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  • カプコン
  • 発売日:2019/03/08
  • 価格:6480円(+税)
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「デビル メイ クライ 5」最新ビルドプレイレポート。第3の男“V(ブイ)”は3体の魔獣を使役してクールに戦う,厨二系ニューヒーロー
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印刷2019/02/07 19:00

プレイレポート

「デビル メイ クライ 5」最新ビルドプレイレポート。第3の男“V(ブイ)”は3体の魔獣を使役してクールに戦う,厨二系ニューヒーロー

 2019年3月8日の発売日がおよそ1か月と目前に迫った「デビル メイ クライ 5」PC / PS4 / Xbox One 以下,DMC5)。本作は,カプコンのスタリッシュアクション「デビル メイ クライ」シリーズのナンバリング最新作。悪魔の腕を失い,機械の義手「デビルブレイカー」を装備したネロと,ベテランデビルハンターとして成熟したダンテ,そして,3人目の主人公として登場する“V(ブイ)”が,復活した強大な魔王ユリゼンと戦う。

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 今回,第3の主人公として発表された謎の男“V”を最新ビルドでプレイしたので,そのインプレッションをお届けしたい。超人ヒーローが目白押しの「DMC」シリーズにおいて異彩を放つ,悪魔の力を持たない虚弱な男,V。3体の魔獣を操るバトルスタイルは,戦略性に富み,面白い仕上がりとなっていた。なお,今回はPS4版を使用してのプレイで,記事中のボタン表記はPS4版に準拠する形となっている。

 
 なお,4Gamerではこれまでにネロと,ダンテのプレイレポートもお届けしている。こちらも併せてチェックしてほしい。

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 2018年9月20日に開幕した「東京ゲームショウ2018」のカプコンブースでは,「デビル メイ クライ 5」の体験版が出展されていた。主人公・ネロの新たな力となる義手「デビルブレイカー」の機能「パンチライン」「バスターアーム」を実際のプレイで体験できたので,その使用感をレポートしよう。

[2018/09/20 16:20]
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 11年ぶりのナンバリング新作として大きな注目を集めている「デビル メイ クライ 5」。ネロに次ぐ,2人目のプレイアブルキャラクター“ダンテ”に触れる機会を得たので,プレイレポートをお届けする。基本操作は変わらず,よりスタイリッシュに進化したダンテからはDMCらしさがひしひしと感じられた。

[2018/09/23 00:00]

「デビル メイ クライ 5」公式サイト



第3の主人公“V”がついに登場


 DMCといえば,超人的な身体能力と悪魔の力を持つキャラクターが大活躍するアクションゲームだが,Vはそのどちらにも当てはまらない。見るからに虚弱な男で,手にした杖で攻撃してもダメージは与えられない。ではどのようにして戦うかというと,Vは3体の魔獣――ヒョウのような四足魔獣“シャドウ”,鷹を思わせる大型猛禽“グリフォン”,そしてゴーレム型の巨大魔獣“ナイトメア”を使役しており,魔獣たちに指示を出し,悪魔と戦うのだ。

黒豹のような四足魔獣の“シャドウ”は地を走って戦う。また,スキルを取得すれば地上を走る影となってVを運ぶことも可能だ
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 こう聞くと,アクションRPGの召喚系ペット職やRTSをイメージする人も多いと思うが,操作方法自体はネロやダンテと変わらない。
  [△]でシャドウに近距離攻撃を命令,[□]でグリフォンが遠距離攻撃をし,[○]でVが杖を振るう。[R1]で悪魔をロックオンした状態でコマンドを入れると,攻撃や回避の特殊技が発動し,[L1]でナイトメアを呼び出し,デビルトリガーゲージがある間,自動で戦闘させられる。要するに,剣がシャドウ,銃がグリフォン,デビルトリガーがナイトメアになったようなもので,これまでDMCシリーズをプレイしてきた人ならすぐに操作できるはずだ。

写真左から,シャドウ,V,グリフォン。グリフォンは皮肉屋かつおしゃべりな性格で,クールなVとは対照的
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 「技の見た目が違うだけで,結局はダンテバリエーションの大暴れヒーローなのね」と思うかもしれないが,そんなことは一切ない。ネロやダンテのように敵に接近してバリバリと攻撃するようなことは不可能だし,魔獣たちが勝手に戦闘をこなしてくれるということもない(一応,デビルトリガーゲージを消費して自動で戦わせることもできるが,それも一時的なことだ)。
 Vのアクションは攻撃はもちろん,回避すらも魔獣頼みとなっており,シャドウによる横方向への回避と,グリフォンを使った上空への回避が用意されている。本体による回避は非常に鈍重で,“魔獣たちが景気よく悪魔を痛めつけているのを見て大笑いしていたら,こっそりと忍び寄ってきた別の悪魔に殴られる”なんてことも起こるのだ。

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 こうなると,V本体は遠く離れた後方へ退避させておきたいがそうもいかない。魔獣たちは悪魔を「リザイン」(仮死状態)にできても倒しきることはできず,トドメだけはVが戦線に出て刺さなければならない。リザインとなった悪魔は時間経過で復活してしまうので,かならず戦線に出る必要があるのだが,これはなかなかにスリリングだ。
 また,シャドウとグリフォンはそれぞれに独立した体力ゲージを持っており,悪魔から攻撃されると減少し,ゼロになると「ステイルメイト」(戦闘不能)状態に陥る。ステイルメイトとなった魔獣は,Vが近づくことで回復速度が上がる仕様となっているため,ここでも必然的に危地に踏み込む必要性が出てくるというわけだ。

Vは魔獣たちを使役し,仮死状態となった悪魔に杖でトドメを刺す
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シャドウが健在であれば,コマンドを入力することで横にすばやくステップして攻撃を回避できる。魔獣による回避行動ができなくなるとかなり厳しい戦いを強いられるため,魔獣の体力管理も重要となる
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戦場全体を把握し,魔獣を使役するクールなヒーロー


 Vのプレイフィールは,「操作は複雑ではないが,周囲の状況を把握して立ち回る軍師ポジション」といったところだろうか。シャドウとグリフォンに攻撃させつつも,自分自身は少し引いてほかの悪魔の動きや,魔獣たちの残り体力をチェックし,最適だと思われる指示を出して立ち回る。激しい戦いの中でも冷静沈着に指示を出し戦うさまは,近代バトルマンガの軍師系キャラクターのようだ。
 また,V自身に戦闘能力はないが,それがもどかしかったり,不便に感じられるようなことはなかった。“虚弱”であるが,それはVのキャラクター設定上のこと。体力値はネロとダンテと共通なので,多少悪魔に殴られてもすぐには死なないし,スキルを購入すれば非戦闘時に高速移動する(地面を滑るシャドウの上にサーフィンのように乗っかる)ことも可能で,通常のプレイに不自由さはない。

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 なお,Vもネロやダンテと同様にニコの店でスキルを習得することで,魔獣たちの特殊技が増えていく。グリフォンで相手を浮かせてシャドウに追撃させるなど,想像した連携コンボがうまくいくと自身のプレイに酔えてこれもまた楽しい。また,魔獣のアクションには独特のコンビネーションも用意されており,Vが狙われた際に,シャドウでインターセプトしつつ,グリフォンの回避技でVを救出するといったことも可能だ。
 Vはネロやダンテと違って,直感的なアクションではなく,頭を使ったマルチタスクが求められるのだが,プレイしていくにつれて,魔獣に指示を出していない時間が減っていき,上達を感じられるのもうれしいところ。シリーズを初めてプレイする人には少し操作が複雑に感じられるかもしれないが,自動で最適の技を選んでくれる「オートアシスト」も用意されているので,慣れないうちはこちらで動きを確認してみるのもよさそうだ。

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 ここまでVとシャドウ,グリフォンの連携について紹介したが,3体目の魔獣であるナイトメアにも触れておきたい。デビルトリガーゲージを消費して召喚する魔獣だけあって,その攻撃力と爽快感はすさまじい。召喚時に隕石のようにフィールドへ落ちてきたり,壁をぶち破って登場したりとさまざまなパターンで登場するのだが,この演出が正に「切り札を出した!」といった感じで,ナイトメアが悪魔の群れをリザインに追い込み,Vが次々とトドメを刺していく様はカッコいいの一語に尽きる。

ゴーレム型の魔獣“ナイトメア”。デビルトリガーゲージがないと呼び出せないが,豪腕からくり出されるパンチや周囲をなぎ払うビームは迫力満点だ
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ナイトメアは巨大な魔獣ということもあり,背中に乗って直接操作することも可能だ
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 また,本作に欠かせない厨二感についても伝えたい。本人はひ弱であるが魔獣たちが破壊力抜群というギャップや,ナイトメアを召喚した際に黒髪が白髪に変化するところも印象的だが,筆者がとくに気に入ったアクションは,デビルトリガーゲージを溜める際の「詩集を読む」動きだ。

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 痩せた男が懐から本を取り出し,天使だの歓喜だの厨二ワードが満載された詩を朗読すると,魔力がギュンギュン溜まっていくのだから,もうなんというか実に厨二だ(笑)。がむしゃらに突っ込むのではなく,頭と観察力を使うキャラクターなところも軍師的なカッコよさで,これまでのシリーズにない厨二感を体験できた。

ネロとVが共闘するステージも用意されている。1人プレイの場合は片方をCPUが操作してくれる
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 手下を使役して戦うアクションといえば「ディアブロII」のネクロマンサーや「ボーダーランズ2」のメクロマンサーなどが挙げられる。これらの“ペット職”は本体もある程度戦えるのだが,Vの場合は自身に攻撃手段がないことが徹底されているうえ,それがストレスにならないのが興味深い。反射神経だけでなく,頭も使い,それでいて爽快で厨二感全開……というVの存在は,DMCシリーズにおける新たな扉を開いたように感じられた。

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