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「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE」の「グランツーリスモSPORT」部門レポート。一般を兵庫県代表,U18を滋賀県代表が制する
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印刷2021/10/18 18:46

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「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE」の「グランツーリスモSPORT」部門レポート。一般を兵庫県代表,U18を滋賀県代表が制する

 オンラインeスポーツ大会「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE」における「グランツーリスモSPORT」部門の本大会が,2021年10月16日と17日に実施された。本稿では,17日に行われた決勝の様子をお伝えしていく。

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「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE」
「グランツーリスモSPORT」部門 公式サイト

「グランツーリスモSPORT」公式サイト


 まずは簡単に「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE」のおさらいをしておこう。この大会は,選手個人だけでなく,“都道府県同士の競い合い”でもあるという点が特徴となっている。
 各タイトルで本戦に進出した選手が所属する都道府県や,上位入賞者の都道府県にはポイントが付与され,最終的にもっとも多くの点数を稼いだ都道府県が“総合優勝”となる。

 そんな各都道府県の威信をかけた大会の「グランツーリスモSPORT」部門は,18歳未満の選手を対象した“U18の部”と,18歳以上を対象とする“一般の部”に分かれており,16日と17日にはその本大会が行われた。
 出場する選手は,タイムトライアルで上位を目指す「都道府県予選」と,各都道府県の代表ドライバーによるレースバトルが繰り広げられた「本大会出場者 選抜戦」を勝ち抜いてきた猛者ばかりだ。

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 16日には,決勝のスターティンググリッドを決定する予選レースが行われ,17日に最終決戦が行われた。決勝のコースはいずれも鈴鹿サーキットで,車種は一般の部がRed Bull X2019 Competition(23周),U18の部がToyota GR 86(12周)だ。

 16日のレースを制してポールポジション(開始時の先頭位置)を獲得したのは,兵庫県代表の宮園拓真選手(一般の部)と,岡山県代表の石水優夢選手(U18の部)。先頭の選手にとっては,この有利をいかに維持できるか,それ以外の選手にとってはそれをいかに切り崩すかがレースの見どころとなっていた。

●決勝出場者(敬称略)
一般の部 U18の部
北海道 黒畑 蓉 秋田県 伊藤颯太
栃木県 山中智瑛 福島県 鈴木聖弥
埼玉県 鍋谷奏輝 茨城県 小林陽樹
東京都 佐々木唯人 千葉県 瀬川彰斗
富山県 杉守翔平 東京都 三宅拓磨
愛知県 川上 奏 神奈川県 志賀翔一
三重県 小高侑己 長野県 黒沢和真
大阪府 今村駿佑 滋賀県 佐々木拓眞
兵庫県 宮園拓真 京都府 曽我爽太
徳島県 奥本博志 兵庫県 石野弘貴
熊本県 森本健太 岡山県 石水優夢
三重県
特別代表
山門鈴空 三重県
特別代表
千原勇人

熱戦の様子を伝えてくれたのは,リアルの鈴鹿サーキットでも実況経験のあるアナウンサー・辻野ヒロシ氏と,「グランツーリスモ」シリーズを開発するポリフォニー・デジタルのYAM氏
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 レースがスタートする前に解説役のYAM氏から,使用されるコースの特徴やレギュレーション,選手が選択できる各システムなどの紹介が行われた。
 また,レース中にも解説の中で登場した重要なキーワードに関する解説が画面に表示されるなど,初心者でも大会を楽しめるように随所に工夫が凝らされていた。観戦に必要な最低限の知識を得つつ,ひいきの都道府県を応援する,一種のエンターテインメントとして楽しめるのも本大会の特徴と言えそうだ。

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ピットインのタイミングが勝負を分ける一般の部。ハイレベルなリソース管理が光る兵庫県代表が優勝


 一般の部で使用される車種はRed Bull X2019 Competitionで,23周の長丁場を戦うことになる。給油の手間があるのはもちろんのこと,レース中にハード,ミディアム,ソフトのタイヤを各1回使用する義務が課されているため,どのタイミングでピットインを行うかに注目が集まっていた。

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 レースは終始,予選でポールポジションを獲得した兵庫県代表の宮園選手がトップを維持し続け,栃木県代表の山中智瑛選手がそれを追う展開となる。
 7周目に上位陣がソフトタイヤからミディアムタイヤに履き替える中,宮園選手は8周目までソフトタイヤを使用し続け,1周ぶんミディアムタイヤを温存しつつトップを維持。16周目では燃料残り1リットルでの給油を行うなど,限界までリソースを使い切るテクニックが光るレースを披露した。

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 上位陣がハードタイヤに,後続がソフトタイヤに換装したとき,後方で大きな追い上げを見せたのが埼玉県代表の鍋谷奏輝選手だ。タイヤの優位を活かして5番グリッドから2つポジションを上げ,3位まで順位を伸ばす。

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 レース終盤には山中選手がトップに1秒差まで迫るものの,レース全体で得た優位を維持し続けた宮園選手が1位でゴールラインを切り,日本一の称号を手にした。

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激しいバトルが見どころのU18の部はスキを見逃さず,リードを守りきった滋賀県代表が勝利


 続くU18の部では,Toyota GR 86で12周を争う形式となる。一般の部とは異なりタイヤはハードに固定されており,ピットインの概念も存在しない。タイヤの温存こそ必要になるものの,シンプルにスピードを競うレースが展開された。

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 U18の部の見どころは,なんといってもアグレッシブな攻め合いだ。レースの開始直後は全選手が一列に並ぶ落ち着いた立ち上がりとなったが,2周目には岡山県代表の石水優夢選手,福島県代表の鈴木聖弥選手が競り合いで体制を崩し,3位につけていた滋賀県代表の佐々木拓眞選手がトップを奪うなど,随所で激しいバトルが展開されていた。

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 3位争いはとくに激しく,3位から5位までの選手がコンマ1秒を競うバトルを繰り広げた。最終ラップでは幾度も横並びになり,最後には序盤に順位を落とした石水選手が3位に浮上。しかし,積極的な攻めがたたって+1秒のペナルティを受け,最終的には茨城県代表の小林陽樹選手が3位に滑り込む形となる。

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 そうした勝負を制して優勝したのは,序盤のバトルで得た優位を堅持し続けてゴールラインを切った佐々木選手。「グランツーリスモ」シリーズのプレイ歴,わずか1年のルーキーが初出場で1位に輝いた。

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 以上が本大会のレポートとなる。各部門で上位に入賞した選手にはトロフィーやメダルが授与されるほか,各都道府県には大会全体の順位を決定するポイントが付与される。

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 大会の様子は配信のアーカイブから試聴できるほか,公式Twitterアカウントには各試合結果のスクリーンショットなども掲載されている。日本一を決める大会の様子を細かく見たい人は,合わせて確認してほしい。


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  • 関連タイトル:

    グランツーリスモSPORT Spec II

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