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舞台「信長の野望・大志 夢幻 〜本能寺の変〜」の製作発表会をレポート。「SIDE織田」と「SIDE明智」,2種の公演が展開
この公演は,コーエーテクモゲームスの「信長の野望・大志」を原作とする舞台シリーズの第3弾だ。発表会には,織田信長役の鶏冠井孝介さん,明智光秀役の谷 佳樹さん,お市役の田中れいなさん,今井宗久役の彦摩呂さん,そして脚本・演出の久保田 唱氏が登壇し,本公演に懸ける意気込みなどを語った。
久保田氏によると,今回のストーリーは,前2回とは少し違った流れを意識したとのこと。舞台「信長の野望・大志」は,原作のゲームと同じく,史実とは異なる内容を描けることが最大のセールスポイントとなっているので,今回もよく知られている本能寺の変とは違う内容になるかもしれないという。
加えて本公演は,織田信長の視点で描かれる「SIDE織田」と,明智光秀の視点で描かれる「SIDE明智」の2種類が展開され,どちらを観たかで観客の心情が変化するのも大きな特徴となっているそうだ。久保田氏は「双方のストーリーを観たとき,3つめの何かが心に浮かぶのではないか」と話していた。
2つのストーリーがあるということは,台本も2冊あるわけだが,鶏冠井さんによると「覚えるのが大変」だという。またSIDE織田ではお市が出ずっぱりとのことだが,田中さんは「兄の信長を叱るシーンでは,前回以上に怒ってやろうと思います」「お市はメンタルが強いので,兄を守って戦います」と話していた。
本能寺の変で信長と光秀が対立することについて,谷さんは「初回の公演から意識してきたことがついに来た。日本の歴史最大級のミステリーの中で,これまでの公演や稽古を通じて作り上げてきた光秀像を皆さんに披露できることが楽しみです」と語った。
また鶏冠井さんが「これまで信長と光秀は味方同士だったから,実は戦ったことがない」と発言すると,谷さんは「実際,光秀は織田家のために裏でいろいろやっている」としつつ,「でも浅井長政を亡き者にしたのでお市からは悪い奴だと思われているし,(信長の正室である)帰蝶とも密会をしている」とその素性を明かした。
一方,武将達やストーリーを見守る今井宗久について,彦摩呂さんは「全体を知っているがゆえの苦しみがある」「今回は実際に武将のもとに出向くシーンもある」と説明していた。
「初登場となる武将のうち,気になる存在は?」という質問には,出演者から黒田官兵衛,森 蘭丸,石田三成の名前が挙がった。久保田氏は「大河ドラマなどで有名な武将がたくさんいますので,『こういう人物だろう』と思って見ると身近に感じられるよう意識した」と話していた。
ちなみに「お市は柴田勝家に嫁ぐのか?」という質問に対して,田中さんは「どうなるかは楽しみにしてほしいんですが,私個人は勝家の嫁にはなりたくないです」と回答。その理由が「ヒゲ面だから」だそうだ。
また会場では,コーエーテクモゲームスの「信長の野望 201X」に,本舞台から信長,光秀,お市,宗久,お橋の5名が師範武将として登場することも明かされた。
発表会の終盤では,田中さんが「舞台がこうして続いてきた中で,歴史について知ることが楽しくなってきました。武将の名前を聞いたり,武将がテレビ番組で取り上げられたりすると,興味を惹かれることも多くなりました。今回もお市がどんな振る舞いをするのか,信長にどう寄り添うのか楽しみです」とコメント。
谷さんは,「今回は意外な展開で,僕も度肝を抜かれました。そのドキドキワクワクを皆さんにお届けできるよう,僕自身も全身全霊で挑みます」と意気込みを語った。
彦摩呂さんは「本能寺の変というできごとにおける,史実とifの違いを楽しむために,前2回の舞台があったのではないかというくらいの内容です。最もおいしいところを楽しめるので,初めて観るという人もぜひ」と,台本の仕上がりを絶賛。
久保田氏は「この舞台シリーズのポイントは,本来の史実を知っている人物が何人かいるところ。今回も信長を含め,本能寺の変があることを知っている武将がいます。そうした人達が,どのように本能寺の変を迎えるのか,注目してください」と見どころを紹介した。
最後に鶏冠井さんが,「1年前から舞台を続けてきて,ついに本能寺の変まで来たか,という実感があります。この舞台シリーズでしか実現できない本能寺の変を皆さんにお見せしたいと考えています」と語り,発表会を締めくくった。
「信長の野望・大志 夢幻 〜本能寺の変〜」公式サイト
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信長の野望・大志 with パワーアップキット
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(C)2017-2019 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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