プレイレポート
「テイルズウィーバー:SecondRun」先行テストレポート。人気MMOの魅力的な世界観はそのままに,バトルを一新したスマホ向けタイトル
本作は,今年で18周年を迎えたPC向けの人気MMORPG「テイルズウィーバー」を,スマホ向けにリニューアルしたタイトルだ。日本では2022年内の正式リリースを目指して開発が進められているとのことで,今回のテストはゲームバランスの調整やサーバーの負荷検証などを目的として実施されたものとなる。
魅力的なストーリーや世界観に定評がある「テイルズウィーバー」を,手のひらサイズに凝縮したという「SecondRun」だが,スマホ向けのタイトルとしてどんな工夫が凝らされているのか。先行テストで分かった内容を詳しく紹介していこう。
「テイルズウィーバー:SecondRun」の発表会をレポート。ストーリーやグラフィックス,音楽など原作の魅力を継承しつつ,戦闘システムを一新
ネクソンは本日,スマホ向けRPG「テイルズウィーバー:SecondRun」の日本サービスを2022年内に開始すると発表した。これに伴い,本作の先行プレイの参加受け付けもスタートしている。本作がどのようなゲームなのかが紹介され,試遊もできたメディア向け発表会の模様をお伝えしよう。
「テイルズウィーバー:SecondRun」公式サイト
登場人物達の運命が複雑に絡み合う,魅力的なストーリー
冒頭でも軽く触れたとおり,「テイルズウィーバー」といえばMMORPGながら魅力的なキャラクターとストーリーで一世を風靡した,PC向けのオンラインゲームだ。プレイヤーは個性豊かな登場人物の中から主人公を選び,狩りやクエストを通してキャラクター成長させながら,個々のシナリオを読み進めていくこととなる。「SecondRun」においてもそれは変わらず……というかリファインされたグラフィックスと声優陣の熱演も相まって,パワーアップしているように感じられた。2Dドット絵によるアニメーションも表現豊かで,PC版からのプレイヤーにも“らしさ”がしっかり感じられるグラフィックスに仕上がっている。
主人公のオーラを漂わせるボリス |
ゲーム序盤のナビゲーター役を務めるエルデ |
登場キャラクターの行動と会話によって表現される世界観や物語は,その手法こそ古典的ではあるものの,多くのファンに支持されているだけあって魅力的だ。本作では,基本的に選択したキャラクターと,もう一人のペアでストーリーが進行していくのだが,それは物語の一側面でしかない。ときにはペアが別れたり,ほかのキャラクターと合流したりといった場面もあるが,それでも何が起こっているのかのすべては見渡せない。つまりキャラクターを変えてプレイし,一つのストーリーラインを多角的に眺めてこそ,プレイヤーは物語の全貌が理解できる――それこそが,テイルズウィーバーの醍醐味なのだ。
もちろんPC版と比べて全体的に遊びやすいつくりになっているので,PC版からのファンのみならず,初めての人も安心して楽しめるはず。とくにストーリー面の面白さは折り紙付きなので,ぜひ体験してみてほしい。
スマホ向けにリニューアルされたバトルシステム
ここからは,本作のゲームの流れを紹介していこう。基本的にはクエストベースの進行なので,「メインストーリー」に並んでいるクエストを順にこなしていけば問題ない。ただ,当然ながら話が進むほど強い敵が登場するので,並行してキャラクターの育成を進める必要がある。
PC版では,いわゆる“狩り”をして経験値を稼ぐ必要があった育成だが,本作の場合はクエストや特定のダンジョンで入手できる育成アイテムを使ってレベルを上げていけばいい。長々と狩りをする必要がないのはありがたいが,1日の入場回数に制限のあるダンジョンが多いので,毎日少しずつ強化していくのが基本になりそうだ。
バトルはPC版から一新され,縦持ち画面で手軽にダイナミックな戦闘が楽しめる。
キャラクターには武器に相当する「コア」が5つ設定でき,戦闘中,画面下に表示されるアイコンをタップすることで,武器に付与されたスキルが発動。スキルは「サポート」「威力増加」「能力強化」「限界突破」「フィニッシュ」という種別に分かれており,それぞれにクールタイムが設けられているので,これをオートで繰り出される通常攻撃の合間に使用していくことになる。つまり「サポート」や「威力増加」「能力強化」でバフを掛けつつ,「限界突破」でダメージを底上げ,そして「フィニッシュ」で敵を倒す……というのが,本作のバトルの基本というわけだ。
とまあ操作自体は簡単ではあるものの,「コア」の構成次第で火力が変わるので,一筋縄ではいかない。属性相性などもあるので,自然と「コア」選びには頭を悩ませることになるだろう。手持ちの「コア」から自分なりの戦術を考え,最適な構成を考えるところが,本作のバトルの面白さなのだ。
なお,「コア」は一部のイベントクエストで手に入るほか,いわゆる“ガチャ”にあたる「コア召喚」で入手できる。「コア」はキャラクター固有のものなので,「コア召喚」は対象のキャラクターを選択して行う仕組みだ。
なお本作はオンラインRPGなので,街やフィールドにはほかのプレイヤーも同時に存在している。フィールドボスとのバトルでは,ほかのプレイヤーのバトルへの乱入も可能で,気軽に共闘が楽しめる。
もちろんマルチプレイ用のダンジョンもあって,事前に募集したパーティーでの攻略もできる。パーティーを募集するための「パーティー掲示板」機能や,コミュニケーションを助ける定型文送信などもあって,この辺りはかなり熟れた印象だった。
かつての思い出がスマホに甦る「テイルズウィーバー:SecondRun」
リニューアルされたグラフィックスで,かつての思い出がスマホに甦る「テイルズウィーバー:SecondRun」。大幅にリニューアルされ,いわゆるデッキ構築的な要素が加えられたバトルにはいささか驚いたものの,スマホの操作感にキャラクターや世界観の魅力がうまく落とし込まれていると感じられた。それでいて,やり込みがいのある育成やマルチプレイ要素など,オンラインRPGらしいアイデアも盛り込まれている。
テイルズウィーバーに初めて触れる人であれ,往年のファンであれ,まずはストーリーを楽しみ,その後は気に入ったキャラクターをトコトン育成していく流れになるはずなので,とにかく操作が簡単なのは好印象だ。間口は広く,誰でもすんなりゲームに入っていけるだろう。
総じて先行プレイ時点での完成度が高く,プレイアブルキャラクターが増えていくと長く遊べるタイトルになりそうな予感がある。正式リリース日は今のところ未定だが,気になる人は公式サイトやTwitterを定期的にチェックしておこう。
「テイルズウィーバー:SecondRun」公式サイト
- 関連タイトル:
テイルズウィーバー:SecondRun
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