プレイレポート
「レッド・デッド・リデンプション2」ハンズオンレポート美しくも非情な西部時代で,死と隣り合わせの自由を謳歌する
「レッド・デッド・リデンプション2」は,アメリカの滅びゆく西部開拓時代を舞台としたオープンワールドアクションゲーム。開拓時代が終わった1899年のアメリカで,主人公のアーサー・モーガンは,自分を育ててくれたダッチギャングとともに逃亡の旅を続ける。
今回のキーワードとなるのは,“ダッチギャングとの共生”だ。
ダッチギャングはアメリカの各地にキャンプ(アジト)を持っているが,アーサーが荒野で狩ってきた動物などのリソースでアップグレードができるという。リーダーはファンには思い出深いダッチ・ファン・デル・リンデ。メンバーは詐欺師や元聖職者,強盗,詐欺師,復讐鬼などワケありの面々で,それぞれの特殊技能でダッチギャングに貢献する。前作の主人公であるジョン・マーストンや,幼い息子であるジャック・マーストンも登場し,物語に絡んでくるそうなので楽しみだ。
デモプレイで最初に披露されたのは,ダッチギャングが列車強盗をするシーン。雪の積もる森の中を馬で進み,襲撃ポイントへ到着。線路を爆破して列車の動きを止めたところに皆で乗り込み,邪魔者どもを排除するという作戦だ。馬の蹄で巻き上げられる雪煙や,葉のない木々が枝を広げる寂しげな森,そして冷え冷えとした湖といった自然描写が美しく,プレイアブルのシーンではあるが,まるでムービーを見ているような趣がある。
間抜けな仲間のおかげで爆破は失敗に終わってしまい,直接,列車に飛び乗ることになるのだが,このあたりの緊迫感や演出は西部劇の映画のよう。列車では敵の用心棒との銃撃戦になるが,アーサー(プレイヤー)が自分で手を下すだけでなく,仲間に指示を出して倒させることも可能だ。なお,接近戦の殴り合いでは防御やカウンターといったテクニックを使うこともできる。
列車はとある大物の所有物で,豪華な客車がつながれているのだが,中にある家具や小物といった調度品はディテールに至るまで精巧に作られており,雰囲気満点。話を聞くと,調度品はゲームの舞台になった1890年代のものを再現しているとのことだ。
すったもんだはあったものの,列車強盗は見事に成功し,アーサーは生き残った敵の用心棒の処遇を任される。始末してしまうことも,逃がすこともプレイヤーの判断次第で,行動によって「名誉レベル」が変化する。名誉レベルは善行をすると上がり,悪事を働くと下がっていくのだが,レベルが高ければ街の人の対応が良くなるなど,プレイヤーの行動がゲーム内に影響を与えるという。
続いては馬とキャンプについて紹介された。本作では,旅の仲間となる馬に対してさまざまなアプローチができ,エサを与えたり,ブラシを掛けてやったりと世話をすることでスタミナがアップしたり,絆が深まり成長していく。馬は成長することで,サイドステップやその場での足踏み,後ろ脚での棹立ちといった特殊な動きも覚えていくようだ。また,鞍には狩りの獲物や武器をしまうことが可能で,予備のインベントリとしても機能する。飛んでいる鳥を撃ち落として鞍に吊す様は,正にアウトドアといった雰囲気を感じられた。
旅の拠点となるキャンプ(アジト)では食事をしたり,着替えで身なりを整えられる。食事は重要で,しっかりと腹を満たしておかないとヘルス(健康)が下がってしまうという。また,アーサーは時間経過で髪や髭が伸びるのだが,これもキャンプで整えることが可能だ。
また,着替えのシステムも面白い。寒いところでは暖かい服を着込み,暑い場所では半袖のような軽装にするなど,気温に合わせた服に着替えることで,スタミナの消費が減少するとのことだ。食事や着替えといった生活の一部をリアルに体感することで,アーサーへの感情移入もより深まりそうだ。
今回のハンズオンイベントでは,街での散策とNPCに対してのアプローチを体験することができた。
街の散策では,昼間から酒を飲み,道に座り込む酔っ払いを見つけたので話しかけてみたところ,人恋しくてたまらないようで,ハグをせがんできた。ハグに応じてみたところ,前述した名誉レベルが上昇するのを確認できたわけだが,このようにちょっとしたNPCとの会話でも選択肢が出現し,その選択次第で名誉レベルが上下し,周囲からの反応が変化する,というのが本作の面白みの1つであるようだ。
雑貨屋での買い物では,小道具の作り込みと自由度の高さに驚くことに。店内には回復薬などの品物が売られていて,,金さえあれば手に入るのだが,カタログから指定するだけでなく,実際に陳列されている薬瓶を手に取ることでも購入が可能だった。これらの品々のデザインも1890年当時のものが再現されているそうで,カタログにはいかにも怪しげな効能書きが踊り,薬瓶にはラベルが貼られているなど作り込みが細かい。
また,店の奥にあるドアから建物の中へ進むと,雑貨屋には似つかわしくない鋼鉄のドアがあり,向こうからは荒くれ者の声が聞こえてくる。どうやらこの雑貨屋,普通に店を開く傍らで,何やら裏稼業に手を染めているらしい。荒くれ者の声を聞いた後に,店主に話しかけると,「脅す」というなんともギャングらしい選択肢が出現した。ここからサブストーリーなどが展開されていくのだろうと予想を立てていたが,選択するところで筆者は誤って店主を射殺してしまった。
もうこうなるとRockstarのゲームではお馴染みの展開だ。アーサーはお尋ね者になり,続々と現れるガンマンと銃撃戦をすることに。筆者は店内に立てこもり,前作でもお馴染みの「デッドアイ」(※)を使って応戦したが,多勢に無勢。何人かのガンマンを血祭りに上げたものの,さっくりと撃ち殺され,あえなく天に召されてしまった。
※デッドアイ:周囲の時間経過を遅くし,標的に狙いを付けて高速連射を叩きこむ必殺ショット
以上がハンズオンイベントのレポートとなる。今回は短い時間であったものの,本作の美しさと細部の作り込み,自由度の高さ,そして世界の非情さを体験することができた。発売まで約1か月と目前に迫った本作。今後の続報にもぜひ期待したいところだ。
「レッド・デッド・リデンプション2」公式サイト
- 関連タイトル:
レッド・デッド・リデンプション2
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(C)2018 Rockstar Games, Inc.
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