Blizzard EntertainmentとNetEase Gamesが共同開発中のスマートフォン向けMMORPG
「ディアブロ イモータル」 (
iOS /
Android )で,Android向けのクローズドβテストが,カナダとオーストラリアで本日(2021年10月29日)スタートした。対象地域は順次拡大される見通しで,日本のAndroidユーザーも“数週間後”に参加できるとのことだ。
今回のアナウンスに先駆けて,本作のプロダクションディレクターを務める
カレブ・アーセナー氏 と,ゲームディレクターの
ワイアット・チェン氏 による,日本のゲームメディア向けのプレゼンテーションが10月27日に行われたので,その内容を紹介していこう。
ディアブロ イモータル クローズドβテスト トレイラー
VIDEO
ゲームパッドのサポート
「
ディアブロ II リザレクテッド 」に続き,ディアブロ イモータルもゲームパッドに対応することが明らかになった。ちなみに,以前実施したαテストのフィードバックには,ゲームパッド対応を求める声が最も多かったとのことだ。
クローズドβテストでは,アナログスティックとボタンを使ってキャラクターを操作できるという。一方で,各種UIの操作は画面をタップする必要があるが,これらに関してもゲームパッドで操作できないか検討しているとのこと。
・今回のクローズドβテストで対応するゲームパッド
Xbox One Wireless Bluetooth Controller
Xbox Series X/S Bluetooth Controller
Xbox Elite Controller Series 2
Xbox Adaptive Controller
Sony DUALSHOCK 4
Razer Kishi
新クラス「ネクロマンサー」
シリーズでおなじみのクラスの
「ネクロマンサー」 が,今回のクローズドβテストで実装される。死体を爆発させてダメージを与えるコープスエクスプロージョンや,ボーンスピアーなど,ネクロマンサーと聞いてファンが思い浮かべるイメージを保ちつつ,一方で新鮮さも取り入れる方向で開発したとのことだ。
「闘争の円環」のアップデート
ゲーム内では,“イモータル”なる組織がサンクチュアリを統べており,それに挑む“シャドウ”との激しい戦いが繰り広げられる。これを背景にしたPvP系のエンドコンテンツ
「闘争の円環」 がαテストで実装済みだが(
関連記事 ),クローズドβテストではシャドウがイモータルに挑む最終決戦「追放の儀式」の仕様が新しくなる。
クローズドβテストにおける追放の儀式では,サーバー内にいる上位10のダークギルドから,各3名のプレイヤーが選出される。これらの総勢30名によるシャドウが一丸となって,巨大なレイドボスと化したイモータルの盟主(1名)と戦うのだ。
その結果イモータルが勝利すれば,サーバーの支配権は変わらず維持できる。逆にシャドウが勝利した場合は,彼等がイモータルの王冠を手にするチャンスが得られる。
しかしシャドウが勝利した場合,盟主の候補は30人も残っている。では,そこで何が起こるのかというと,今度は一転して30名のシャドウによるバトルロイヤルが始まるのだ。最後まで残ったシャドウ(ダークギルド)が,新たなイモータルとして君臨するのである。
闘争の円環とは別に,誰でも参加可能なPvPコンテンツ「“戦場”ラダー」も用意される。その戦果に応じてキャラクターのランクが上昇するほか,さまざまな報酬を獲得できるとのこと
「ホラドリムの遺産」
「ホラドリムの遺産」 は,冒険中に獲得したレアな“秘宝”を,首都ウェストマーチの地下にある祠にはめることで,キャラクターの能力が底上げされるというシステムだ。はめこんだ秘宝のレベルアップも可能で,そのための素材アイテムは,デイリーダンジョンなどでも獲得できるとのこと。毎日コツコツと続けることで,着実にキャラクターを強化できそうだ。
「ヘリクアリ・レイド」
最大8名のプレイヤーが共闘するPvE系コンテンツの
「ヘリクアリ」 は,討伐に必要な攻撃力や防御力の目安が事前に確認できるようになったほか,現在オンラインのフレンドや,クランの仲間などを招待しやすくなるとのこと。
こちらは,エンドコンテンツで得られるランク10のレジェンダリー宝石を,ソケットアイテムにはめこんで“覚醒”させたときの画像。ステータスが上昇するだけでなく,見た目もゴージャスになるそうだ
アプリ内課金も実装
今回のクローズドβテストでは,アプリ内課金のシステムも一部実装される。課金要素としては,いわゆるバトルパスのほか,
「永遠のオーブ」 なるものが予定されている。
ちなみにクローズドβテストでアプリ内課金を行った場合,その額に相当するインゲームクレジットが,正式サービス開始時に付与される方向で現在調整中とのこと。
なお,本作では新しいエリア,クラス,ストーリー,システム,そのほか各種アップデートが無料で提供される。仮にアプリ内課金を行わずとも,ゲームは問題なく楽しめることが,今回のプレゼンではあらためて強調された。
そのほかゲームバランスの調整
本作ではゲームサーバーに“
ワールド・パラゴン ”と呼ばれるレベルが設けられる。サーバーオープン初日のワールド・パラゴンのレベルは0で,そこから毎日2ずつ上昇するという。
そして,キャラクターのレベルがワールド・パラゴンのレベル未満の場合は,冒険時に獲得する経験値,ゴールド,強化素材のドロップ,そしてサルベージを行うときの回収量が2倍になる。要するに,サーバーオープンから日数が経過してからゲームを開始したり,しばらくゲームから離れていたりしても,先行しているプレイヤーに比較的追いつきやすくなっているというわけだ。
以前実施したαテストのゲームバランスでは,レアアイテムのトレハンを行うよりも,獲得済みのアイテムを強化する方が効果的だったとのこと。このフィードバックを受ける形でトレハンの報酬が底上げされているほか,さらなる高難度の「HELL IV」も実装
セットアイテムも実装される。ちなみにプレイヤーキャラの装備スロットは,従来とは別枠の“セカンダリ”が設けられており,セットアイテムはこちらに装備する仕組み。レジェンダリーとセットアイテムの両方を同時に装備することも可能だ
今回行われたプレゼンの内容は以上となる。冒頭でもお伝えしたとおり,日本のAndroidユーザーは“数週間後”にクローズドβテストに参加できるので,続報を待とう。