2018年2月8日,Huawei Technologies(以下,Huawei)の日本法人であるファーウェイ・ジャパンは,東京都内で記者説明会を開催し,翌2月9日に発売予定のエントリー市場向けAndroidスマートフォン「
HUAWEI nova lite 2」(以下,nova lite 2)を披露した。
税別のメーカー想定売価が
2万5980円,単純計算した税込価格でも
2万8058円という安価な製品でありながら,5.65インチサイズで解像度1080×2160ドット,アスペクト比9:18という縦長タイプの液晶パネルを採用するのが特徴だ。
説明会で披露された実機の写真と合わせて,簡単に紹介しよう。
nova lite 2。カラーバリエーションは左からゴールド,ブルー,ブラックの3色展開となる
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ハイエンドからミドルハイクラスのスマートフォンでは,珍しいものではなくなったデュアルレンズカメラをアウトカメラとして採用している点も,nova lite 2の特徴だ。約1300万画素と約200万画素という2つの撮像素子を利用して被写体との距離を判定し,自然なボケ味のある写真を撮影したり,撮影後に写真のフォーカスを調整したりできるという。
前面(左):エントリー市場向け端末では珍しい縦長タイプの液晶パネルを採用する
背面(右):背面側左上にデュアルレンズのアウトカメラを装備。指紋認証センサーも背面側にある
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上側面(左):上側面には,サブマイク孔があるだけ
下側面(右):左から3.5mmミニピンヘッドセット端子,マイク孔,USB Micro-Bポート,スピーカーが並んでいる
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左側面(左):デュアルSIM対応のnanoSIMスロットがある
右側面(右):[電源/スリープ]ボタンと音量調整ボタンが並んでいる
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SIMカードのトレイは,nanoSIMを2枚か,nanoSIM+microSDカードという排他仕様となっていた。なお,2枚めのSIMカードスロットは,GSM方式による音声通話にしか対応していないので,国内ではほぼ利用価値がない
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価格が価格なので,スペックはそれほど高いものではない。搭載SoC
(Sys
tem
-on
-a-
Chip)は,
HiSilicon
Technologies製「Kirin
659」である。
このSoCは,
ARM製CPUコア「Cortex
-A53」を8基と,
同じくARM製GPUコアの「Mali
-T830」を集積したプロセッサで,同じCPUコアを同数集積するQualcomm製のミドルクラスSoC「
Snapdragon 630 Mobile Platform」と比べると,同等か,やや下回る程度の性能といったところだろう。
メインメモリ容量は3GBで,内蔵ストレージ容量は32GB。最大容量256GBのmicroSDXCカードにも対応している。
スペック的に見て,ゲーマーが積極的に選ぶべき製品ではないが,縦長液晶パネルやデュアルカメラ搭載で,なるべく安価なスマートフォンを求める人には,響くところがあるかもしれない。
写真左側は,KDDIが2018年春モデルで発売予定の「HUAWEI nova 2」。nova lite 2の姉妹機的な製品で,同じSoCを搭載しつつ,液晶パネルはアスペクト比9:16のフルHD解像度となっている
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●nova lite 2の主なスペック
- メーカー:Huawei Technologies
- OS:Android 8.0(Oreo)
- ディスプレイパネル:5.65インチ液晶,解像度1080×2160ドット
- プロセッサ:HiSilicon Technologies製「Kirin 659」(CPUコア Cortex-A53×8,最大動作クロック2.36GHz,GPUコア Mali-T830)
- メインメモリ容量:3GB
- ストレージ:内蔵32GB+microSD(最大容量256GB)
- アウトカメラ:有効画素数約2000万画素+約200万画素
- フロントカメラ:有効画素数約800万画素
- バッテリー容量:3000mAh
- 対応LTEバンド:FDD LTE Band 1/3/5/7/8/19/28
- 対応3Gバンド:W-CDMA Band 1/2/5/6/8/19
- 無線LAN対応:IEEE802.11n(※5GHz帯非対応)
- Bluetooth:4.2
- USBポート:Micro-B
- 本体公称サイズ:72.05mm×150.1mm×7.45mm
- 本体公称重量:143g
- 本体カラー:ゴールド,ブルー,ブラック