍団1君主はすぐさま攻城で反撃し,勢いをつけてわずかだがリードを奪う。しばらくは内乱を奪いたい夏候橋君主に対して,相手の攻め手を見て冷静に対処するはやて軍団1君主という構図が続く。
このまま最後まで一進一退のジリジリとした攻め合いが続くかと思ったとき,両陣営の曹操同士が接触すると,ランダムで突入する一騎討ちが発生。一騎討ちは勝利すれば相手ユニットに大打撃を与えて,退場させるチャンスのある突発的な戦闘イベントであり,リード差がわずかな両君主は,共に負けるわけにはいかない。ここで一騎打ちのボタン目押し勝負に勝利したのは夏候橋君主。はやて軍団1君主の曹操は大打撃を食らい戦線から離脱した。
こうなるともう勢いは夏候橋君主にある。神速の大攻勢で騎馬の武力と移動速度を増して攻めていくが,敵城にはあえて張りつかず戦い,内乱を取る戦法だ。内乱を取らせまいとするはやて軍団1君主も覇者の求心で反撃を試みるものの,防ぎきれず内乱を起こされて勝敗を決める城ゲージが下回ってしまった。この最後の一騎打ちからの攻勢,そしてわずかな差ながら逆転できる戦術を駆使した夏候橋君主が,本大会の優勝を見事に勝ち取った。
試合後,はやて軍団1君主は「天命尽きてもうたわ,アカン(笑)。夏候橋君主おめでとうございます」と好敵手の優勝を称えていた。優勝した夏候橋君主は「中盤まで城ゲージは負けてたのですが,最後に一騎討ちもあり自分のペースで勝てて嬉しかったです」と感想を述べた。
「覇業への道 英傑再臨」優勝,武王・夏候橋君主インタビュー
――優勝おめでとうございます。今日一番うまくいった試合,また危ないと感じた試合はどれだったでしょうか。
夏候橋君主:
あしゅら君主とはやて軍団1君主との試合はうまくいきましたね。舞姫君主との試合は中盤で一騎打ちが発生したので喜んだのですが,引き分けになってしまってヤバかったです。相手のミスがあり,そこに付け込めたから勝てた試合でした。
――最近は完全な騎馬単プレイヤーが減っていると感じていますが,夏候橋君主の騎馬単は目立っていました。
夏候橋君主:
桃園がはやっていた一つの前のバージョンでは,騎馬単が息してない状態だったのですが,李典が強くなり復刻曹操が出たことで,騎馬に追い風が吹きました。復刻カードは普通のカードと性能が異なり,呂布や劉備は計略が性能と合わないのですが,復刻曹操は将器がよく計略とも噛み合いました。
――実況では「いつもよりキレキレだ」というコメントが出てましたが,ご自身でも調子の良さは感じられましたか。
夏候橋君主:
2〜3週間くらい前から少しずつ調子も出てきて,エリア予選も抜けて全国大会に出られました。エリア予選はバージョンアップ後の3月3〜4日あたりでした。
――エリア予選が最近だったということは,全国大会に臨むにあたってデッキ変更などもなかった?
夏候橋君主:
エリア予選が終わってからいろいろと試しはしました。司馬懿や神速などを少し使ってみたのですが,やっぱり覇者求,曹操が強いなと感じました。
――過去の三国志大戦シリーズでも多くの大会に出場していますが,今大会で難しいと感じた部分はありましたか。
夏候橋君主:
「三国志大戦」は「3」から「4」までの間が長かったんですよね。その間に「戦国大戦」がリリースされたものの,僕は戦国大戦はプレイしなかったので,「4」が出るまでカードに触れていませんでした。そのブランクを埋めるのが大変でした。
――大会では上位ランカーが多く出場していますし,今まで何度も対戦した相手も多いと思いますが,ランカー同士だからこそ戦いやすい,あるいは戦いにくい部分はあるのでしょうか。
夏候橋君主:
プレイヤーによって配置とか戦い方にクセがある人はいます。また実際にお会いして対戦した人もいるので,「人読み」や「配置読み」とかもありますね。ただ,人読みが成功しても,次の試合では配置がまったく違うときもあります(笑)。
――青龍偃月刀はどうされますか。
夏候橋君主:
置いてくれるゲームセンターがあればそこに……(笑)。
――優勝してほかの君主から狙われる立場になり,さらにバージョンアップが発表されました。これからのデッキ改良などは考えているのでしょうか。
夏候橋君主:
バージョンアップで強いカードがあると厳しくなるので,まずは環境を見てからですね。改良というならデッキよりも腕だと思います。勝てた試合の中でももったいないミスがあるので,そういうのをなくしていかないと。
――ありがとうございました。
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