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PCもスマホもいらない単体動作版VR HMD「Oculus Go」が登場。価格は税込2万3800円から
Oculus Goは日本を含む23か国が販売対象地域となっており,国内向けの直販価格は内蔵ストレージ容量32GBモデルが2万3800円,同64GBモデルが2万9800円(ともに税,送料込み)。動作にPCもスマートフォンも必要とせず,単体で動作するVR HMDとしては非常に安価だと言ってしまっていいだろう。
廉価版という位置づけになるため,装着したユーザーの位置(=移動)をトラッキングする機能は持たない。対応するのは,頭部の動きを検出する3軸(3DoF)のヘッドトラッキング機能と,コントローラの動きを3軸で検出するトラッキング機能だけだ。なので,装着して頭を動かしながらVRコンテンツを(どちらかといえば受動的に)楽しむためのものという理解でいい。
現地で入手した製品ボックスを開けてみると,中にはOculus Go本体のほか,専用の片手用ワイヤレスコントローラ,眼鏡をかけたままでも着用しやすくするための“メガネスペーサー”的なオプション,そして充電用のUSBケーブルと出力10W(5V 2A)仕様のUSB−ACアダプターが入っていた。ただ,Oculus VRによると,日本向けの製品ボックスにACアダプターは入っていないそうなので,必要な場合は別途用意する必要がある。
なお,充電には出力10W(5V 2A)USB ACアダプターが必要となるが,日本向けの製品ボックスには含まれていないので,必要な人は別途購入することになる。
Oculus VR部門を統括するFacebookのHugo Barra(ヒューゴ・バラ)副社長が“開封の儀”動画をYouTubeにアップしていたので,下に紹介しておきたい。
ただ,Hugo Barra氏は,「スタンドアロン型で,かつ新しいレンズを採用するという点を活かし,最大限にチューンアップされたグラフィックスが実現できている」と主張していた。
さらに北米市場向けには,NetflixやHulu,ESPNといった大手映像配信事業者の専用チャンネルを用意した「Oculus TV」や,ライブイベントをVR体験できる「Oculus Venues」といった新サービスを近日中にも公開予定とのこと。とくにOculus Venuesは,スポーツの試合や映画の試写会といったライブイベントをVRの中で体験できるというもので,すでに,Anschutz Entertainment Group
Oculus Venuesは,2018年5月30日に行われる人気シンガーVance Joy(ヴァンス・ジョイ)のライブコンサートでお披露目の予定だそうだ。
Facebookの果敢な価格設定のおかげで,Oculus Goは十分な競争力のあるエントリー市場向けVR HMDとしてデビューしたとまとめていいのではなかろうか。ちょっとしたVRゲームアプリやVR映像の視聴に適したVR機器として,Facebookの掲げる「10億人のVRユーザー時代」をリードしていくことになりそうだ。
Oculus VRのOculus Go製品情報ページ
Oculus VR公式Blogの当該ポスト(英語)
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