紹介記事
発売迫る「バイオハザード7 レジデント イービル」の明らかになっている情報をまとめてみる。心を蝕む恐怖からの脱出劇が開幕
カプコンが世界に誇るサバイバルホラーの金字塔「バイオハザード」シリーズ。そのナンバリング最新作となる「バイオハザード7 レジデント イービル」(PC / PlayStation 4 / Xbox One)の国内発売(2017年1月26日)が目前に迫った。
思い起こせば,「バイオハザード7」が発表されたのは2016年6月のこと。「圧倒的な恐怖」「アイソレートビュー(一人称視点)」「写実的なグラフィックス」といったキーワードは,まさしく“バイオハザードシリーズの新生”を予感させるものだった。
しかも,2015年にPlayStation VR(当時はProject Morpheus)用技術デモとして公開された「KITCHEN」が,「バイオハザード7」の一部から制作されたコンテンツであることも明らかにされた。技術デモという性格上,「バイオハザード7」の発表時点では限られた少人数しか体験していないコンテンツではあったが,従来のバイオハザードシリーズとはまったく異なる雰囲気は世界中のプレイヤーに衝撃を与えた。
4Gamerでは,2016年12月1日に「バイオハザード7」のインプレッションと開発者インタビュー記事(その1,その2,その3)を掲載している。あれから約2か月が経過したものの,実はゲームメディアとして公開できる情報にほとんど変わりはない。その理由は前述の記事でもたびたび触れているが,「バイオハザード7」をより面白く遊ぶためには,必要以上に事前情報を入れていないほうがいいから,に尽きる。
“新鮮な驚き”から生まれる“芳醇な恐怖体験”。「バイオハザード7」の核となる面白さを損ねるような情報を,ゲームメディアが公開しては本末転倒だろう。
逆に言えば,まだ明らかになっていない部分には,こうした驚きが存在するということである。筆者は一足早く「バイオハザード7」を体験したのだが,予想をはるかに超える展開の連続に,中断するタイミングがなかなか見つからなかった。それでいて,恐怖の純度はかつてない水準であり,アイソレートビューによる没入感は未知の領域。探索する足取りも,“恐る恐る”にならざるを得ない。
お節介かもしれないが,「バイオハザード7」が提供する“恐怖”を余すところなく味わいたいなら,ネタバレにつながる情報をシャットアウトしたほうがいいだろう。
少々前置きが長くなったが,本稿では現時点で明らかになっている情報をまとめてみたい。もし購入を迷っているのであれば,関連記事と合わせて目を通してほしい。
■関連記事:
- 「バイオハザード7」最新インプレッション。全貌は明らかになっていないが,この感覚は紛れもない「バイオハザード」だ
- 「バイオハザード7」川田プロデューサーと中西ディレクターにインタビュー。挑戦的な最新作は何を目指し,開発の現場で何が起きていたのか
- 「バイオハザード7」開発チームを指揮する竹内 潤氏に聞く,プロジェクトの“これまで”。プロモ戦略の狙いや「全編PS VR対応」を決めた経緯とは
- カプコンの開発スタッフが語る「バイオハザード7」。最高の“ホラー体験”を実現するために,それぞれのセクションで何に挑んだのか
「バイオハザード7 レジデント イービル」公式サイト
「バイオハザード7」の舞台
「バイオハザード7」の舞台は,ルイジアナ州の田舎町にある「ベイカー邸」だ。公式トレイラーで明かされているとおり,物語の発端は主人公・イーサンが受け取った1通のメールだ。それは3年間も音信不通だった妻・ミアから届いたものだった。
しかし,インプレッション記事でも紹介しているとおり,イーサンは不気味な屋敷の主であるジャック・ベイカーに囚われ,おぞましいディナーに“家族”として招待される。残念ながら歓迎されているのではなく,このままでは殺されるのは明白。生き残るためには邸内を探索し脱出するしかない。
従来のバイオハザードシリーズからスタイルを一新し,写実性(フォトリアル)を追求したグラフィックスで描かれるビジュアル,そしてアイソレートビュー(一人称視点)の相性が抜群で,あらゆる光景がとにかく生々しい。さらに“乾いたサウンド”によって,静寂と喧騒の対比が引き立ち,孤独感と恐怖感を増幅させる。
屋敷の荒廃ぶり,腐敗した“何か”,狂気に満ちた住人の表情。圧倒的なリアリティが没入感を高めており,モニター越しに空気のよどみや鼻を突く匂いまでも感じられるようだ。
ちなみに,スクリーンショットやムービーを見れば分かるとおり,ベイカー邸は「体験版(ビギニングアワー)」の舞台となった廃屋とは様子が異なる。要するに同一の間取りや部屋が見当たらない。これは何を意味するのか……。
ベイカー家の人々
ベイカー家の住人は,常軌を逸した不可解な言動を繰り返している。しかし,はっきりしていることもある。それはイーサンへの敵意だ。
なかでもジャックは,イーサンを屋敷の外に逃がすまいと執拗に追ってくる。銃弾を身体に浴びてもほとんど堪えている様子がなく,明らかに常人離れしているにもかかわらず,人間の知能を持っている。そんな存在に追われる恐怖を想像してほしい。
脅威となるのは狂人だけではない。「モールデッド」と呼ばれる怪物の存在も判明している。鋭い爪と牙を持ち,漆黒の身体は従来のゾンビともB.O.W.(生体兵器)とも違う雰囲気を漂わせる。なお,その名前に“ベイカー家の謎”を解くヒントが隠されているという(関連記事)。
紛れもない“サバイバルホラー”
イーサンの素性は明らかではないが,生き残るためにナイフやハンドガン,ショットガンなどを武器を手にして脅威に立ち向かうことになる。もちろん,武器や弾薬は現地調達するしかなく,とくに残弾数には注意が必要だ。戦闘中に弾切れになるようなら,それは死(ゲームオーバー)に直結するだろう。
「バイオハザード7」では携行できるアイテム数に上限がある。つまり,必要なものと不要なものを取捨選択しなくてはならない。とはいえ,おなじみの「アイテムボックス」に預けられるので,不要だからと言って捨てなくても済む。
また,アイテムの中でも重要な役割となるのが「薬液」だろう。これは別のアイテムを合成することで,回復剤や弾薬などになるというもの。バイオハザードシリーズならではの“アイテムをやりくりする感覚”は健在だ。
当然ながら,屋敷に潜む謎を解かなくては先へは進めない。たとえば,屋敷から外につながるドアには3種類のレリーフが嵌まる窪みがある。これが何を意味しているのか,あえて説明するまでもないだろう。
このタイミングに及んでもなお,「バイオハザード7」に関して明らかになっている情報は少ない。それは冒頭でも説明したとおり,“新鮮な驚き”から生まれる“芳醇な恐怖体験”をプレイヤーに提供するための施策である。
通常版(CERO D)に加えて,より過激な表現を含む「グロテスクVer.」(CERO Z)の登場,PlayStation VRへの完全対応,そしてまったく新しいグラフィックスとスタイル。シリーズの転換を思わせるトピックを並べてみたが,しかし,これだけは伝えておきたい。
インプレッション記事の繰り返しになるが,「バイオハザード7」は紛れもない“サバイバルホラー”である。そしてシリーズファンを驚かせることはあれど,その期待を決して裏切らない,バイオハザードシリーズの系譜に連なる最新作であると。
「バイオハザード7 レジデント イービル」公式サイト
- 関連タイトル:
バイオハザード7 レジデント イービル
- 関連タイトル:
バイオハザード7 レジデント イービル
- 関連タイトル:
バイオハザード7 レジデント イービル
- 関連タイトル:
KITCHEN
- この記事のURL:
キーワード
(C)CAPCOM CO., LTD. 2017 ALL RIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM CO., LTD. 2017 ALL RIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM CO., LTD. 2017 ALL RIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM CO., LTD. 2016 ALL RIGHTS RESERVED.