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「PUBG JAPAN SERIES」Season2 Grade1 Day6レポート。激戦の末,BLUE BEESがロンドン行きのチケットを勝ち取る
まずはDay5終了時点の振り返りから。Season2の総合1位はTeam RAYZEで5日間合計166ポイント,2位はBLUE BEESで155ポイント,3位はV3 FOXで154ポイント,4位はSCARZとSunSister Suicider'sが151ポイントで並んでいる。1位から4位までのポイント差はわずか15ポイントで,1試合ごとに順位が変動する可能性がある僅差だ。
Phase2のみの成績ではTeam RAYZEが49キル78ポイントで1位に,Day4を制したSCARZが48キル73ポイントでその後を追う。一方,Phase1で1位を獲得したV3 FOXは24キル44ポイントで9位と低迷,BLUE BEESは31キル56ポイントで5位,SunSister Suicider'sは36キル54ポイントで6位と,少々苦しんでいる。
Season2の総合優勝チームはイギリスのロンドンにて4月16日から開催予定の国際大会「FACEIT Global Summit: PUBG Classic」への出場権と,賞金25万円を得る。
この日,激戦に次ぐ激戦が繰り広げられ,本当に最後の瞬間までどのチームが総合優勝を手にするのか分からない展開となった。これまでのPJSの歴史の中で最も熱い1日となったDay6の模様を振り返っていこう。
「PUBG JAPAN SERIES」Season2 Grade1 Day5レポート。安定した成績でTeam RAYZEが首位に立つ,イギリス行きは波乱の展開
PC版「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」の日本公式リーグ「PUBG JAPAN SERIES」のSeason2 Grade1(1部リーグ)の後半戦(Phase2)Day5が2019年3月30日に開催された。ロンドン行きがかかる今大会だが,波乱の展開で大混戦となっている。
「PUBG JAPAN SERIES」Season2 Grade1の後半戦Phase2が開幕。αリーグから参戦する古豪SCARZがDay4を制す
PC版「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」の日本公式リーグ「PUBG JAPAN SERIES」のSeason2 Grade1の後半戦初日となるDay4が3月23日に開催された。写真たっぷりでPJS Season2 Phase1 Grade1 Day4の模様をお届けしよう。
- V3 FOX
- BLUE BEES
- SunSister Suicider's
- Team RAYZE
- Lag Gaming
- DetonatioN Gaming White
- SCARZ
- Crest Gaming Xanadu
- JUPITER NOVA
- 野良連合Grim Reaper
- USG Blanc
G2から昇格
- Crest Gaming Rapid
- USG Folklore
- AzG Stylish Diva
- SCARZ 2nd
ROUND9 - ミラマー
Day6の初戦となるROUND9は,Crest Gaming Xanaduがドン勝をもぎ取った。最終盤,Rascal Jesterが4人,BLUE BEESが3人,Crest Gaming Xanaduが2人という状況となったが,Rascal JesterとBLUE BEESがお互いにぶつかり,Crest Gaming Xanaduにとってこの上ない展開だ。
最終的にRio01選手,Pureboy選手の2名が生存していたCrest Gaming Xanaduに対し,BLUE BEESはBrazilian選手のみとなる。Rio01選手がBrazilian選手を討ち取り,勝利を手にした。
ROUND10 - ミラマー
Season2最後のミラマー戦となるROUND10で,ドン勝を獲得したのはRascal Jesterだ。最終盤は4名生存で迎えたRascal Jesterと,3名生存のLAG Gamingの一騎打ちとなった。Rascal Jesterのkendesu選手がLAG GamingのMUSHAMARU選手を討ち取り,4対2に。最後は手りゅう弾の投げ合いとなったが,人数で有利な状況を作り上げたRascal Jesterが徐々に詰めていき勝利した。
ROUND11 - エランゲル
泣いても笑っても残り2戦,重要なROUND11を制し,ドン勝を取ったのはCrest Gaming Xanaduとなった。この試合のCrest Gaming Xanaduは序盤からその判断が光っていた。航路によって降下地点を変えているのだが,この試合で降下した「Sasnocka Island」(通称,ミリべ島)が安全地帯に選ばれる。
そのまま4人生存で最終盤を迎え,LAG Gamingが2名,USG Folkloreが2名の4対2対2という状況となる。Crest Gaming Xanaduは広く展開し,4人中3人を討ち取り,見事勝利した。
ROUND12 - エランゲル
この日の試合はいつにも増して波乱の展開だ。ROUND9〜11で上位チームが勝ちきれず,総合優勝は最終戦まで分からない状況となった。このROUND12の結果次第で総合優勝が決まる。
そしてこの試合でドン勝に輝いたのはBLUE BEESとなった。最終盤,BLUE BEESと相対したのはCrest Gaming Xanaduだ。互いに4人生存という状況だったが,BLUE BEESが慎重に歩を進め,Brazilian選手がCrest Gaming Xanaduのkurad選手を先制で討ち取る。さらに1人で潜んでいた野良連合Grim ReaperのL4svegas選手がPureboy選手を討ち取り,4対2対1という状況となった。
L4svegas選手がパルスで倒れ,有利な状況となったBLUE BEESはCrest Gaming Xanaduに対し,慎重に展開していく。焦りを抑え込み,冷静に展開してCrest Gaming Xanaduを包囲し,そのまま一人も欠けることなく勝ち切った。
総合優勝はBLUE BEES
Season2の総合優勝はBLUE BEESが勝ち取った。2位のTeam RAYZEとは4ポイント,3位のCrest Gaming Xanaduとは11ポイント差という僅差だ。もし最後の試合でCrest Gaming Xanaduがドン勝していれば,彼らが優勝の栄冠を勝ち取っていただろう。それほどの僅差だった。
そしてその場面で焦る気持ちを抑え,勝ちきったBLUE BEESの実力は確かなものだ。最後の試合で犠牲覚悟の索敵をしようとした仲間に対し,sssat0選手が言い放った「絶対勝てるから4枚残せ!」という言葉は印象的で,記憶に残っている。Brazilian選手は試合が終わるたびに「今日の試合は疲れる」とこぼしており,それほど神経をすり減らす戦いだったことがうかがえる。
イギリスのロンドンにて4月16日から開催される国際大会「FACEIT Global Summit: PUBG Classic」で,日本代表としてその力を見せつけてほしい。
Phase2の1位になったのは凄まじい追い上げを見せたCrest Gaming Xanaduだ。この日だけで38キル64ポイントを獲得。一気にSeason2総合優勝争いの場面まで登ったが,惜しくも一歩届かなかった。
Phase2,Season2順位共に2位で終わったTeam RAYZE。粘り強さを見せていたが,わずか6ポイント差で総合優勝を逃した。どのチームにも言えることだが,僅差で負ける悔しさは筆舌にし難いものだろう。その悔しさをバネに次のSeasonの活躍に期待したい。
Phase1で1位だったV3 FOXは惜しくも4位で終わった。Phase2は全体的に苦しい戦いとなったが,Day6は何とか食らいついた。「あの時ああしていれば」という後悔の残る試合だったかもしれないが,この経験を次のSeasonの糧にしてほしい。
そしてCrest Gaming Rapid,AzG Stylish Diva,SCARZ 2nd,USG Blancの4チームが降格となった。4チーム中3チームがPhase2から昇格したチームで,やはりGrade1の壁は高かったということだろうか。とはいえ,Grade1の空気に慣れてきたのか,Day6では光る活躍を見せるチームも少なくなかった。この経験は,Grade2の戦いの中できっと生きることだろう。
本当にどのチームが勝ってもおかしくないSeasonで,見ているほうとしては非常に見ごたえのある試合だった。Phase1と2ではガラリと上位陣が変わり,戦術・戦略の変化が凄まじいスピードで起こっているのを感じる。次はどんな試合を見せてくれるのか,Season3が楽しみだ。
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