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「ぷよぷよグランプリ 2025 1st」現地レポート。2025年シーズンが早くもスタート,開幕戦を制したのは公式大会初優勝となるレイン選手
「ぷよぷよeスポーツ」公式サイト
2025年シーズンの開幕戦には,プロ35名による熾烈な予選リーグを勝ち上がった8名の選手が出場。昨シーズンより導入されたダブルエリミネーション形式のトーナメントに挑んだ。この形式は1度負けてしまっても,ロウワーブラケットの敗者復活戦を勝ち続けることで優勝のチャンスがある。
なお,今回から使用するソフトがNintendo Switch版「ぷよぷよeスポーツ」に変更されている。
実況・解説のALF氏(左),momoken氏(右) |
ゲスト実況として,eスポーツキャスターの柴田将平氏(左)も登場 |
決勝トーナメントの出場者は,むー選手,ともくん選手,ぴぽにあ選手,レイン選手,reoru選手,マッキー選手,MATTYAN選手,fron選手。アッパーブラケット1回戦では,昨シーズンのグランドファイナルと同じ組み合わせ,ともくん選手対マッキー選手の対決が第1試合となった。
いきなり決勝戦のようなカードに注目が集まるが,マッキー選手は開幕3本を連取し調子の良さを伺わせる。ともくん選手はなんとか食らいついていくものの,終わってみればマッキー選手が10-4の大差で勝利した。
アッパーブラケット1回戦はマッキー選手,reoru選手,レイン選手,むー選手が勝利をつかんだ。中でも好調ぶりを見せていたのはレイン選手だ。予選を全勝して決勝トーナメントに進出し,1回戦のぴぽにあ選手,セミファイナルのむー選手をそれぞれ10−5,10−6で破ると,アッパーファイナルではマッキー選手と対決となる。
普段から練習相手としても対戦しているという間柄だが,6−6のタイで迎えた13本目,マッキー選手の13連鎖に対してレイン選手は15連鎖を返し,ギャラリーを湧かせた大連鎖勝負を制する。その後,9−9のマッチポイントにもつれ込むが,マッキー選手が理想のぷよをツモれず不本意な発火で10連鎖止まりだったところ,レイン選手は完璧な13連鎖で勝利。無傷のままグランドファイナルに進出を果たした。
初戦でマッキー選手に敗れたものの,ともくん選手がロウワーブラケットではその実力を発揮した。むー選手,ぴぽにあ選手を立て続けに破り,ロウワーファイナルで再びマッキー選手と対決。1回戦とは明らかに様子が異なり,ハイレベルなシーソーゲームを展開する。
高等技術の激突は9−9となり最終戦へ。互いに本線をしっくり積みきれない中盤勝負で,ともくん選手は先にマッキー選手の本線を打たせることに成功する。しかし,マッキー選手のリカバリーが素晴らしく,最後に打った7連鎖ダブルが刺さり,リベンジを許さなかった。
迎えたグランドファイナルのカードは,レイン選手対マッキー選手。無敗のレイン選手に対し,ロウワーブラケットに落ちているマッキー選手は2連勝が求められる。
相手の盤面を的確に読んで確実に隙を攻めてくるマッキー選手に対し,レイン選手は盤面を読ませない冷静な積みで互いに譲らない展開となる。8−8で迎えた17戦目,互いに多くのおじゃまぷよがある盤面でレイン選手の7連鎖ダブルが的確に決まり,マッチポイントを獲得。その勢いで続く18戦目も制し,10−8でレイン選手が公式大会初優勝を飾った。
マッキー選手の猛追を2戦連続でかわしたレイン選手のプレイについて,momoken氏とALF氏は「ぷよ界に新たな1ページを刻んだ」と賛辞を送る。レイン選手も「今回とにかく練習を重ねて,初めての優勝できたのは本当に嬉しい」と喜びを噛みしていた。
試合後のインタビューでも,レイン選手はやはり練習の積み重ねを強調しており,今回戦った選手達との激しい練習の結果,自分の実力が最も反映できたと振り返った。また,最終戦の相手となったマッキー選手を「世界一強いプレイヤー」と認識し,彼を相手に2回勝ったことは大きな自信につながったと答えてくれた。
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