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[TGS 2018]「ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ」プレイレポート。多彩なシステムが若き神宮寺三郎の物語を演出
TGS 2018初日に12月13日の発売が発表された本作は,探偵 神宮寺三郎シリーズの最新作。神宮寺三郎の祖父・神宮寺京助がニューヨークで殺された事件の真相を追う,若き日の神宮寺三郎が描かれる。シナリオを手がけるのは,シリーズ屈指の名作との呼び声が高い「探偵 神宮寺三郎 夢の終わりに」を手がけた稲葉洋敬氏だ。
そんな本作を会場でプレイしてきたので,そのレポートをお届けしよう。
今回試遊したのはNintendo Switch版(他機種版とゲーム内容の違いはないとのこと)で,チュートリアルを兼ねたCHAPTER.0の「目覚め」をプレイできた。このチャプターは,ある物を見て呼び起こされた神宮寺三郎の記憶を中心に構成されており,少年期の神宮寺三郎と存命中の京助とのやり取りで進んでいく。自室にあったはずの京助のお宝がなくなり,三郎がそれを探すというのが簡単なあらすじだ。
最初に出ててきたのが「スタンスチェンジシステム」。会話中に自分の態度(スタンス)を変えることで相手の感情に揺さぶりをかけ,新しい情報を引き出せるというものだ。
画面に表示される相手の発言の文字が緑色になったときに,[R]ボタンを押すとスタンスメニューが開く。スタンスには,相手を怯ませてむりやり口を割らせる「威圧的な態度」,油断させて話しやすい雰囲気を作る「同調する態度」,気持ち良くさせてうっかりしゃべらせる「愛想のいい態度」の3つがあり,状況や相手の性格などによって使い分けることになる。
重要参考人などを尋問して情報を引き出すシーンは,サスペンスドラマなどにおける探偵の見せ場のひとつだが,本作でも,さまざまな登場人物を相手に本システムを駆使することになりそうだ。
事件現場などで不審な点がないか調べるときに使うのが,360度ビューで周囲を見渡す「探索システム」だ。
画面下に表示されるフィールドガイドを頼りに左スティックを操作して,現場の周囲を見渡して調査対象を表示。[A]ボタンで決定すると調査対象が拡大されるので,[Y]ボタンを押して「サーチモード」に切り替える。
そこから左スティックで不審な部分にカーソルを合わせると,事件解決につながる手がかりを見つけることができる。探偵にとって,ささいな違和感も見逃さない鋭い観察力は重要な資質。本作では,そうした探偵の能力も追体験できる。
スタンスチェンジや探索で手がかりを集めると「思考の樹」が成長していく。これは三郎の思考を視覚化したもので,十分に成長させると果実が実り,解明フェイズへと進む。事件発生から解明までの過程が一目でわかり,プレイヤーを飽きさせない仕掛けだ。
本作は,これらの新システムによって,ゲームとしては単調になりがちな推理アドベンチャーに多彩なアクセントを付け加えている。また,キャラクターデザインなどのビジュアル面は,従来の同シリーズ作品と雰囲気が変わり,より洗練された印象に。
製品版では,これらに稲葉洋敬氏のシナリオが加わり,シリーズ新章といううたい文句にふさわしい傑作推理アドベンチャーに仕上がっているはずだ。同シリーズのファンやミステリー好きはもちろん,今まで推理アドベンチャーを遊んだことがない人にも,ぜひ体験してほしい。
「ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ」公式サイト
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ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ
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(C)ARC SYSTEM WORKS / Neilo Inc.
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