「今『ロックマンX DiVE』で『本郷奏多に続け!? ノーミスクリアチャレンジ』というキャンペーンをやってるんですけど,挑戦してみませんか?」
そんな話がカプコンの広報からあったのは2021年3月末。筆者は3月21日に
「ロックマンエグゼ」(以下,エグゼ)シリーズが20周年を迎えたことを記念して記事を掲載したのだが,どうやらそれを見て連絡をくれたらしい。
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「本郷奏多に続け!? ノーミスクリアチャレンジ」は,
「ロックマンX DiVE」(
iOS /
Android 以下,X DiVE)にて,4月7日まで実施中のキャンペーンで
“ステージ2-5を敵の攻撃に当たらずクリアし,その動画をTwitterへ投稿する”というもの。ただ今回の挑戦では,そこに加えて
“エグゼのキャラを使って達成する”という縛りでチャレンジしてほしいとのことだった。
筆者は「X DiVE」にエグゼのキャラが参戦しているのは知っていたが,なんだかんだで今まで触れたことがなかった。しかも今回のチャレンジをクリアすれば,本来抽選でもらえるはずの
Qi対応のワイヤレス充電器を提供してもらえるというではないか。これは,仕事にかこつけて「X DiVE」デビューするいい機会なのでは……?
というわけで,「X DiVE」で開催されているノーミスクリアチャレンジのレポートに加えて,現在実装されているエグゼのキャラについて紹介していこう。
オリジナルデザインのワイヤレス充電器
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まずは実装されているエグゼのキャラ4体をチェック
現在「X DiVE」に実装されているエグゼのキャラクターは全部で4体。シリーズの顔である
「ロックマン.EXE」をはじめ,
「ブルース.EXE」や
「フォルテ.EXE」「フォルテGS」といった有名どころが登場している。
・ロックマン.EXE クラス:A
エグゼシリーズの主人公・光 熱斗のネットナビ。エグゼシリーズのナンバリングはカードゲームとアクションゲームが融合したようなシステムだが,「X DiVE」では,エックス達のように画面内を駆け巡る。ダッシュモーションやジャンプの挙動は「ロックマンエグゼ トランスミッション」に準拠しているような動きを見せる。固有の攻撃スキルはお馴染みの
「チャージショット」と,初代「ロックマンエグゼ」にのみ登場したプログラムアドバンス
「ビッグストレート」。
障害物を貫通して飛んでいく拳,ビッグストレート。ゴールドフィストやガッツパンチなど,エグゼにはもっと有名な拳系チップがある中で初代にしか登場していないプログラムアドバンスは,なかなか渋いチョイス
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・ブルース.EXE クラス:S
無印ロックマンでは口笛と共に現れる姿が印象的だったブルース。エグゼの世界では,熱斗のライバルである伊集院炎山のネットナビとして登場する。腕の大きなソードを使った戦いを得意としており,「X DiVE」では攻撃スキル
「フミコミザン」と
「ソニックブーム」を携えて参戦している。ちなみに対人戦でブルース.EXEはめちゃくちゃ強いらしい。
ブルース.EXEの代名詞とも言えるフミコミザンは一瞬で敵に詰め寄り,強烈な一撃をお見舞いする
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・フォルテ.EXE クラス:S
ボロマントを身にまとった姿が印象的なフォルテ.EXE。シリーズを通してゲームクリア後の隠しボスとして登場し,常に強敵として描かれ続けている。攻撃スキルは
「エアバースト」と
「エクスプロージョン」で,パッシブスキルには「ドリームオーラ」や「ゲットアビリティプログラム」といったファンなら印象深いものも。
使用する技から察するに「X DiVE」のフォルテ.EXEは「ロックマンエグゼ3」以前のものがモチーフになっているようだ。個人的にはアースブレイカーも見てみたかった
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・フォルテGS クラス:S(DiVEフェス限定)
「ロックマンエグゼ3」の隠しボスであり,ゴスペルのデータと融合した姿。腕に大きなゴスペルキャノンを携えたビジュアルや,無印ロックマン同様にゴスペルと合体するシチュエーションも相まって,エグゼプレイヤーなら特に強烈に印象に残っているだろう。攻撃スキルは,原作通り
「ゴスペルキャノン」と,フォルテGS最大の攻撃である
「バニシングワールド」だ。
エグゼプレイヤーにとって印象深い存在のフォルテGSだが,筆者が一番記憶に残っているフォルテは,「ロックマンエグゼ4」で初登場したフォルテXXだったりする。ただでさえ強いのに,当時バスターをミニボムにする改造カードを装備した状態で挑んでトラウマを植え付けられた
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2-5のノーダメージクリアにロックマンとブルースで挑戦!
さて,チュートリアルを終え,早速2-5攻略を目指す筆者だったが,今回のチャレンジはエグゼのキャラクターで攻略しなければならないため,まずはダイヴカプセル(ガチャ)で対象のキャラクターを引き当てなければいけない。幸いなことに今回はチュートリアル後に回したダイヴカプセルから
ブルース.EXEと
ロックマン.EXEが出てくれたので,これで2-5攻略を目指すことに。
ゲームを起動すると出るカプコンロゴのシーンは,エフェクトとジングルがスーパーファミコン時代のそれ。スーパーファミコンで登場した初代「ロックマンX」になぞらえたニクイ演出
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ダイヴカプセルで手に入れたキャラクターたち。トロンはエグゼにもフィギュアなどがカメオ出演してたし,エグゼのキャラってことには……ならないよね
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本作の詳しいゲームシステムは
こちらのインプレッション記事を参照してほしいが,アクションゲームに,育成の要素をプラスしたようなものになっている。各ステージは「ロックマンX」シリーズでお馴染みの横スクロール型のアクションが展開され,プレイヤーは画面に表示された
バーチャルパッドで移動や攻撃,スキルの発動などを行いながら戦っていく。
キャラクターは自動で敵をロックオンして,攻撃を打ち分けてくれる。8方向に攻撃している姿を見ると「ロックマン&フォルテ」のフォルテを思い出す
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とりあえず,練習も兼ねてロックマン.EXEを使用して2-5まで進めてみることにした。スマホ向けのアクションにしては結構激しい操作が要求されるし,最初はバーチャルパッドにも慣れていなかったため,思い通りに動かすのに手こずった。しかし,慣れてくるとダッシュジャンプやダッシュ壁蹴りなど,ロックマンXで行えたテクニックがそのまま通用するため,楽しくなってくる。
さすがにゲームパッドと同等の動きとまではいかないものの,2-5に到達するころには,それなりに動けるようになっていた。
バーチャルパッドは自分で配置をカスタマイズできる。本作はゲームパッドにも対応しているため,家で遊ぶときなどは使ってみるのもいいかもしれない
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チャレンジの対象である2-5は,ロックマンXに登場したアーマー・アルマージのステージをモチーフにした
鉱山地帯だ。ゲーム全体からすると比較的序盤のステージなので,取り立てて難しいということはないのだが,“ノーダメージでクリアする”となると少し話は変わってくる。
ステージの下はトゲだらけだし,突如画面外から突進してくる敵や遠距離からツルハシを投げまくってくる敵がところどころにいるなど,いやらしいステージ構成になっているのだ。
とはいえ,しっかりと敵の配置を覚えて,落ち着いて対処すればさばけないわけではないので,筆者は
5回目の挑戦で2-5をノーダメージでクリアすることができた。特に攻略で大活躍だったのが,ロックマン.EXEの
ビッグストレートとブルース.EXEの
フミコミザンだ。
ビッグストレートは地形に遮られることなく弾が飛んでいくため,高所に陣取っている敵を確実に倒すことができる。フミコミザンも遠距離攻撃が厄介な敵との距離を一気に詰めることができ,優秀な攻撃技兼移動手段として活躍してくれた。
チャレンジの最中には,通知で邪魔されるというスマホゲームにありがちなアクシデントも発生。あと少しでクリアだったのにクックパッドよ……!(通知を切ってない自分が悪いのだが)
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ちなみに,「X DiVE」の各ステージは難度に
ノーマルと
ハードが存在しており,今回はノーマルをロックマン.EXEで,ハードをブルース.EXEでクリアしてみた。ハードはある程度キャラや武器を育成して挑む必要があったが,
ノーマルの方はチュートリアルで手に入る武器でも十分クリア可能な難度だったので,4月7日までに興味のある人は挑戦してみてはいかがだろうか。
※2021年4月2日18:40頃,ブルース.EXEの動画に0ダメージで敵の攻撃に触れている箇所があったため,動画を差し替えました
挙動が思った以上に「ロックマンX」のまんまで個人的にかなり楽しめたが,何よりエグゼのキャラクターが再び動かせるというのが,ファンとしてはたまらなかった。そもそも「ロックマンエグゼ」と「流星のロックマン」は,ほかのロックマンと世界観を共有していないため,何となく距離感があるようなイメージを勝手に抱いていたのだが,こうしてエックスやゼロ,無印ロックマンたちに混ざってしっかり動いているのを見ると,こちらも嬉しくなってくる。
これからも「X DiVE」に「エグゼ」からキャラが登場するのかは分からないが,願わくば今後も参戦していってもらいたいものである(縦横無尽にワープしながらメットールを召喚するロール.EXEなんてどうだろう?)。
いちファンとしてはこれに加えて,現行のコンシューマ機で「エグゼ」が遊べるようになると言うことはないのだが……「X DiVE」共々期待しております
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