プレイレポート
[プレイレポ]「ウマ娘」新育成シナリオ「U.A.F. Ready GO!」はこれまでとはプレイ感が大きく異なる内容に!? 先行プレイレポートをお届け
※2024年2月23日14:40:記事初出時に,「ヒートアップ」の解説の箇所で「なお,これらの効果は該当するジャンル(色)のトレーニングを行ったときのみ発動することを確認できた。」と記載しておりましたが,誤った内容だったため該当箇所を削除いたしました。お詫びして訂正いたします。
4Gamerは先日,メディア向けに実施された先行体験会で一足先にU.A.F.シナリオをプレイしてきたので,本稿ではその内容をお届けしていこう。なお,今回体験できた内容はあくまでも体験会向けのバージョンであり,本稿も攻略的な観点ではなく,新育成シナリオのギミックの紹介,プレイ感などに焦点を当てて解説していく。明日24日の新シナリオリリースに備えて,前もって雰囲気を感じ取っていただければ幸いだ。
No.1アスリートウマ娘を決める総合スポーツ大会「U.A.F.」が舞台。15種のユニークな競技で己の限界に挑戦していく
始めに,本シナリオのストーリーラインについて簡単に解説していこう。U.A.F.シナリオは,新キャラクターとして登場する都留岐涼花(CV:佐藤利奈)とソノンエルフィー(CV:小清水亜美)がNo.1アスリートウマ娘を決める総合スポーツ大会「U.A.F.」(ウマ娘アスレチックフェスティバル)を開催するところから物語が始まる。まず,イベントプロデューサーである都留岐がトレセン学園に大会を盛り上げる協力を依頼するのだが,それに応じた秋川理事長がウマ娘たちに「U.A.F.」への参加を促し,育成ウマ娘がこの大会に関わっていくという流れでシナリオが進む。
育成ウマ娘は大会のイメージキャラクターを務める「ワクワクアスリート系ウマチューバー」のソノンエルフィーと協力し,決勝大会での総合優勝を目指しつつ,大会を盛り上げることに尽力していく。本大会では15種のユニークな競技でほかのウマ娘と競うのだが,人間のハンマー投げで投げるハンマーよりも数倍大きいものを投擲して飛距離を競う「ダイナミックハンマー」,周囲に配置された板を制限時間内に打撃でどれだけ破壊されるかを競う「ゴッドスピードカラテ」など,その内容は多種多様だ。
シナリオでは,ジュニア級の12月後半に「U.A.F.」のテスト大会を行ったあと,クラシック級6月後半と同12月後半,シニア級6月後半にそれぞれ合計3回の予選大会が開催される。そうして,シニア級12月後半に「U.A.F.」決勝大会を行い,そこでの優勝を目指すのが最終目標だ。道中では育成ウマ娘固有の目標レースも存在するので,L'Arcシナリオなどと異なり,それぞれのウマ娘固有の育成イベントも発生するシナリオとなる。
なお,「U.A.F.」の決勝大会が終わったあとに「URAファイナルズ」のレースが開催され,その後にシナリオが終了となる。そのため,本シナリオの育成期間はURAシナリオなどと同様の期間となる。
気になるシナリオリンクについては,ウイニングチケット,メジロライアン,ヤエノムテキ,ナリタトップロード,トーセンジョーダン,都留岐涼花の6人が該当することを確認できている。
トレーニングは計15種!? 競技Lvを上げて,大会での優勝を目指そう
ここからは,本シナリオ特有の育成システムについて触れていこう。なんとU.A.F.シナリオでは,従来のトレーニングコマンドが専用のものに置き換わる。
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さの5種の区分けについては従来通りなのだが,それに加えて今回はスフィア(青),ファイト(赤),フリー(黄)という3種のジャンル分けが存在する。具体的には,スピード,スタミナなどの各種トレーニングの中にそれぞれ青/赤/黄の3種のトレーニングがあり,5×3=15の計15種の「競技トレーニング」が用意されているのだ。
イメージをつかみやすくするために,表でまとめてみよう。
ジャンル | スピード枠 | スタミナ枠 | パワー枠 | 根性枠 | 賢さ枠 |
---|---|---|---|---|---|
スフィア (青) |
マシンガン レシーブ |
ヘルスイム シュート |
マウンテン ダンク |
ムゲン リフティング |
スナイプ ボール |
ファイト (赤) |
ゴッドスピード カラテ |
プッシュザ ロック |
ハリテ パイル |
ギガンティック スロー |
ソニック フェンシング |
フリー (黄) |
ハイパー ジャンプ |
ハング クライム |
ダイナミック ハンマー |
ライクア サブマリン |
アクロバット アロー |
お気づきになった人もいるかと思うが,これらのトレーニングは「U.A.F.」の種目となっている15種の競技のものとなっている。本シナリオの練習では,これらU.A.F.採用競技のトレーニングを行うことで「競技Lv」を上げ,この競技Lvが節目に行われるU.A.F.の各大会の結果に反映される形となる。
ちなみに,これらの競技トレーニングは「毎回,5種の各練習枠に3種の競技のうちのどれかがランダムで登場する」というものになり,選択したトレーニングを行うたびにその競技の競技Lvが上昇していく。
大会では15種すべての競技を行い,それぞれに結果が出るのだが,各競技で優勝するためには既定のLv以上に競技Lvを上げなければならない。そして,各競技の優勝回数に応じてトレーニング効果アップのパッシブ効果が育成中に永続でつくので,すべての競技で優勝できるようにバランスよく競技Lvを上げるのが理想となる。
本番環境ではバランスが変わる可能性もあるが,体験会のバージョンではこのパッシブ効果は非常に大きなものだったので,ガチ育成ならばすべての競技で常に優勝するのを目指すことになりそうだ。
なお,大会で優勝できる競技Lvになっていれば「優勝候補」という表示がつき,競技Lvを表記する文字の色も変わっていた。優勝の可否はいつでも確認できるので,慣れないうちはこまめにチェックするのも悪くなさそうだ。
「リンクトレーニング」を用いて一度に複数の競技Lvを上げられる。ジャンルを変更できる「相談」コマンドも
さて,ここまで青/赤/黄のジャンル色分けについて詳しく触れてこなかったが,実はこの色には意味があり,特定の色のトレーニングを選ぶことで,そのターンに登場している同じジャンル──つまり同じ色の競技トレーニングを「リンクトレーニング」として同時に実行できる。これによって,複数の競技トレーニングの競技Lvを一度に上げられるので,大会で優勝するために積極的に活用していきたい。
ただし,同時に実行できるといっても,同じ色にいるサポートの絆ゲージが一緒に上がるわけではないので注意。あくまで,上昇する絆ゲージは選んだトレーニングにいるサポートのもののみだ。
これだけ書くと,特定のジャンルの色が揃うかどうかに大きく左右され,非常に運要素が強いように聞こえてしまうかもしれないが,実はこれには救済措置が用意されている。本シナリオのメインキャラクターの1人であるソノンエルフィーに対して「相談」することで,特定のジャンルの色をすべて別のジャンルの色に変更できるのだ。例えば,「黄/赤/赤/青/青」みたいなトレーニング状況だったときに,青のジャンルを一括で赤に変えて「黄/赤/赤/赤/赤」にできる。また,「相談」コマンドは1ターンに複数回使用できるので,2回実行すればすべてのトレーニングを同一色に統一できる。
この「相談」コマンドは使用できる合計回数が決まっているのだが,これはメイクデビュー後や「U.A.F.」の大会が行われるたびに最大値まで回復する。そのため,大会が行われる節目などまでには使い切ったほうがよく,積極的に使っていくことをおすすめしたい。
また,先ほど表で記したように,出現する競技トレーニングは各練習枠ごとに決まっている。例えば,「ゴッドスピードカラテ」はスピードの枠でしか登場しないので,「相談」コマンドを用いれば,特定の競技トレーニングを狙って実行できる。そのため,「大会で優勝できる水準まで競技Lvが上がっていない競技トレーニングを確実に行う」という用途に使用することも可能だ。
さらに,15種の競技トレーニングで上がる基礎能力は一律で同じではなく,各競技トレーニングごとにそれぞれ異なるそうだ。詳細は不明だが,このシナリオをガチでやり込む場合はそれも考慮して「相談」を行う必要も出てくるのかもしれない。
ジャンルごとの競技Lv合計が一定値に達すると,2回限定で恩恵を受けられる「ヒートアップ」が自動発動!
トレーニング関連のギミックはまだあり,ジャンルごとの競技Lvの合計値が一定値に達すると「ヒートアップ」と呼ばれる効果が自動発動する。発動する効果の内容は以下の通りだ。
ジャンル | ヒートアップ効果(トレーニング2回限定) |
---|---|
スフィア (青) |
競技Lvの上昇量が高いほど、基礎能力とスキルPtが上昇する |
ファイト (赤) |
トレーニングのリンク数が多いほど、そのトレーニングのメインの基礎能力が上昇する |
フリー (黄) |
ヒントイベントの発生率がアップし、獲得するスキルヒントの数が最大2つになる |
こちらの「ヒートアップ」をどう活用するかは,本シナリオの攻略のカギの1つとなるだろう。リンク数が影響するファイト(赤)の効果の場合はリンク数が多いときに使ったほうが効果的だろうし,「相談」を使うかも含めてプレイングに選択肢が生まれそうだ。
賢さ枠のトレーニングで体力が減る!? パワーもスピードトレーニングで上がりづらくなっている
加えて,本シナリオで特筆すべき点として挙げたいのは「賢さ枠のトレーニングで体力が減る」ことだ。
これまでは賢さトレーニングで体力回復を行い,できるだけ「お休み」コマンドを使用する回数を減らすことが強力なウマ娘の育成をするコツであったが,U.A.F.シナリオではそれができなくなっている。L'Arcシナリオでは,SSR佐岳メイのお出かけを全部行わずに,賢さトレーニングやSSマッチなどで体力を回復したほうが強いという側面もあったので,そのような状況を改善する狙いの調整かと思われる。
そのため,これまでのシナリオとは大きくプレイ感が変わっており,「お休み」や「お出かけ」を複数回行い体力を回復することが必須,というバランスになっている。
トレーニングによる基礎能力の上昇量にもテコ入れが入っており,これまでと比べて明らかにスピードトレーニングでパワーが伸びなくなっていたのを確認できた。筆者は最初,スピードサポート3枚の編成で本シナリオをプレイしたのだが,スピードに比べてパワーがまったく伸びず,スピードサポートに偏った編成をとがめられる形となった。そのため,新環境ではこれまでに比べてパワーサポートの価値が大きく上昇する可能性が高いと思われる。
ただし,これらの調整が入ったからといって全体的な基礎能力の伸びが悪いかというとそんなことはなく,明確にこれまでの育成シナリオより各種パラメータを高く育成できるように感じられた。因子に関係なく,スピードが1700以上まで上がることも確認できているので,今後の育成はU.A.F.シナリオで行ったほうがより強力なウマ娘を育てられるはずだ。
競技トレーニングのアニメーションはすべて新作! さまざまな競技に挑むウマ娘の様子を楽しめる
今回登場する15種の「競技トレーニング」だが,アニメーションはすべて本シナリオ用に用意された新作のようだ。推しのウマ娘たちがさまざまな競技に挑む様子を楽しめるので,推しウマ娘の新たなトレーニング風景が気になる人は各トレーニングごとにチェックしておきたい。
15種のトレーニングはどれも「ウマ娘」オリジナルのユニークな内容となっているので,楽しみにしておこう。
都留岐涼花がSSR友人サポートとして登場!
シナリオリンクに触れた箇所でピンときた人もいるかと思うが,本シナリオのシナリオリンク対象となるSSR都留岐涼花が新たに友人サポートとして登場する。こちらは,シナリオのギミック関連で非常に効果的に働くサポートとなっている。
詳細は,ぱかライブTVで発表されているので,そちらの内容を確認してほしい。
決勝大会の総合優勝はそこまで難しくない。最後のライブ「爆熱マイソウル」は必見!
最後にシナリオの難度についてだが,シニア級12月後半に行われる「U.A.F.」決勝大会の総合優勝自体はそこまで難しくない。L'Arcシナリオの凱旋門賞は勝利するのがひと苦労のシナリオであったが,それに比べれば苦もなく優勝できるかと思う。その意味では,初心者のトレーナーでも比較的とっつきやすそうなシナリオだ。
プレイ時間に関しては,単純にL'Arcシナリオよりターン数が多いので,その分の時間はよりかかりそうだった。とはいえ,プレイ時間そのものはそこまで長くかからず,だいたいグランドマスターズシナリオと同程度の感触だっただろうか。じっくり考えながらやるとその分長引きそうだが,行うトレーニングで悩まなければサクサク進むシナリオではあるので,プレイ時間でストレスを感じることはなかった。
ただ,これまでとプレイ感が異なることや,相談も含めた選択肢が多いシナリオではあるので,すぐにプレイングの最適解を見つけられるものではなさそうだった。その意味では,ゲーマーにとっては攻略し甲斐のあるシナリオとも言えそうだ。
また,シナリオ最終盤では,恒例のライブパートとして新曲「爆熱マイソウル」のライブを視聴できる。こちらも期待通りのハイクオリティの内容となっているので,詳細は本シナリオを実際にプレイし,ストーリーの結末とともにその目で確かめてほしい。
「ウマ娘 プリティーダービー」公式サイト
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