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「The Order: 1886」を手がけたReady at Dawnの新作「Lone Echo」が発表。宇宙空間なのになぜか酔わないRift専用タイトル
Ready at Dawnにとって初のVRゲームとなる「Lone Echo」は,プレイヤーが高度な人工知能を搭載した作業ロボット「Jack」となって,宇宙ステーションで過酷な任務に就くという宇宙ステーションで過酷な任務に就くというSFアクションゲームだ。今回の発表に合わせて公開されたアナウンストレイラーでは,パートナーとなる女性宇宙飛行士との作業中に何かしらの異変が発生し,大惨事へとつながることを予感させるドラマチックな展開が描かれている。
Touchでの操作方法はシンプルだ。左手のコントローラにあるアナログスティックで体の向きを変えて,Aボタンでスラスター(推進装置)を作動する。左右のトリガーボタンはディスクやオブジェクトをつかむときに利用し,もし誤って壁や浮遊するオブジェクトにぶつかっても,トリガーボタンを押すことで手に吸盤が付いているかのように,ピタッと止まることが可能だ。
会場で披露されたデモは,宇宙空間をスラスターで移動しつつ,特定の場所をつかんで停止したり,再び別の場所に向かったりするという,まるでチュートリアルのような内容だったが,指先のレーザーカッターで鉄板を切るといった作業も確認できた。
さらに,5人対5人によるマルチプレイモードも紹介された。プレイヤーはJackの量産型モデルという設定で,それぞれがオレンジか青を基調にしたロボットとなる。小さな椅子に座った状態でスタートし,無重力空間で自分を押し出すようにして小さな部屋に入り,壁にある4つの排気口のような通路を潜り抜けると大部屋へとたどり着ける。
ここまでは障害物競走のようなイメージで,敵チームのプレイヤーも同様にやってくるという仕組みになっている。
大部屋では四方にダイヤモンド型の障害物が浮遊しており,その真ん中にはディスクが浮かんでいる。そのディスクを敵チーム側の壁にあるゴールへと投げ込むとポイントとなるルールだが,無重力状態なので身体の方向やディスクを投げる方向をうまくコントロールしなくてはならない。
ディスクはあまり遠くまで投げられず,壁にあたって跳ね返ることもない。プレイヤーはかなりゴールの近くまでディスクを運ぶ必要があり,チームワークを生かしてパスを回したり,相手のチェイスをかわしたりしつつ移動することになる。
仲間のプレイヤーをつかんで一緒に移動したり,相手をつかんで殴りつけることでノックアウト状態にしたりと,ディスクにほとんど触ることがなくても,ハチャメチャに楽しい乱闘が楽しいゲームだ。
宇宙空間をテーマにしたVRゲームと言うと,慣性によって進む方向と見ている方向が異なるためにVR酔いを引き起こしやすい。筆者は「ADR1FT」で5分も持たずに具合が悪くなった苦い体験がある。それだけに「Lone Echo」のプレイ前には戦々恐々としていたが,不思議なことに1ゲームを終了した時点でVR酔いをまったく感じなかった。
その理由の1つに,スラスターを使った動作はある程度のリアリティを無視しているという点が挙げられるだろう。もちろん,必ずしも意図した方向に移動できるわけではないのだが,再びスラスターを作動させて見ている方向へと軌道修正をしやすい。また,センサー感度の高いTouchで操作しているというのも,その要因かもしれない。
とはいえ,マルチプレイだけでなく,濃密なストーリーのシングルキャンペーンも用意されるということで,なかなかのコンテンツ量になりそうである。発売時期や価格などは明かされていないが,Riftユーザーなら注目しておくべき1本と言える。
「Lone Echo」公式サイト
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Lone Echo
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