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「ストリートファイターV」の年間王者が決定する「Capcom Cup 2018」は日本時間12月15日3:00に開幕。注目選手や配信時間はここでチェック
Capcom Cup 2018は,1年間を通して実施されてきた「Capcom Pro Tour」(以下,CPT)認定大会の成績を元に出場選手が選ばれるストリートファイターV アーケードエディションの世界一を決める大会だ。
今年の日程は,日本時間12月15日3:00から17日(6:00にTop8がスタート)までの3日間で,アメリカ・ラスベガスのリゾートホテル,Luxorに今年オープンしたeスポーツ施設「Esports Arena Las Vegas」で開催される。賞金総額は35万ドルで,優勝者には25万ドルの賞金と世界最強の称号が贈られる。
大会ルールは32人のトーナメントで,3試合先取のダブルエリミネーション(※)で実施される。出場選手32人のうち,31人はCPTの結果と地域ごとに行われた予選大会の結果から選出されているが,残り1人の出場選手は本戦前日に行われる最終予選(Last Chance Qualifier)で決定される。本戦トーナメントの組み合わせは以下の通りだ。
※ダブルエリミネーション:出場選手はすべてウィナーズトーナメントからスタートし,一度敗れるとルーザーズトーナメントに移動する。ルーザーズトーナメントでも敗れた時点でトーナメントの敗退が決定する。
■出場選手一覧と1回戦の組み合わせ(敬称略)
選手名 | 国籍 | 主な使用キャラ | CPT獲得ポイント |
ときど | 日本 | 豪鬼 | 4431pt:1位 |
Angry Bird | アラブ首長国連邦 | 是空,豪鬼 | 211pt:60位 |
BigBird | アラブ首長国連邦 | 是空,ラシード,ケン | 1152pt:17位 |
ガチくん | 日本 | ラシード | 1114pt:18位 |
Oil King | 台湾 | ラシード | 1840pt:8位 |
ももち | 日本 | コーリン,豪鬼,ケン | 921pt:25位 |
NuckleDu | アメリカ | ガイル,キャミィ,ミカ | 1721pt:9位 |
板橋ザンギエフ | 日本 | アビゲイル | 923pt:24位 |
ふ〜ど | 日本 | ミカ,バーディー | 2301pt:4位 |
ChrisT | アメリカ | ケン,豪鬼 | 772pt:29位 |
Xiaohai | 中国 | キャミィ | 1270pt:14位 |
CJ Truth | アメリカ | キャミィ | 1023pt:20位 |
sako | 日本 | メナト | 2241pt:5位 |
ネモ | 日本 | ユリアン,G | 781pt:28位 |
ハイタニ | 日本 | 豪鬼 | 1433pt:13位 |
ボンちゃん | 日本 | かりん,ナッシュ,サガット | 1012pt:21位 |
藤村 | 日本 | いぶき | 2971pt:2位 |
Pikoro | ペルー | ベガ | 231pt:54位 |
Caba | ドミニカ共和国 | ガイル | 1172pt:16位 |
Xian | シンガポール | いぶき | 1063pt:19位 |
NL | 韓国 | キャミィ | 1842pt:7位 |
ストーム久保 | 日本 | アビゲイル | 861pt:26位 |
ウメハラ | 日本 | ガイル | 1642pt:10位 |
Punk | アメリカ | かりん | 933pt:23位 |
Problem X | イギリス | ベガ,アビゲイル | 2771pt:3位 |
MenaRD | ドミニカ共和国 | バーディー | 722pt:30位 |
Phenom | ノルウェー | ネカリ,ガイル | 1242pt:15位 |
当日予選優勝者 | - | - | - |
Justin Wong | アメリカ | メナト | 1911pt:6位 |
Verloren | 韓国 | キャミィ | 850pt:27位 |
Luffy | フランス | ミカ | 1491pt:12位 |
マゴ | 日本 | キャミィ | 993pt:22位 |
国内からは格闘ゲーム界の生ける伝説ことウメハラ選手や,CPTでは圧倒的トップのままポイント1位でツアーを終えたときど選手,現役最強プレイヤー候補と名高い藤村選手,プロゲーマー1年生ながら強烈な存在感を放つストーム久保選手ら13人が名を連ねている。
対する海外勢だがこちらも層は厚い。昨年の同大会の優勝者であるMenaRD選手や,EVO2018覇者のProblem X選手を始めに,NuckleDu選手,Xiaohai選手,Xian選手など,各国を代表するトッププレイヤーばかりがズラリと並んでいる。
また,最後の出場選手が決定する最終予選には,多くの有力選手がエントリーしており,こちらも混戦が予想される。MOV選手や竹内ジョン選手,どぐら選手といった国内の強豪も参戦を表明しているので,気になる人は本戦前に配信をチェックしておこう。
配信スケジュール
大会の模様は,3日間ともにTwitch.tv,OPENREC.tv,AbemaTVの各チャンネルにて生配信される。以下に配信先をまとめて記載するので,視聴する人はぜひ活用してほしい。
DAY1:最終予選(Last Chance Qualifier)
日本時間:12月15日(土) 3:00スタート
■本放送(英語配信)
Twitch.tv:Capcom Fighters01
Twitch.tv:Capcom Fighters02
■日本語配信
OPENREC.tv:CAPCOM_eSportsチャンネル
AbemaTV:ウルトラゲームス
Twitch.tv:Capcom Fighters_jp
DAY2:Capcom Cup 2018 TOP32〜8
日本時間:12月16日(日) 3:00スタート
■本放送(英語配信)
Twitch.tv:Capcom Fighters01
Twitch.tv:Capcom Fighters02
■日本語配信
OPENREC.tv:CAPCOM_eSportsチャンネル
AbemaTV:ウルトラゲームス
Twitch.tv:Capcom Fighters_jp
DAY3:Capcom Cup 2018 TOP8
日本時間:12月17日(月) 6:00スタート
■本放送(英語配信)
Twitch.tv:Capcom Fighters01
Twitch.tv:Capcom Fighters02
■日本語配信
OPENREC.tv:CAPCOM_eSportsチャンネル
AbemaTV:ウルトラゲームス
Twitch.tv:Capcom Fighters_jp
本命は藤村選手とときど選手。注目選手をピックアップして紹介
最後に注目選手をピックアップして紹介する。32人全員が優勝候補と言って過言でないが,そのなかでもとくに優勝争いに近い選手を紹介するので,観戦するうえで役立ててほしい。
■藤村選手(日本)
「2018年のストVは藤村選手の年だった」と思わせる,すばらしい活躍を見せた国内屈指の強豪プレイヤー。CPTランキングはときど選手に続く第2位。「リーサルの藤村(※)」の異名を持ち,ヒット状況を選ばず,瞬時に最適なコンボ選択をするプレイはまさに“天才”。1回戦の相手は実力が未知数なペルーのPikoro選手(ベガ)で,勝ち進んだ場合にあたる相手はXian選手かCaba選手のいずれかとなり,あまり対戦経験のない試合の連続になるのが少し気になるところ。それでもふだん通りの実力を発揮すれば,優勝争いに絡む選手なのは間違いないだろう。
※リーサル:英語で致命的という意味の言葉。転じて,連続技の始動が当たったときに最適なコンボを選択し,相手を倒しきることを指す。元々はカードゲームで使われる専門用語
■Problem X選手(イギリス)
世界最強ベガ使いとして名高いイギリスのプレイヤー。相手の動きを見てから的確にさばくディフェンスに定評があり,凄まじい反応からくり出される昇りヘルアタック対空は驚異の一言。また,サブキャラのアビゲイルも世界大会レベルで扱えるため,ベガが相性の悪い相手にも対応できるのは強みの1つ。1回戦から昨年のカプコンカップを制したMenaRD選手とあたるが,バーディに対して,どちらのキャラクターを出してくるのかにも注目したい。
■ときど選手(日本)
2017年に続き,2018年も驚異の成績を残した“東大卒EVO覇者”。東京ゲームショウ2018で開催されたジャパンプレミア,その1か月後のカナダカップと,プレイヤーの実力が煮詰まってきたシーズン後半のプレミア大会を2連覇した実力は本物の証だろう。キャラ対策,大会経験,対応力のすべてが高水準でまとまっており,目に見えるような弱点もなく,藤村選手と並んで優勝候補筆頭なのは間違いない。昨年は惜しくも準優勝という結果に終わったが,今年はその雪辱を晴らせるか。
■ウメハラ選手(日本)
2018年の競技シーンでは,後半になるにつれて尻上がりに調子をあげてきた「The Beast」。大会結果こそ安定してはいないものの,獣道で見せたニュートラルモーションを利用した対策や,Red Bull Kumiteで見せたガン攻めスタイルなど,ことあるごとに驚きの立ち回りを披露してくれるウメハラ選手だが,今大会においても「また何か起こしてくれるのではないか?」といった期待感は強い。さる情報によると,カプコンカップに向けても特別な練習を行っているとのことで,誰も見たことがないウメハラガイルの登場に期待したい。
■sako選手(日本)
豪鬼からメナトにキャラ変更し,2018年の競技シーンを戦い抜いたsako選手。ツアー前半は思うように結果が出ず,CPT獲得ポイントが伸び悩んだが,8月に行われたTWFighter Major 2018でついに開花。並み居る強豪をすべて打ち倒し,21連勝で完全優勝という偉業を達成した。その後もプレミア大会を制しており,勢いに乗ったままで挑むカプコンカップ本戦でも活躍は必至だろう。難度が高すぎるあまり,誰にも扱いきれないと言われていたVトリガー後の立ち回りはまさに神業。読み合いにも強く,勝負どころでは一瞬で相手の体力を奪い去るため,余所見は厳禁だ。
■ふ〜ど選手(日本)
参加する大会のほとんどで好成績を残すも,優勝には一歩届かない結果が続いていたふ〜ど選手だが,8月に行われた香港のプレミア大会でついに優勝を果たす。9月のジャパンプレミアにおいても,ときど選手に破れたものの準優勝という結果を残しており,本大会でも上位に食い込む可能性は高い。また,レインボー・ミカ使いでは珍しい,Vトリガー2を相手によって使用するが,カプコンカップ本戦でもパイプ椅子が炸裂するかには注目したいところ。1回戦の相手はアメリカ最強のケン使い,ChrisT選手。勢いに乗らせると怖い相手だが,どんな対策を用意してくるのか楽しみだ。
■Caba選手(ドミニカ共和国)
ドミニカの最強ガイル使い。EVO2018でウメハラ選手とのガイル同キャラ戦を制した試合は国内外に衝撃を与えた。カプコンカップ2017では,ほぼノーマークだったドミニカのMenaRD選手が優勝したが,今年もMenaRD選手と共にドミニカ旋風を巻き起こせるか。1回戦の組み合わせはシンガポールの天才,Xian選手。初戦から苦しい相手だが,持ち前の時間をたっぷりと使った我慢強い立ち回りを大会でも発揮できれば,ここでも大物食いを見せてくれるはずだ。
■最終予選優勝者
国内からも多くの選手がエントリーしている最終予選だが,中でも注目は「TOPANGA CHALLENGE CUP 2nd」で優勝し,最終予選の渡航費を手に入れたSCARZ Youthに所属するズミ選手,あんまん選手,水派選手の3人だ。また,Team Liquidの竹内ジョン選手,FAV gamingのりゅうせい選手といった若手の強豪プレイヤーのほか,MOV選手やぷげら選手,どぐら選手などのベテランも多く参戦を表明しており,誰が勝ってもおかしくない混迷のトーナメントとなりそうだ。
なお,予選突破者の1回戦の相手はベルギーのPhenom選手。昨年,最終予選を突破して本戦3位という成績を残したネモ選手の前例もあり,予選を突破した勢いそのままに初戦を勝ち切れば,望外な活躍を見せてくれる可能性も大いにあるだろう。
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