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リスポーンなしのチーム対戦FPSをVR+銃型コントローラで遊ぶと,索敵の緊張感が跳ね上がる。「Firewall Zero Hour」プレイレポート
本作は,4対4でチーム対戦が楽しめるタクティカルFPSだ。試遊の内容は,広い邸宅を舞台にオフェンス側とディフェンス側に分かれて戦う,オブジェクティブマッチ的なものだった。
多くのFPSは,こうしたモードでは目標地点の爆破を争うが,本作におけるオフェンス側は,マップ上にあるラップトップPCをハッキングすることが目標となる。ハッキングを行うには,マップ上のいくつかの地点で装置を取り付け,ファイアウォールのアクセスポイントを確保して進んでいく必要があり,ディフェンス側はそれを阻止する。
こうしたルール上の違いはあるものの,基本的なゲームプレイは,オーソドックスなミリタリーFPSという印象だ。では,本作ならではの魅力がどこにあるのかとえば,チームワークを重視した対戦型のミリタリーFPSを,VRの視点と「PlayStation VR シューティングコントローラー」で遊べることだろう。
オブジェクティブマッチの形式なので,倒されたプレイヤーはそのラウンド中は復活できない。そのため,オフェンス側はアクセスポイント確保のために,仲間同士で集まって各個撃破されないよう動いていく必要がある。一方,ディフェンス側はこれを待ち伏せる形で迎え撃つ。こうした動きをVRで行っていると,周囲の安全を確保するためのクリアリングや,移動時の後方の警戒などに緊張感が生まれ,実にヒリヒリした雰囲気が演出される。通常のFPSであれば,周囲の警戒は軽くカメラを動かせばOKだが,VRで頭を動かすとなるとそうもいかないので,敵の位置を探るだけでも楽しいのだ。
とくにVRらしい動きになるのが,壁際での索敵だ。通常のFPSであれば,壁際で体を傾ける動作(リーン)を行って通路の先などを確認するが,本作の場合,実際に頭と銃を動かして覗き込まなければならない。そのため,索敵したり待ち伏せしたりするだけでも,けっこうドキドキする。
いざ敵を見つけて倒せた場合は,シューティングコントローラーのおかげで,撃ち勝てた喜びを強く味わえる。
また,参加人数やマップの広さから,1試合の時間は短めで,そのぶん酔いに悩まされることもなかった点も評価したい。
ゲームシステム自体に目新しい部分はないかもしれないが,VRFPSならではの面白さが詰まったタイトルなので,ミリタリーFPS好きにはぜひ遊んでみてもらいたいところだ。
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Firewall Zero Hour
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