連載
「ラグマス」にはこんなに愉快なアイテムもあるんです。プレイ日記その14:冒険者を笑顔にする清涼剤“サプライズトイ”は冒険手帳埋めにも活躍
今回は,攻略に直接役立つものではないけれど,冒険世界に笑いをもたらし,プレイヤー間のコミュニケーションツールにもなり得るユニークなアイテム群“サプライズトイ”をピックアップ。入手方法や効果の詳細,さらに,サプライズトイを使った某レアモンスターの討伐&撮影の手順を解説する。
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きのちんのラグマス日記・その14
“サプライズトイ”の効果をチェックしてみた
冒険者Q:
「冒険を始めて間もないころの話です。その日,料理協会で料理の作り方を教わった私は,作った料理を誰かに振る舞いたくて,プロンテラの噴水がある広場にいたんです。人通りの多い場所といえばあそこだろうと。足もとに料理を置いて,もらってくれる人を待っていました」
冒険者Q:
「10分くらいして,1人の冒険者が近寄ってきました。ようやく反応があった! と心躍らせたんですが,その冒険者さん,こちらをじっと見ているだけで料理には手を出さない。あ,もしかして料理の対象設定を間違えちゃったかな。そう思って,念のため“全ての人に公開”に設定し直したのに,動きがない。どうしたんだろう,チャットで声をかけてみようかな……と考えたそのとき,とんでもない“サプライズ”が私の身に降りかかったのです!」
冒険者Q:
「なんと,ポリンになっちゃったんですよ,私の顔が。びっくりした……というより,何が起きたか理解できず,ただただパニックです。公衆の面前で珍妙な姿になった恥ずかしさもあって,みっともないほど動揺しました。しばらくして,例のアイテムを使った他愛ないいたずらと分かるんですが,当時はそんなものが存在するなんて知りませんでしたし。『俺,もしかして一生このまま!?』とか本気で思ったりして。すぐにもとの顔に戻ったんですけどね。それにしても,いたずらを仕掛けた相手があんなにも慌てふためいたんだから,向こうはさぞや愉快だったろうと思いますよ。右も左も分からない新米冒険者には効果テキメンですよね。今度,私もやってみようかな。プロンテラ南門でノービスさんを捕まえて(笑)」(※プライバシー保護のため音声は変えています)
いや,まじで焦ったんですよあのときは! あ,どうも,“冒険者Q”こときのちんです。前フリが長いなって,自分でも思います。
上の証言(風の茶番)に出てくる“例のアイテム”は「いたずらロッド―ポリン」で,“サプライズトイ”の1つです。サプライズトイ,知ってるし持ってるけど,ちゃんと使ったことはないなーという人,けっこういるんじゃないでしょうか。「ラグマス」の冒険に“ゆとり”をもたらすお遊びアイテム,サプライズトイについて今回はじっくり語ります。
サプライズトイの種類と効果を知ろう
サプライズトイっていくつあるの? この質問に答えるのはなかなかやっかいなのですが,ひとまず本稿では,プロンテラや魔法の都市ゲフェン,フェイヨンなどにいる商人“フレディ”の扱う8種類のアイテムをサプライズトイとします。8種類のサプライズトイのうち,最初から買えるのは「気に入った」と「いたずらロッド―ポリン」の2つだけ。残りの6種類は,特定の“吟遊詩人クエスト”をクリアすることでアンロックされる仕組みになっています。
サプライズトイはどれもジョークグッズのようなもので,基本,ゲームの攻略に役立つアイテムではないのですが,一部のアイテムは冒険ランクの昇格試験やギルドクエストなどに必要だったりします。該当する吟遊詩人クエストは早めに手を着けて,すべてのサプライズトイをいつでも調達できるようにしておきましょう。
◎気に入った
ほかの冒険者とのつながりをこの目でたしかめたい! そんなときに便利なのが,サプライズトイの「気に入った」です。このアイテムを他プレイヤーに対して使うと,自分とその相手とが,オーラというか電波というか,そういった感じのラインでビビビッと結ばれます。いわば,絆の可視化。ラインが発生するほかは何も起きないんですが,周囲に「仲よしだな〜」と思われるのだけは確実です!
なお,冒険手帳の実績には「気に入った」の使用で達成される項目が2つあるので(ソーシャル内の“みんなのお気に入り”と“みんなの恋人”),友達やギルメンとアイテムを使い合ってクリアしましょう。みんなの恋人達成で,称号“魅力的”が獲得できますよ。
◎いたずらロッド―ポリン/いたずらロッド―マーリン
モンスターのポリンやマーリンって超キュートじゃん? みんなの顔がポリンやマーリンになったらハッピーだと思わない? そんな無茶な願望を叶えてくれるのがこちら,2種類の「いたずらロッド」です。他プレイヤーをターゲティングしてロッドを振るうと,あ〜ら不思議,相手の首から上がポリン/マーリンになっちゃいます。問答無用でかわいいですね。変化するのは容姿だけで,その効果も一定時間で消えるとはいえ,見ず知らずの冒険者に濫用するのはトラブルのもと。いたずらも節度を持って行うこと!
◎カモフラージュのスクロール
あー,たまには依頼掲示板になってみてえなあ。そんなカフカ的な不条理世界を体験させてくれるのが,サプライズトイ「カモフラージュのスクロール」です。このアイテムを使うと,自分のキャラクターが依頼掲示板に変身! くり返します,依頼掲示板に変身です。どんなきっかけで湧き出た発想なんでしょう。カモフラージュにしたって,ほかにもいろいろあったろうに。ただ,依頼掲示板だからこそバツグンにおもしろい。街なかの,掲示板があってもおかしくなさそうな場所で擬態し,「あれ? こんなところに依頼掲示板あったっけ?」と冒険者を立ち止まらせたら勝ち,なんじゃないでしょうか。なんの勝ちかは知りません!
◎おバカ光線銃
他人の身体のサイズを変えられる,22世紀の道具みたいなアイテムが欲しい? 冒険者さん,まさにそういうサプライズトイがあるんですよ。「おバカ光線銃」っていうんですけどね。ほかの冒険者やモンスターに向けてビームを発射すると,対象が大きくなったり小さくなったりするんです。もちろん,サイズ以外に変化はなし。すごいでしょう。タイプとしては「いたずらロッド」に似てますね。
そしてもう1点,このアイテムには,冒険手帳のモンスター図鑑に関わる重大な用途があるんですが……そちらはのちほど取り上げますね。
◎ドンドンドン!
プロンテラ西門に楽器を持っているモンスターがいるじゃないですか。あの子らに思う存分演奏させてあげたいって思ったこと,ありません? そんな心優しき冒険者とロッカーの夢を実現させてくれるのが「ドンドンドン!」なるサプライズトイ。使用するとどこからともなく“ロッカーのバンド”が登場し,バイオリンの演奏を始めます。ロッカーは呼び出した場所から動かないので,みなさんもその場に留まり,繊細な調べに耳を傾けましょう。初回は実績も開放されますよ。
◎生体系ロボット
自分の冒険を近くで見守ってくれる,冒険者じゃないパートナー急募? お客さん,それ,人間じゃなくてもいいですか? でしたらサプライズトイの「生体系ロボット」はいかがでしょう。人間と見まがう容姿のロボットが現れ,しばらくのあいだ,あなたにぴったり寄り添って行動を共にしてくれるというシロモノです。純然たるNPCなのでサポートはいっさい不要。ひとりぼっちの旅路に寂しさを感じたときや,お姫さまを悪の手から守るヒーローの気分を味わいたいときなどにご利用ください。
◎絶対フィールド・ハート
いい感じに打ち解けたあの人と2人きりでお話ししたいのに,ほかの冒険者が聞き耳を立ててるみたいで気になる! モンスターも邪魔! そんなワガママに応えてくれるのが,サプライズトイ「絶対フィールド・ハート」です。このアイテムで作り出されるハート型の空間は,選ばれし2人の専用フィールド。ハートの内側にいるあいだは周囲のプレイヤー/モンスターが消え去り,オープンなチャットでのやり取りも部外者の目には届かないんです。2人だけしかいない世界なら,どんなキワドイ会話もできまっせ!
「おバカ光線銃」で★付きのゴブリンが誕生!
まずは,冒険手帳のモンスター図鑑で“ゴブリンの森”の項目をご覧ください。ゴブリン一族のモンスターがずらりと並ぶなかに,★マークの付いたゴブリンがいますよね? その“★付きゴブリン”をまだ討伐も撮影もしていない冒険者のみなさまにお知らせです。★付きゴブリンが,たんに出現率の低いモンスターだと思っているなら大間違い。通常のゴブリンにサプライズトイ「おバカ光線銃」を使って生み出すものなのです。
どういうことか。以下にその手順を解説しますね。「おバカ光線銃」をたくさん用意して,ゴブリンの森へゴー!
自分で自分を褒めてあげたい。きのちんです。なぜかというと,引っ越し作業があらかた片付いたので。会社勤め&ライター業の合間にやる引っ越しは予想してた以上にハードでした。借家と新居の間,クルマで何往復しただろう……。ようやくまっさらなお家での生活が始まってひと安心なんですが,自室はまだぐちゃぐちゃ。借家にあった書籍を移しただけで収納から溢れて途方に暮れているのに,蔵に避難させている本入り段ボール約20箱はどうすんだよこの野郎という感じです。ていうかおまえら,勝手に繁殖してない?
今回はサプライズトイという軽めのネタだったので語り口に工夫を凝らしてみたんですが,ちょっと遊びすぎたかもしれません。で,こういうおふざけノリで執筆する記事はふつうに書くより苦労する,というのも毎度のこと。楽しかったからいいんですけど。楽しかったといえばサプライズトイ。ほぼ全部が初使用だったんですが,どれもこれもクセが強くておもしろいですね! とくに「いたずらロッド」の,本当にいたずらとしか言えない効果が最高! フィールドで戦闘している冒険者に使い,相手がポリンの顔でぽかんとなるさまを観察するのは,絵面がシュールなのもあってやみつきになるくらい楽しかったです。“濫用注意”の警告を発したのはそれゆえ。いたずらは笑って済む範囲でやるもの。それはゲームもリアルも同じです!
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