プレイレポート
「ポケットモンスター ソード・シールド」ぶらり旅・前編。ガラル地方に生きるポケモンたちを見る
筆者も「ポケットモンスター ソード」をプレイ中だが,本作に触れてみて感心しているのは,ガラル地方に生きるポケモンたちの姿が,これまで以上に活き活きと描かれていることだ。ハードがNintendo Switchとなってグラフィックスが一新され,ポケモンと人とのスケール感がある程度リアルなものになり,街や自然もこれまで以上に細かなディテールとなった。同時に,これまで以上にポケモンと人間の触れあいが強調されているのも見逃せないところだ。
本稿では,本作で描かれるポケモンの姿や,人間との関わり合いについて注目したスクリーンショットを2回に分けて掲載していきたい。未プレイの人は「今回のポケモンはこんな感じなんだ」という参考に,すでにチャンピオンになった人は街での出来事を振り返るぐらいの感覚で見てもらえれば幸いだ。
・街中に住んでいるポケモン
主人公が住むハロンタウンや隣町のブラッシータウンは,田園風景が広がるのどかな場所だ。街中でもウールーやバタフリーがのんびりしている。こうしたポケモンは,トレーナーらしき人物の隣に立っているだけでなく,割と自由に動いている様子も見られる。街に住みついた野生のポケモンなのか,それともトレーナーのポケモンなのだろうか。「なんか普通にいる!」というだけで,ガラル地方のポケモンとの距離感が伝わるというものだ。
・一般家庭の庭にバトルコートが
ガラル地方の家の庭には,ポケモンバトルのコートが存在することもしばしば。サイズ的に小型〜中型のポケモン用だろうか。真剣勝負をするためのコートというよりは,ミニバスケットゴールが置かれた庭で軽い運動を楽しむためのもののように見えるが,それだけポケモンバトルも身近なものということだろう。我々の国ではちょっと羨ましくなる土地の使い方だ。
・ポケモンもバーベキューは食べたい?
バーベキューともなれば,ポケモンと人間が一緒に食事をするのがガラル地方流。ガラル地方の現チャンピオン・ダンデの母は「ポケモンもいっしょに食べな!」と,人間と分け隔てなく接する。ガラル地方ではポケモンが人々の生活に溶け込んでいるというより,お互いがパートナーとして認め合っている感がある。……ポケモンもバーベキューは食べるのね。
・トロフィーが居間にまで並ぶダンデ家
チャンピオン・ダンデの実家の居間。ダンデのトロフィーやユニフォームが飾られており,ガラル地方ではポケモンバトルが興行として盛り上がっていることが分かる。
居間に飾っていることから,一家が彼中心に動いていた様子や,家族がダンデをいかに愛しているのかも伝わってくる。もしかすると,メディアがダンデへインタビューする際などで,写真を撮影するのにも使われたのかも……などとゲームメディアっぽいことも考えてしまう。
右側に飾られているユニフォームは,右胸に金色のワンポイントが入っているが,普通,上着のワンポイントは左胸な気もする。ユニフォームにバッジを付けて飾ってあるのかもしれない。○型が1個,□型が4個となっているが,もしかすると5回何らかの賞を得たことを示しているのかも?
・ポケモン専門誌はたくさんありそう
家族が掃除しているという,ダンデが使っていた私室。帽子のコレクションが並んでいる。トロフィーなどは私室になく,唯一ともいえる記念品は棚に飾られた写真のみ。モンスターボールを画面手前に向けて投げているという,ダンデ自身では撮影できないアングルだ。かつてのライバルだったソニアあたりが撮影したものなら,ダンデが残しているのも頷ける。
紐で束ねられて床に置かれた雑誌類や,本棚や引き出しの上にビッチリと並べられた書籍は,ホップも読んだというポケモンに関するものだろう。ポケモンが生きている世界には,専門誌も数多く存在するはずだ。
ダンデが現チャンピオンとして君臨しているのは,彼の才能によるものだけでなく,こうした学習を積み上げてきたからというのもありそう。鉄アレイを見るに,筋トレも欠かさなかったようだが,トレーニングしてたのはダンデなのか,それともリザードンなのか。
・ガラル地方の人気ポケモンは?
一方,弟であるホップの部屋はまだまだ子供らしく賑やかだ。ベッドのそばに飾られているのは明らかにダンデの写真。どれだけ兄を慕っているのかが分かる。
壁に貼られているのは「ガラル ポケモン 人気トップ3のポスター」だそうで,リザードン,カイリキー,ゲンガーというラインナップが渋い。
画面左のポスターには,各種のモンスターボールが描かれている。モンスターボールの種類などはトレーナーにとって基本中の基本。それでもわざわざポスターにしてある辺り,我々の国の日本地図ポスターや漢字ポスターのように,基礎知識を教えるものなのかもしれない。
もちろんリアルでも,ポケモンセンターなどでさまざまなポケモングッズが販売されているが,ポケモンの世界ではその比ではないほど,多くのグッズがあるのだろう。実世界でのポケモングッズのイメージリーダーはピカチュウなのだろうが,ガラル地方ではチャンピオンの使うリザードン推しに違いない。
・草むらを進むのって,大変だったのね……
草むらの中を,ポケモンに見つからないよう忍び足で歩く。本作ではシンボルエンカウント式が採用され,フィールド上にいるポケモンの姿が描写されている。草むらにいるポケモンの姿が前もって見えるので,野生としての側面がこれまで以上に強調されている感がある。
身の丈もありそうな草むらをかき分ける様はまさに冒険で,トレーナーも大変そうだ。小さなポケモンの場合,草むらにすっぽり隠れてしまっているので,飛び出してきたときにちょっとびっくりすることも。
・ポケモン用の家具
ガラル地方の居間には,ポケモンのための場所が用意されていることも多い。これはクッション付きのスペースだが,どこかでこうした用具が販売されているのだろう。ポケモンセンターに売られていないのだから,家具屋などで扱っているのかも。お値段が気になる。
・ワイルドエリアのポケモンの迫力
本作の新要素といえば,広大なフィールドのワイルドエリア。思わず駆け回りたくなる草原に,光の柱が立ち並ぶ。
目の前にいるのは“とても つよそうな”バンバドロだ。あまりに無造作に佇んでいるのでゲットしようと戦いを挑んだら,桁違いの強さでとんでもない目に遭った。なんとか逃げ出すことに成功したが,ちょっとしたトラウマだ。
「ポケットモンスター サン・ムーン」ではライドポケモンとしても登場し,プレイヤーを背中に乗せて走ってくれたが,それもうなずけるでかさと重量感。体重920kgは伊達ではない。
・ポケモンがいる世界ならではの看板広告
ポケモンセンターの脇にカムカメをあしらった広告が。「カムカメも思わず食いつくほど美味しい,木の実のポケモン用フード」といった感じ?
本作は独特の文字による看板や広告が目立つ。広告のお作法自体は,ガラル地方も我々の国とそう変わりないようで,書いてあることは何となく推察できるものの,正確な内容までは分からない。まるで外国を旅している気分を味わえる。
・やっぱりイワークはでかい!
街を歩いているとイワークに出会った。見上げるばかりの大きさだが,表情はとてもにこやかだ。本作ではこれまで以上にポケモンのサイズ感がリアルに表現されている。イワークの「たかさ」は8.8メートルだが,トレーナーや一般市民といった人間と対比されることにより,その数字がより実感できる。
・先が楽しみなパートナーの進化
パートナーとして選んだヒバニーが,ラビフットに進化した。パートナーの進化は喜びと驚きに満ちた特別な瞬間だ。ヒバニーの進化は児童から少年への成長を思わせるものがあり,とくに感慨深いものがある。そんなラビフットもやがてはさらなる進化を遂げていくのだろう。
・ポケモンの習性を体感
とあるジムでのチャレンジではウールーの群れをゴールへと追い込んでいく。我々の世界で例えるなら,放牧された羊を誘導する牧羊犬のような役割をトレーナーがやるわけだ。トレーナーたるもの,ポケモンの習性を理解していなければならない……という原則はこれまでも語られてきたが,こうしてインタラクティブな形で描写されると,その大変さが身に染みる。何しろ,ウールーの群れは追い込むほどにバラバラに分かれていくのだ。もしかすると,ガラル地方の牧場では日常的な光景なのかも。
・鉱山の中もポケモンがいっぱい
鉱山の中は角材を持ったドッコラーや,石炭の塊に車輪がついたようなタンドンたちがウロウロとしており,とても賑やかだ。ドッコラーは「建築現場で土木工事を手伝う」ポケモンであり,こうして働いている姿を見ると実に頼もしく見える……などと思ったが,よく考えたら野生のポケモンである。鉱山で何をしているのだろう? 野生でも工事を手伝ってくれるのだろうか。
タンドンがトロッコに乗せられて運ばれている! せきたんポケモンだけに燃料としての仕事をしに行くのか……と思いきや,実はタンドンが進化したポケモン,トロッゴンだった。未知のポケモンと出会うことは冒険の醍醐味のひとつだ。
それにしても,このままではレールの上を走る本物のトロッコとぶつかってしまうのでは……。
・ポケモンと一緒に食べるカレーライス
ポケモンキャンプで初めて作った料理は「からくちハンバーグカレー」。プレイ中は何気なく撮影したスクリーンショットだが,今となっては旅を振り返る思い出の一枚となった。ハンバーグカレー自体は我々の国でも食べられるが,そこそこの大きさがあるハンバーグ3個乗せというのはなかなかに贅沢なトッピングだ。茶色い頭が3つあるダグトリオにちなんだ,茶色いハンバーグ3個乗せ……というのは考えすぎだろうか。カロリーが気になるが,よく考えてみるとトレーナーは野外を徒歩と自転車で旅し続けているのだから,これくらい食べないと身体が保たないのかもしれない。
ポケモンにもがっつりと食べてもらい,次のバトルもがんばってほしい。というか,カレーも食べるのね。
「ポケットモンスター ソード・シールド」公式サイト
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