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田丸篤志さん,野島健児さんの意外な趣味トークも飛び出した「殺し屋とストロベリー」発売記念トークイベントをレポート
本作は2018年8月23日に発売された,裏社会と恋愛をテーマとしたアドベンチャーゲームです。今回のイベントには,ツキミ役の田丸篤志さんとクラマ役の野島健児さんが登壇し,本作に関するさまざまなエピソードを披露してくれました。本稿ではそのイベントの模様をお届けします。
「殺し屋とストロベリー」公式サイト
この日の田丸さんは濃紺のジャケットで,野島さんは白衣に身を包み,それぞれのキャラクターをイメージした衣装で登場。ちなみに,野島さんの白衣は自前とのことです。
トークコーナーは,「それぞれのキャラクターを演じてみた感想」から始まりました。田丸さんは自身が演じるツキミに対し,イチゴに話しかける姿から優しいお兄さんという印象を受けたそうです。ですが,買ってくる洋服や料理のセンスに驚くところもあり,ちょっとおもしろい面もあるとのこと。タイトルにもあるとおりツキミは“殺し屋”なので,キリッとした格好いい面もありつつ,意外なギャップもあって演じていてとても楽しかったとのことでした。
田丸篤志さん |
野島健児さん |
一方の野島さんは,最初にクラマのイラストと設定を見たときにかなり癖が強そうだと感じたそう。闇医者で,猫背で,ちょっと陰湿な感じだけれど背が高くて格好いい……ということで,どう演じようか迷ったとのこと。テスト収録の際にはかなり癖のあるイメージで演じたそうですが,方向性がやや違うとディレクションがあり,イメージしたキャラの濃い部分を残しつつ,美しく凛とした部分も追加して現在の形になったそうです。今思えばこの形がクラマにはピッタリで,最初の強すぎる癖を残さなくて良かったとお話しされていました。
また,かわいいものが好きなツキミは「殺し屋でなかったらどうなっていたか?」という話になり,ひょっとしたら洋服屋で働いていたかもと田丸さんが予想します。すると司会の方から「アパレルとストロベリーですね!」とツッコミが入りました。もしこれがゲームになったら,クラマは闇医者から足を洗って白衣コスプレでいいのでは……? と,野島さんも話を盛り上げ,会場は大きな笑いに包まれていました。
お次は,ゲームソフトの初回特典の小冊子「喫茶 月影報告ファイル」を見ながらのトークへ。この小冊子には,キャラクターのプロフィールをはじめとするさまざまな情報が載っているのですが,ツキミのとある1日の起床時間が15時半であることに驚くお2人。ですが,掃除洗濯やお店の仕込みなど,真面目な生活をしていますよと,田丸さんがフォローします。ちなみに中の人である田丸さん自身は料理が苦手だそうで,野島さんは“趣味が料理”と言えるくらい得意だというエピソードも明かされました。
闇医者であるクラマの生活を見てみると,趣味のミニチュア作りのほかは仮眠をしているようで,ちゃんと働いているのか気になると田丸さんが話します。しかし,規則正しい生活ができていたら闇医者ではないのではと,野島さんがフォロー。加えて,闇医者という肩書きとはいえ,演じていてクラマの内面から溢れ出る優しさやピュアさも感じたと,意外な魅力についても語っていました。
またキャストのお2人はかわいいものがお好きとのことで,野島さんは自分では身につけないけれど,ブローチなどかわいい小物を買って飾っていると話されていました。田丸さんは動物がお好きで,猫カフェに行かれるそうです。
本作の舞台が喫茶店ということで,「食べてみたいと思ったメニューは?」というトークテーマに移ります。この質問に対して田丸さんは,ごはん系が気になると回答。鮭のお茶漬けなど,カフェにはあまりないメニューをあえて食べてみたいそうです。野島さんは,ゲームに登場する“クグロフ”が気になっていたようですが,なんとこの日の楽屋にクグロフが用意されていたとのこと。「初ロフはめっちゃ美味ロフでした(笑)」と,作中に出てくるものを食べるのはとても楽しいとお話しされました。
キャラクターの趣味についての話では,クラマがミニチュア作りに没頭するのは,手術など細かい作業をするために指先を鍛えているからと野島さんが主張します。野島さんが,「声を鍛えるための趣味はなにかしている?」と田丸さんに話を振ると,田丸さんはゲームが趣味なので,ネットワーク対戦で負けると「んなぁっ!」と叫ぶというエピソードを披露し,会場に笑いが起きていました。
続いて,ストーリーついての感想を聞かれた田丸さんは,殺し屋であるツキミがイチゴと関わることによって,少しずつ変わっていくところにぜひ注目してほしいと語ります。クラマもそうなのではないかと話を振られた野島さんも,引きこもりで外部となかなか接しない性格のクラマも,イチゴと接していくうちに変わっていくと回答。ネタバレなので詳しくは言えませんが,ラストの展開にとても感動したと話していました。
野島さんは,朗読のワークショップで言葉を話せない方に指導をした経験があったそうで,生徒の方が少しだけ話せるようになった姿に大いに感動し,まるでクラマみたいだとより一層この作品に強い思い入れが生まれたというエピソードを披露してくれました。
トークコーナーの後は,アニメイト池袋本店前のキッチンカーで提供されていたコラボドリンクを試飲することに。キャラクターをイメージした全種類のドリンクが運ばれてくると,お2人が目を輝かせます。まずは自分のキャラのドリンクからと,ストローで飲みだしますが,しばし無言になる田丸さんと野島さん。その姿に会場から笑いが起きます。田丸さんは,ツキミのドリンクのつぶつぶした食感がとてもおいしいと話し,野島さんは,クラマのドリンクに入っているオレンジピールが効いていてとても爽やかな味だと,想像以上のおいしさに驚いていました。
その後はすべてのドリンクを夢中であれこれと試飲し,中には完飲するものまでありました。また,同じくキッチンカーで提供されているアイシングクッキーの絵の細かさにも触れ,もったいなくて食べられないとお話されていました。
イベントのラストでは,ファンに向けてお2人からコメントが寄せられました。田丸さんは,まだエンディングまでプレイが終わっていない方もいらっしゃると思いますが,ぜひ最後まで楽しんでほしい。2週目も新しい楽しみがあるので,ぜひ骨の髄まで楽しみ尽くしてほしいとコメント。
野島さんは,どのキャラのストーリーにも感動や驚きがあるとても素敵な作品で,想いもたくさん込められているのでぜひ楽しんでほしい。コラボ展開もぜひ応援していただければと語っていました。
ツキミやクラマをはじめ,たくさんの魅力的なキャラクターが登場する「殺し屋とストロベリー」。本作は2018年11月に行われるAGF2018(アニメイトガールズフェスティバル)にも出展されるとのことなので,今後の展開にも注目です。
「殺し屋とストロベリー」AGF特設サイト
「殺し屋とストロベリー」公式サイト
©BROCCOLI Illust.Yone Kazuki