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「PUBG JAPAN SERIES」,ドイツ行きの切符を手にしたのはCrest Gaming Xanadu&Windfallに。喜びと悔しさが渦巻くβ1部リーグ最終日レポート
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印刷2018/07/02 20:34

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「PUBG JAPAN SERIES」,ドイツ行きの切符を手にしたのはCrest Gaming Xanadu&Windfallに。喜びと悔しさが渦巻くβ1部リーグ最終日レポート

Zahpkiel GamingのSencal選手。気合を入れて髪を赤色にしたが,想像以上に赤くなってしまったとか
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 「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」のチャネリングサービスを展開する,DMM GAMES主催のPUBG Corp公認リーグ戦「PUBG JAPAN SERIES」。2018年4月28日に始まったβリーグは,6月30日に1部リーグの最終戦となるDAY6が開催された。
 日本最強を決めることはもちろん,降格チームも決定してしまう最終日(DAY6)。今回はドイツ・ベルリンで開催される世界大会「PUBG Global Invitational 2018」の出場資格も得られるため,選手たちの試合にかける思いはなおのこと大きい。
 喜び,悲しみ,悔しさ,さまざまな感情が渦巻いた,β1部リーグ最終戦の模様をお届けしよう。

 DAY5までの順位ではCrest Gaming Xanadu(CGX)が1位,ROX Orcas Blue(ROB)2位,Rascal Jester(RJ)3位という状況。PHASE1とPHASE2の総合ポイントで決まる,ドイツ行きの状況はCGXが1位,その後ろにRJ,Crest Gaming Windfall(CGW),SunSister Suicider's(SSS),Zaphkiel Gaming(ZAP)と続く。1位〜3位まではそれぞれ200ポイントずつほどの差で,1戦で覆る可能性がある混戦具合で,最終日は幕を開けた。

「PUBG JAPAN SERIES」β1部リーグ PHASE2 DAY5レポート。Crest Gaming Xanaduが2度めのドン勝で首位に立つ

「PUBG JAPAN SERIES」,β1部リーグ PHASE2が開幕。前半戦1位と2位がまさかの失速,Rascal Jesterが1位に躍りでたDAY4レポート


低迷が続き降格危機のUSG-Hyster1cJamだが,チームの空気は悪くない
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Rascal Jester
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ROUND7



コメンテーターのabaraさん
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 最終日は1戦の重みが変わってくる。降格危機にあるチームは降格の足音が聞こえはじめ,徐々に厳しくなる残留あるいは優勝の条件が焦りを生む。ここまででどれだけポイントを得られているかが,試合展開にも少なからず影響を与えてくるだろう。

 DAY6初戦となるROUND7は,いつもどおりFPP(一人称視点)モードの「エランゲル」だ。この試合はPHASE2で初めてミリタリーベース側が安全地帯となった。
 マップ中央部などとは違い,戦闘地帯となる陸地面積が狭いため,小競り合いが起こりやすい。また,島へ渡るにはボートなどの海上移動手段を手に入れるか,待ち伏せされる可能性がある橋を渡るしかなく,「島への移動の早さ」が肝になる。

 序盤で悲劇的な全滅を迎えたのは野良連合 Grim Reaper(nGR)だった。マップ最北を拠点にしているnGRは,パルスダメージを受けながら移動した結果,回復物資が不足し,3名が脱落。なんとか安全地帯にたどり着いたfiachan選手もZoo Gaming / Penguin(Zoo)とSCARZ(SZ)に捕捉され,撃ち落とされてしまった。

 最終盤に残ったのはZooのRuytv-選手sm0o0ky選手SengokuGamingDestroy(SGD)のrorichan-選手SikiLL選手Smith選手,SSSのCrazySam選手,CGXのShianblue選手,CGWのLevArie選手の5チーム8名だ。

 ここで最初に脱落したのはCGXのShianblue選手で,安全地帯への決死の移動中にSmith選手に討ち取られる。そのSmith選手も周囲の安全確保で索敵していたとき,潜伏していたCrazySam選手と遭遇し脱落。SikiLL選手が潜伏していたCrazySam選手を手りゅう弾で討ち取った。その間,息を潜めるLevArie選手だったが,Sm0o0ky選手に見つかり討ち取られる。

 最後はZooとSGDの直接対決となった。お互い安全地帯に入っているため,けん制合戦が続いていたが,Ruytv-選手がSikiLL選手のダウンを奪い,試合が動く。rorichan-選手が負けじと,Sm0o0ky選手のダウンを奪い1対1という状況となる。
 ここでファインプレイを見せたのはSm0o0ky選手の動きだ。ダウン状態でrorichan-選手の方向へと寄り,位置を味方に伝えることに成功,さらにトドメをさされることで,rorichan-選手の気を散らせ,その一瞬の隙にRuytv-選手が詰め寄って討ち取り,Zooがドン勝を手にした。

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Zoo Gaming / Penguin。左からRuytv選手,sm0o0ky選手,Rush選手,PlayerJP選手
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ROUND8



 残すところあと2戦。ROUND8の舞台はTPP(三人称視点)モードの「ミラマー」となる。PJSでやるのは3戦めとなるマップだが,各チームともまだ探り探りといった雰囲気だ。

 序盤の立ち上がりで苦しんだのはSSSだ。ここ数戦序盤での戦闘を強いられ,少なからぬ損害を受けているが,今回もその状態となった。一時的に確保しようとした場所のすぐ近くにnGRが展開しており,車両で到着した直後に強襲を受け,XhanZ選手以外が討ち取られてしまった。

 最終盤はCGXが4名,USGが4名,oracleNox(ocN)が3名の3チーム11人が生き残った。それぞれが三角形の形に位置する三つ巴な状況だが,CGXだけが安全地帯に入っており,一歩有利な状況だ。
 パルスが迫り来る頃,ocNとUSGが同時に動いた。しかし,ocNの安全地帯へのルートはCGXにより押さえられており,脱出に失敗し全滅する。一方のUSGはその隙に安全地帯内への進入に成功した。

 最後,USGとCGXの戦いは激戦だった。USGのCiNVe選手がCGXのRio選手のダウンを奪い人数有利を作り出したが,CGXのAries選手にUSGのScrqmb1e選手がダウンを奪われ,人数差はイーブンに戻った。その後,USGはclockbox選手,CiNVe選手が立て続けに倒され,残るはAkira90選手のみ,1対3の絶望的状況だ。
 当然だが,Akira90選手はあきらめなかった。人数不利にもかかわらず,積極的に攻撃をしかけ,Shianblue選手とKaiph0ne選手のダウンを奪う。しかしAkira90選手の快進撃もこれまでとなった。前二人との戦闘で瀕死の状態に陥っていたAkira90選手に対し,Aries選手は回復する暇を与えずに距離を詰めて討ち取り,CGXがPHASE2で3度めドン勝を手にした。

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3度めのドン勝をもぎ取ったCrest Gaming Xanadu。左からShianblue選手,Kaiph0ne選手,Aries選手,Rio01選手。前回のドン勝インタビューで「砂漠が苦手なので動きを修正してDAY6は砂漠でドン勝したいです」と語っていた。有言実行
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Kaiph0ne選手に3度めのドン勝を表現してもらった
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ROUND9



 いよいよ最後の試合。この試合ですべてが決定する。ROUND8を終え,ドイツ行きが決まるβリーグ総合順位1位は4980ポイントでCGX,2位が4450ポイントでCGW,3位は60ポイント差でRJ,4位は2位に225ポイント差でSSSとなっている。

 最終ROUNDは荒れに荒れた。総合2位のCGWがまさかの20位で脱落する。キルポイント次第ではあるが,RJが10位以上,SSSが7位以上でCGWを抜けるという状況になった。
 RJかSSSがドイツ行き濃厚かと思いきや,そううまくいかない。RJは残留を目指すSBLと衝突し,両チームとも甚大な被害を受けたところを,IABから攻撃を受けRJが全滅し,15位で終わった。
 チャンスが回ってきたSSSだが,SZとZooに囲まれるという状況に陥る。耐えに耐えたが厳しい状況を脱することはできず,9位に終わった。両チームともチャンスを掴み切れなかった。

 最終局面はZAPがAmyuzuki選手Sencal選手Melfy選手Faily選手,nGRがWesker選手fiachan選手LyzeFelt選手の2チーム7名。ZAPとnGRの直接対決だ。
 有利なポジションを取っているのはnGRで,人数で有利を取っているZAPを待ち受ける。nGRに肉薄を計ったZAPだったが,LyzeFelt選手が見事な射撃で,Amyuzuki選手,Melyfy選手のダウンを奪う,Faily選手のみが接近に成功したが,すでにSencal選手も倒れ,1対3の状況となっており,多勢に無勢で討ち取られ,nGRがドン勝を手にした。

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久しぶりのドン勝を手にした野良連合 Grim Reaper。左からLyzeFelt選手,Wesker選手,fiachan選手,liavely選手
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 PHASE2の順位は1位がCrest Gaming Xanadu,2位がCLASS2から上がってきたばかりのROX Orcas Blue,3位は有終の美を飾った野良連合 Grim Reaperとなった。
 ROBはドン勝こそ獲得していないが,高い平均順位を維持し続ける安定した強さを見せた。次期リーグでの活躍にも注目したい。

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トロフィーを掲げるShianblue選手
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 βリーグPHASE2は蓋を開けてみれば,CGXが圧倒的な強さを見せつけた。PHASE2はすべての日程でドン勝を獲得,PHASE1の最終順位も3位で終えており,その実力は疑うべくもない。
 また総合2位でドイツ行きを決めたCGWは,驚異的な戦闘力をもっているチームという印象はないが,その生存能力は目を見張るものがある。Crest Gamingがドイツ行きを独占したが,チームとしての戦い方は正反対と言っていいほど違う。世界大会という場ではその違いが活躍のカギになるかもしれない。

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Crest Gaming XanaduとCrest Gaming Windfall
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 世界大会「PUBG Global Invitational 2018」は2018年7月25日から29日にかけて開催される。賞金総額200万ドル(約2億円)と,世界最強の栄冠をかけた戦いが繰り広げられる。日本代表として出場するCrest Gaming Xanadu&Windfallの活躍に期待したい。

実況のOooDaさんと解説のSHAKAさん
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 なお,次回以降の開催が未定だったリーグ戦だが,次期リーグが2018年下半期に開催されることがDAY6で明らかになった。具体的な時期は不明だが,また熱い戦いが見られることは素直にうれしく思う。後日の発表に注目しておこう。

おまけ:ひとまず最終回を迎える「CrazySamの部屋」。今回のゲストはnGRのfiachan選手,Zooのsm0o0ky選手,SSSのsabrac選手の3名。また会う日までさようなら
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