プレイレポート
ストーリーを一周してからが本番の「英雄*戦姫WW」,プレイレポートを掲載。古今東西の美少女英雄を育成して自分だけの部隊を作ろう
2019年7月30日からβサービスを行っているのですでに遊んでいる人も多いと思うが,今回は基本システムを中心に,ゲームの概要を改めてお伝えしていこう。
「英雄*戦姫WW」公式サイト
島国ジパングから始まる国盗りもののストーリー。周回要素もあり
公式で地域制圧型SLGと謳われている本作では,島国ジパングから始まり世界各国を渡り歩きながらバトルを繰り返し,自国の領土を広げていくことになる。いわゆる“国盗りもの”ではあるが,古今東西の英雄が全員美少女キャラという設定と,メインキャラ達のゆるいやりとりもあって,肩の力を抜いて気楽に楽しめるタイトルといえるだろう。さすがにストーリー後半はシリアスな雰囲気になるが,全体的に笑いの絶えないイベントが続く,心地よい世界観が構築されている。
シナリオはミッション内の「ストーリー」を順番にクリアすることで進展していく,お馴染みのシステムだ。当然ストーリーが進めば出現する敵も強くなっていくので,キャラクターの育成も並行して行っていく必要がある。
先にネタばらしをしておくと,本作のストーリーは”周回”することが前提となっていて,1周クリアするごとに「輪廻の宝珠」という,キャラクターの育成に関わる貴重なアイテムを購入するのに使う,一種の通貨が入手できる。
筆者の場合,最初の頃は「日替わりミッション」などでコツコツ強化素材を集めるプレイスタイルだったため,「キャラの育成,とくに限界突破(詳細は後述)が厳しいゲーム」という印象をもっていた。おそらくDMM GAMESのブラゲファンなら同様の感想を持つのではないか思うが,ストーリーを周回すると,この印象はガラリと変わってくるはずだ。なので,まずはストーリーを一周クリアすることを目標に,頑張って進めるのがいいだろう。
ちなみにストーリーミッションは,一部シナリオのみでバトルがないものもあるが,全70ステージの長丁場だ。後半の敵は相当手強く,1人や2人カンストのキャラクターを作っても突破は難しい。バトルに出撃する「部隊」単位で強くしていくことをオススメする。
部隊を構成するキャラクターの「英雄」達は,ストーリーの進行で仲間にできるものもあるが,基本的には「ガチャ」で入手しなくてはならない。英雄のレアリティは★2から★4まであり,★の多いほうが性能が良く,また同じキャラクターを複数部隊に配置することはできないので,被ったキャラクターは「ピース」に変換して,限界突破などの素材に使うようにしよう。また,ピースは「宝珠」に変換することで,ほかのキャラのピースと替えることも可能だ。
部隊は,3×3のマスに最大6名のキャラクターを配置できる。キャラクターには「赤色の近距離」「緑色の中距離」「青色の遠距離」「紫色の術」の4種類の属性があって,さらに同じ色(属性)の中でもいくつかのタイプに分けられ,それぞれが属性による相性関係を形作っている。
相手の情報はバトル出撃前に分かるので,理想を言えば相手の戦力に合わせて部隊を組むのが良いが……毎回部隊編成を変えるのは大変なので,基本的には属性に偏りがないようにしつつ,オールマイティに戦える部隊を組むことになりそうだ。
また,各キャラクターは,ユニークな「技(アクティブスキル)」と「特性(パッシブスキル)」を所持しており,これらはどのマスに影響を与えるのかが決まっている。そのため,どのキャラクターをどのマスに配置するかも重要となる。
緻密に計算しつくされた部隊を組んでもいいし,お気に入りのキャラクターだけを集めるのも面白い。「おまかせ」編成で手早くゲーム本編の攻略に取り掛かってしまうのも悪くない。どんな部隊を作るかは,本作の面白くも難しいところなので,いろいろ試しながら遊んでみてほしい。
なお,ストーリーミッションに挑むには,時間の経過で回復する「AP」を消費する必要があるが,レアリティが高いキャラクターが部隊に多いほど消費APも増えてしまう。ストーリーを効率的に進めたいなら,★2のキャラを中心に編成するのがベストだ。ストーリー後半は3部隊を同時に出撃させることになるので,キャラクターを入れ替えつつ,少しずつ部隊全体の戦力を高めていくといいだろう。
キャラクターの個性を考慮しつつ,戦略を練って戦うターン制バトル
ストーリーミッションとストーリーの進行具合によって追加される「フリーミッション」は,「索敵」画面からスタートする。
マス目状の索敵フィールド内には敵キャラや宝箱などが配置されており,プレイヤーは部隊のコマを自由に動かしてミッションごとに異なる目的の達成を目指す。基本的には,敵のコマに接触してバトルに勝利することで画面上部の「侵攻度」ゲージが上がっていき,これが最大になるとボスが出現する流れとなる。
バトルは,画面上部の行動順に沿って進むターン制バトルで,順番が回ってきたキャラクターは使用する技とターゲットとなる敵を選んで攻撃,あるいは味方へのバフや回復を行っていく。技ごとに範囲が異なっており,配置によっては技が届かない場合があるので,そのときは自身のマスから上下方向に1マス分動ける「移動」で次のターンを待つといい。敵側の前列が空いているなら,「全軍前進」コマンドで全員を一度に前進させるのも手だ。
実際のバトルでは,敵を攻撃したりダメージを受けたりすることで増加する「ブレイブ(画面左の丸い玉のゲージで最大10個)」を使用する大技をどのタイミングで使うかが重要になる。回復系の技もブレイブを消費することから,連戦に備えて回復用にブレイブを温存するのか,攻撃系の技を積極的に使って速攻で敵を倒すのか,常に判断を強いられることになるのだ。
バトルにおける戦略は,各々の部隊編成次第ではあるが,バフで強化してから攻撃技で仕留めるのが効果的だと感じた。ここでは,レアリティが低めでストーリー攻略に便利なキャラクターを何人かピックアップして紹介しよう。最低レアリティの★2でも有用なキャラクターが多く,うまく戦術がはまれば多大な戦果をあげられるだろう。
戦術を練って戦うのが楽しいバトルシステムとなっているが,前述したように周回することが前提となっているので,毎回手動で戦うのは結構大変だ。そんなときは,オートボタンを押して自動でバトルを進めてしまうといい。バトルは勝てばいいので,毎回手動にこだわる必要はないのである。キャラクターのレベルが上がったら,オートバトルを繰り返して効率良く進めていこう。
育成関連のやり込み要素は数多い。まずはレベル上げから始めよう
キャラクターの育成は,バトルに出撃させることで経験値を稼ぎ,レベルアップさせることから始めよう。バトルでは,ほかのプレイヤーのキャラクターを「助っ人」として1人出撃させられるので,レベルを上げたいが戦力としては期待できないキャラクターを入れてもなんとか戦えるケースも多いはず。ミッション攻略中に手に入る「Lv強化書」を消費して経験値を獲得することもできる。
また,バトルに勝利することで「好感度」も上げていける。プレゼントをわたすことでも好感度は上がっていくが,幾度となく行われるバトルでの好感度の蓄積はバカにならない。なのでレベルがカンストしてしまったキャラでも,部隊に入れておく価値はあるのだ。ちなみに,好感度のレベルが上がるとキャラクターごとのシナリオと鑑賞できるボイスが開放され,さらに貴重なアイテムの入手やステータスの上昇といったメリットがある。
育成で最も重視すべきは,レベルの最大値を上げることができる「限界突破」だ。本作では限界突破を最大5回まで行うことができるが,限界突破に必要なピースの数は限界突破が進むにつれて増えていくことに注意。ただ,宝珠との交換(毎月何回までと制限あり)や,キャラ個別のシナリオでピースを手に入れることも可能なので,長く続けていけばガチャに頼らずとも限界突破をしていける。
「キャラ強化」画面では,特定の強化アイテムを消費することでHP/物理攻撃力/物理防御力/魔法攻撃力/魔法防御力それぞれのステータスを上昇させていける。強化アイテムを数多く集めようとすると,APもしくは入手場所が限られる「ミッション手型」を消費することでチャレンジできる「スペシャルミッション」を周回する必要がある。HP以外は強化アイテムを集める手間の割にステータスの伸び率がいまいちなので,最初のうちはストーリー周回を優先するのがオススメだ。
技の能力を高める「技強化」も同様で,どちらかというと一人のキャラクターをトコトン強化したい人向けのやり込み要素だ。ストーリーを周回することを目的としているなら,後回しにしても問題はない。
ほかにも特定のアイテムから各キャラクターごとに「装備」を制作できるなど,育成関連のやり込み要素は数多い。ただ,ストーリーを中心に進めていくとゲーム内マネーの「資金」が足りなくなりがちで,手広く育成を行っていくのは難しい。最初のうちはレベルと好感度を上げることに注力し,強化アイテム等は本当に育成したいキャラクターが定まるまで温存するのが良いかもしれない。
大槍氏をはじめ,実力派のイラストレーター陣が描くキャラクターは総じて可愛いらしく,推しキャラもすぐに見つかりそうな「英雄*戦姫WW」。敵陣営のキャラクターも魅力的で,ストーリーの最終盤に行われる英雄同士のバトルは,かなり白熱した展開に。キャラ/シナリオ/バトルがうまく融合できている印象を受けた。
バトルはシンプルながら,敵の弱点を突くとブレイブがその分増加して不利になりやすいなど,属性相性をからめた駆け引きがあって,部隊編成を試行錯誤する面白さにつながっている。レアリティの低いキャラクターでも使い方次第で活躍できるのも好印象で,好きなキャラクターを中心としたオリジナルの部隊を作り,ちまちま育成していくのが本作ならではの楽しみ方といえるだろう。
掲載時にはすでに終了しているが,水着キャラクターをフィーチャーした期間限定イベント「幻の海中都市」が実施されるなど,βサービス開始以降も新しい面白さを提供すべく開発が継続されている。8月30日からは,配信1か月を記念した特別ログインボーナスもあるようなので,この機会に,美少女英雄達を愛でるべく実際にプレイしてみよう。
「英雄*戦姫WW」公式サイト
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(C)大槍葦人/英雄*戦姫製作委員会 (C)DMM GAMES