プレイレポート
「BitSummit 7 Spirits」に出展された発売予定のコンシューマ機向けゲームを紹介。ケイドロを題材にした非対称型対戦ゲームが人気を集める
本稿では,そんなBitSummit 7 Spiritsに出展されていた中から,今後コンシューマ機向けにリリース予定のタイトルを4つ紹介していこう。
「BitSummit 7 Spirits」公式サイト
「オバケイドロ」(Nintendo Switch)
リリース時期:2019年夏予定「オバケイドロ」は,フリースタイルが開発するケイドロを題材にした非対称型の対戦アクションゲームだ。4人のプレイヤーは,それぞれ1人の「オバケ」と3人の「ニンゲン」に分かれてケイドロを行う。オバケ側は3分以内に全員を捕まえて牢屋の中に入れれば勝ちとなり,ニンゲン側は3分間ひとりでも逃げ切れば勝ちとなる。
「Dead by Daylight」や「Identity V」などの非対称型ゲームでは,追いかける側の能力が強く設定されているが,「オバケイドロ」も例外ではなく,オバケはニンゲンよりも足が速く,壁をすり抜けることができる。
一方のニンゲン側は,たとえ捕まったとしても,仲間が牢屋まで助けに来てくれれば,復活できるほか,オバケを一定時間気絶させる「ランタン」を1つ所持している。捕まってしまった仲間を助けたり,オバケに追いつめられたときに活用していったりするのだ。
会場でプレイしている人たちを見ていると,かなりの割合でオバケ側が勝っていることが多かったが,開発者によるとテストプレイでは,両チームの勝率は半々ぐらいになっているという。ニンゲン側が勝つためには,コミュニケーションを取ることが非常に重要で,捕まった人が仲間にオバケの位置を教えたりすることで勝率がグッと高くなるのだそうだ。
また,ニンゲンの初期ランタンを2個に増やすことも試しに行ったそうだが,逆にオバケ側が不利になってしまったそうで,現在の形に落ち着いているようだ。
可愛らしいグラフィックスと,ケイドロというとっつきやすいゲーム性もあって,2日間通してブースには常に人がいる状態が続いていた。BitSummit参加者からの人気投票で選出される「POPULAR SELECTION AWARD」も獲得するなど,その人気の高さがうかがえた。
そんな注目作「オバケイドロ」はリリース時期は今夏を予定しているとのことなので,発売を楽しみに待とう。
「オバケイドロ!」公式サイト
有翼のフロイライン Wing of Darkness(PS4 / Switch ※PC版も予定)
リリース時期:未定Production Exabilitiesが開発し,UNTIESがパブリッシングを担当する「有翼のフロイライン」は,機械の翼を背負った「フロイライン」と呼ばれる少女を操り,未知の飛行物体「ブランカー」と戦うフライトシューティングだ。
高機動のフロイラインによるスピード感あふれるアクションや,グラフィックスの美しさが以前から評判となっており,東京ゲームショウ2018のメディアアワードでは4Gamer部門の大賞に選出されたタイトルだ。
戦闘は2種のメイン兵装と,威力は低いが敵を自動追尾してくれるミサイルといったサブ兵装,ダッシュ移動や回避を駆使しながら「ブランカー」と戦っていく。今回出展されていたバージョンでは,水上戦が楽しめるステージや,巨大な敵艦と戦うステージなど3つが用意されており,兵装のカスタマイズなども行えた。製品版は6ステージ+ステージ間をつなぐフルボイスのカットシーンを収録予定で,「フロイライン」の謎に迫るストーリーが展開されていくという。
また「有翼のフロイライン」はシリーズ化の構想があり,本作で語られるストーリーは,起承転結の「起」にあたる部分になるという。本作の完成はもちろんだが,それ以後のシリーズ展開にもこれから期待が膨らむ。また,UNTIESの担当者によると,現在PC/PS4に加えてSwitch版のリリースも視野に入れているそうだ。
「有翼のフロイライン」公式サイト
天穂のサクナヒメ(PS4 ※PC版も予定)
リリース時期:未定マーベラスがパブリッシングし,えーでるわいすが開発する「天穂のサクナヒメ」は,2Dの探索アクションRPGと稲作シミュレーションを合わせたタイトルだ。
昨年のBitSummit vol.6にも出展され話題を呼んだ本作だが,今年もプレイしている人の周囲に人だかりができるなど大きな注目を集めていた。
本作には,弱攻撃,強攻撃,ゲージを消費する技攻撃という3種類の攻撃方法があり,これらを組み合わせて軽快なコンボを決め,敵を倒していく。さらに,特徴的なのが,「羽衣」を使ったアクションで,サクナは羽衣を敵や地形に引っかけて,敵の背後を取ったり,空高くジャンプしたりと縦横無尽に動き回ることができる。アクションの完成度も非常に高く,純粋に触っていて気持ち良い,楽しいタイトルだ。
出展バージョンに稲作シミュレーション部分が実装されていなかったため,今回はその部分に触れることができなかったが,本作の稲作では,田植えから脱穀までを行えるなど,ゲーム史上類を見ない深さに作りこんでいるということだ。
「天穂のサクナヒメ」公式サイト
Lonely Mountains: Downhill(Switch / PS4 / XBoxOne ※PC版も予定)
リリース時期:2019年夏予定Megagon Industriesが開発し,Thunderful Gamesがパブリッシングする「Lonely Mountains: Downhill」は,その名の通り自転車競技のダウンヒルを題材としたアクションゲームだ。今回のBitSummitでは任天堂ブースにそのSwitch版が出展されていた。
基本操作は,方向キーでの移動と,ブレーキボタン,加速ボタンと非常にシンプルで,スタート地点となる山の上からいかに素早く下り,ゴール地点を目指すかが問われる。
ダウンヒルを題材にしたゲームは,自転車の背後からカメラが追従する形が多いが,本作は,俯瞰型のカメラでコースを見下ろす視点でプレイするというのが特徴だ。
時には画面の手前に進んでいくこともあるので,コースの先が見えないこともある。あまり調子に乗ってスピードを出すと,画面手前に崖が見えてそのまま真っ逆さま……ということにもなるため,スピードを出したり,ショートカットしたりしてタイムを縮めに行くか,それともコースに従って安全策でゆっくり進めていくかを判断していく必要がある。
また,デモ版では,選べる自転車が1種類のみだったが,製品版では複数の自転車が用意されるようだ。中にはピストバイクのような形状をした明らかにダウンヒル向きではない車種も用意されていたので,筆者は思わず心の中で「現実にこれで山下ったら死ぬだろ」とツッコミを入れてしまった。こういったゲームならではの遊び心も魅力の1つと言えるだろう。
「Lonely Mountains: Downhill」公式サイト
- 関連タイトル:
オバケイドロ!
- 関連タイトル:
天穂のサクナヒメ
- 関連タイトル:
有翼のフロイライン Wing of Darkness
- 関連タイトル:
Lonely Mountain: Downhill
- この記事のURL:
キーワード
(C)2018 FREE STYLE, Inc.
(C)2020 Edelweiss. / Marvelous Inc. / XSEED Games
- オバケイドロ! - Switch (【パッケージ版限定特典】DLC 「はじめてのオバケイドロ! セット」 )
- ビデオゲーム
- 発売日:2019/12/19
- 価格:¥2,218円(Amazon) / 2351円(Yahoo)