プレイレポート
「レジェンド・オブ・ルーンテラ」デッキガイド。アジアサーバーのマスターランク7位に到達した“ミストレイス”デッキを紹介
そこで今回は筆者がマスターランクに到達できた“ミストレイス”デッキを紹介していく。非常に強力なデッキで,プレイヤーによって細部のカスタマイズはあれど,現環境(2月12日時点)において間違いなくトップといえるデッキだ。
もし,あなたが本気でLoRのランクマッチを勝ち抜きたいならば,真っ先に選ぶべきデッキタイプがこの“ミストレイス”。明日ランクマッチですぐに勝ちたい人は,ぜひとも本稿を参考にしてみてほしい。
デッキレシピと基本的な戦略
チャンピオン(6)
エリス 3
ヘカリム 3
フォロワー(18)
ミストレイス 3
蜘蛛の怪異 3
狂乱の蟲 3
影の暗殺者 3
レイスコーラー 3
断つ者 ラーサ 2
司令官レドロス 1
スペル(16)
シャドウアイルの刻印 2
復讐の黒槍 2
垣間見えた彼岸 3
おぞましき饗宴 3
拒絶 2
蝕む嘆き 2
残虐 1
復讐 1
■デッキコード
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この“ミストレイス”は,基本的にマナカーブに合わせてユニットを展開していき,攻撃力2以下の敵ユニットがブロックできなくなる「フィアサム」の効果を生かして,敵のネクサスのライフを削り取るデッキだ。6マナ帯以降は「ヘカリム」「断つ者 ラーサ」「司令官レドロス」といったフィニッシャーが揃っており,それらを活用すれば一気に勝負を決められる。要所要所でテクニックが求められることもあるが,基本的な動きはシンプルなので,初心者から上級者まで幅広くオススメできる。
このデッキの特徴は,デッキ名にもなっているフォロワー「ミストレイス」が育っていく動きだ。「ミストレイス」は召喚時に他のすべてのミストレイスを強化する効果を持っており,これによって最初は2/2のミストレイスの数が増えるごとに3/2,4/2へと育っていく。「フィアサム」の効果でブロックできるユニットも限られているため,攻めにおいてかなり強力な打点となるのだ。
そして,4ターン目以降にできると強力なのが,「レイスコーラー」の忠義(※)効果で「ミストレイス」を出していく動きだ。この効果でミストレイスが生み出された場合でも,他のミストレイスに対する強化効果は発動するので,連続してプレイすれば,一気に盤面の打点を上げることができる。多少アイオニアのカードが入っている関係で,まれに忠義効果が発動しないことがあるが,大抵は発動するので,手札に持っていたら不発を恐れずに4ターン目以降に出していくと良い。
※ユニットが召喚されたとき,デッキの一番上のカードが同地域のユニットだった場合に効果が発動する。
4ターン目になる前に予め「ミストレイス」を出しておくことで,「レイスコーラー」から強化された「ミストレイス」が出現するので,2〜3ターン目の「ミストレイス」は優先して場に出して良いカードだ。
例えば,「レイスコーラー」が既に手札にあるのならば,3ターン目は「影の暗殺者」より「ミストレイス」を優先して展開するべきだし,相手の「エリス」に対するカウンターを意識しなければならない状況でもなければ,2ターン目に「蜘蛛の怪異」より優先して場に出しても良い。もし「エリス」が手札にいる場合は,基本的に「エリス」を優先すべきだが,「ミストレイス」を育てることを意識しながら盤面を作っていくと,中盤でより強固な状況を築きやすいので,覚えておこう。
盤面やライフレースの優位を取るためのカードたち
このデッキは,盤面に影響をもたらすカードがかなり多く,盤面優位を取る力に長けている。特に,シャドウアイル3マナ帯随一のパワーカードである「狂乱の蟲」は,このデッキを語るうえで見逃せないカードだ。
もちろん,ただポン置きするだけでも強いのだが,このカードの真価は後攻3ターン目での強さだ。もし相手が先攻3ターン目で「ゼド」を置いてきても,このカードの効果で相手の攻撃力を下げてしまえば,仮にゼドが攻撃してきても3/3のボディで有利トレードができる。
その他の場合においても後攻3ターン目における強力なプレイの1つなので,可能であれば後手で置くことを狙いたい。一方,ミラーマッチでこちらが先攻の場合は,3ターン目に相手の「狂乱の蟲」でプランを崩されることが多いので,一度ユニットの召喚を挟む前にアタックを仕掛けていくのがオススメだ。
また,ミラーマッチで5ターン目に2マナ3マナ帯のユニットを持っていた場合は,先に2マナのユニットを置いて,「狂乱の蟲」はできるだけ後に出すよう意識しよう。というのは,後出しで出せば,相手の「狂乱の蟲」の攻撃力を2に下げて,「フィアサム」効果によってブロックを無視できるからだ。
中盤帯で強力な「ヘカリム」についても触れておこう。このカードは単純にフィニッシャーとして優秀で,3/2の「亡霊の騎兵」をアタック時に加えることができるのが強く,ライフレースに多大な貢献をしてくれる。そして,この「ヘカリム」絡みの小技として覚えておきたいのが,「亡霊の騎兵」が「エフェメラル」持ちでアタック後すぐに死亡するため,「断つ者 ラーサ」「復讐の黒槍」といった味方ユニットの死亡が条件となるカードの能力を発動できることだ。
もし先攻の場合,6ターン目で「ヘカリム」を置いても,そのターンにアタックすることができないが,返しの7ターン目に,即「ヘカリム」でアタックしつつ,「亡霊の騎兵」で死亡時効果の条件を満たし,「断つ者 ラーサ」へつなげるといった動きも可能となる。
そのため,6ターン目には仮に先攻で即アタックができなくとも,「ヘカリム」を場に出すことを優先して良い。「アイオニアの意志」「復讐」などのスペルでカウンターされることもあるが,6ターン目「ヘカリム」の動きは非常に強いので,もし手札に「拒絶」があれば,前のターンにスペルマナを3マナためることも視野に入れつつ,6ターン目に「ヘカリム」を安全に着地させることを狙っていこう。
このデッキ随一のフィニッシャーとなる「司令官レドロス」は,場に出すことが即勝ちにつながるパワーカードなので,8ターン目にはほとんどの場合最優先で出してしまって良い。ラストブレス効果で死亡したレドロスは手札に戻ってくるので,そのまま「司令官レドロス」を追加で出し続けるだけで勝てるからだ。
「司令官レドロス」のプレイ時効果である相手のネクサスのライフを半減する能力は端数切り上げなので,もし相手のライフが1であれば,能力発動で相手のライフを0にして勝利という挙動になる。これで勝つ試合も少なくないので,知識として覚えておこう。
スペルの使い方で,他のプレイヤーに差をつけろ!
さて,ここからはやや中級者向けの内容になるが,このデッキを使う時に,他のプレイヤーに最も差をつけやすいのは,スペルを使うタイミングだ。ルーンテラ全般に言える内容でもあるが,スペルを如何に正しいタイミングで打てるかどうかで,勝率が大きく変わってくるし,それはこのデッキにおいても例外ではない。ここでは,このデッキに入っている各スペルの使い方について記していく。
「シャドウアイルの刻印」は,基本的には戦闘のタイミングで用い,厄介な敵ユニットに対して相打ちのトレードを仕掛けることを狙っていく。例えば,相手の「ゼド」がアタックしてきて,こちらに1/1の蜘蛛が場にいたような場合,1/1の蜘蛛を「シャドウアイルの刻印」で+3/+3して4/4のステータスにし,相打ちをしていく……といった使い方だ。
また,もう1つの使い方は,+3/+3のバフによって相手のライフを0にできるタイミングがあれば,ブロッカーが確定した後に使用するというもの。この使い方の応用として後述する「残虐」とコンボで用いるパターンもある。
「垣間見えた彼岸」はもし打てるタイミングがあっても,できる限り使用を我慢していきたいカードだ。すぐに打ってしまっても,相手の除去を上から重ねられるとドローができないので,基本的には相手の除去スペルを使われたタイミングに合わせて,カウンターとして打っていき,相手の除去を実質無効化していくのがオススメの使い方だ。また,オーバーパワー持ち以外の敵ユニットに対してブロックをした後,ブロッカーに対して「垣間見えた彼岸」を打ち,アタックを無効化するやり方も有効な一手なので,覚えておこう。
「復讐の黒槍」は,味方ユニットの死亡が条件としてあるので,もし打てるタイミングがあれば気軽に打っていっても良い。特に,序盤の「ゼド」「フィオラ」に対しての貴重な除去手段なので,それらのキーカードが相手にいた場合は,ユニットの展開よりも優先して,それらの除去を行うのがオススメだ。
「おぞましき饗宴」は対「フィオラ」に対して非常に有効なカードで,相手がバリアをつけてきても,このカードで剥がすことができる。また,「エリス」のレベルアップ条件を満たすための選択肢として使うのも有効だ。ちなみに,ミラーマッチでは,相手が「垣間見えた彼岸」を体力1のユニットに打ってきた時のカウンターとして刺さるので,余裕があれば手札で温存しておきたい。
「拒絶」はこのデッキのキーカードの1つで,相手がこちらの大型ユニットを除去しようとした際のカウンターとして用いたい。事前にスペルマナを3ためておくと効果的で,例えば,「拒絶」が手札にある状態で6ターン目「へカリム」を安全に着地させたいならば,5ターン目に敢えてマナを使い切らずに,スペルマナを3ためるという動きも選択肢として考えたい。そうして,相手の「アイオニアの意志」「復讐」などをカウンターできれば,大きなアドバンテージを握れるはずだ。
「蝕む嘆き」はそこまで積極的に打っていくカードではなく,使用する優先度は低い。もし使う時には,全体1点で効果的に相手を除去できるように,前もって事前にブロックの仕方を調整するなどして,相手の体力を調整しておくと効果的だ。また,ライフが危ない時に緊急回避的に打つこともある。もし,横並べ系のデッキにそれほど当たらないようであれば,デッキから外すことを検討しても良い。
「残虐」を使うのは,それを使うことで相手のネクサスのライフを0にできるタイミングだ。それ以外で使うことはほぼない。もちろん,上から除去や「拒絶」などの打ち消しをかぶせられてしまうと大損してしまうので,使うタイミングとしてもっとも理想的なのは,相手の除去に対するカウンターとして打ったり,相手にマナを使わせてから,カウンターの危険がないタイミングで打つことだ。ライフレースがシビアな時は,通らば勝利と先打ちでぶっ放していくこともあるが,6マナと決して軽いコストではないので,極力安全なタイミングで打つのを狙うこと。
事前に「シャドウアイルの刻印」でユニットを強化することで,「残虐」のダメージを上げられるので,小技として覚えておきたい。
「復讐」は7マナと重く,もし「拒絶」で返されてしまったら目も当てられない。基本的には,相手が大型ユニットを出し,「拒絶」を使用するマナが残ってないタイミングで打っていくこと。また,ミラーマッチにおいては,相手の「へカリム」へのカウンターとして有効で,先攻の時は相手の6ターン目「ヘカリム」に合わせるためにスペルマナを残しておくと効果的に突き刺さる。また,例外として「孤軍」などで強化された「フィオラ」「均衡の命刀」らが止まらない時には,敢えてスペルマナをため,相手の「拒絶」がないことを祈ってぶっ放し気味に打つこともある。
マリガンについて
初期手札の交換(以下,マリガン)については,基本的に2マナのユニットを最低1枚は引いておきたいので,もし1枚も持っていない場合には,すべて交換してでも2マナのユニットを引きにいくこと。2ターン目にまったくユニットを置けない状態は,このデッキにとっては大きなディスアドバンテージとなってしまうためだ。
もし,2マナユニットが1枚でも引けていれば,「レイスコーラー」「狂乱の蟲」「影の暗殺者」「レイスコーラー」もキープする。これは,単純に3〜4ターン目に綺麗に動けることもあるし,特に「レイスコーラー」を4ターン目に置けると,非常に強い動きとなるのが大きい。
資産が足りない人向けのカスタマイズ
最後に,資産が足りない人向けのデッキのカスタマイズガイドを記しておこう。このデッキは極力「エリス」「へカリム」をそれぞれ3枚ずつ採用したいデッキではあるが,それらが揃っていないという人もいるだろう。もし,それらが足りていない場合は,軽めのカードで補っていくのがオススメだ。
具体的な採用候補を挙げていく。「不運な貴族」は単純にレアリティの低いユニットの中では性能が高く,有力候補だ。「復讐の黒槍」の3枚目を追加して,除去力を高めていくのも良いだろう。また,「へカリム」が足りない場合には,「断つ者 ラーサ」の3枚目を採用していくのもアリだ。
もし,「へカリム」が3枚揃っているのであれば,「灯りを繋ぐ者」の採用を検討しても良いだろう。このカードで「へカリム」を蘇生させるのが非常に強く,7ターン目以降の動きとして強力。単純に「蝕む嘆き」を減らしたい場合のカード入れ替え候補としても有力候補となる。
また,もしチャンピオンの枠が「エリス」「へカリム」だけで埋められないのであれば,「スレッシュ」を採用すると良い。単純に単体で強いカードで,前述の「灯りを繋ぐ者」とのコンボも見込める。チャンピオンの枠の関係で採用していないだけのカードなので,もし枠が埋まらない場合は,このカードで代用していこう。
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