イベント
exA-Arcadiaから新作タイトル4本登場。“シュー大祭 〜シューティングゲーム大感謝祭〜 2022”にて発表
「シュー大祭 〜シューティングゲーム大感謝祭〜 2022」exA-Arcadiaコーナー出演者一覧
・ジェームス・ラグ氏(exA-Arcadia/プロデューサー)
・アレックス・マーシャル氏(exA-Arcadia/ディレクター)
・並木 学氏(作曲家)
・RIKI氏(漫画家)
・塩田信之氏(作曲家)
・岡田 薫氏(ゲームデザイナー)
・石川佳典氏(声優)
この日,紹介されたシューティングゲームは以下のとおり(番組での発表順)。
・「P-47 ACES改」(続報)
・「アストロ忍者マンEXA」(新作)
・「東方電幻景」(続報。2022年5月8日の「博麗神社例大祭」にてプレイアブル出展)
・「カンブリア・ソード Another Cry」(新作)
・「NOISZ ARC⌖CODA」(続報。2022年4月7日〜4月13日に秋葉原Heyにてロケテスト)
・「Jamjam ‘N Jerry ExaLente」(新作)
・「SHINORUBI PINK LABEL」(新作)
まずは,新作の情報からお伝えしよう。
80〜90年代リスペクトの古生物STGが復活「カンブリア・ソード Another Cry」
「カンブリア・ソード Another Cry」は,同人サークルVAGUES GAMESのPC用横スクロールシューティング「カンブリア・ソード(Cambria Sword)」のexA-Arcadia版だ。1980〜1990年代のアーケード,メガドライブ,X68000,PCエンジンのシューティングをリスペクトしており,カンブリア紀を舞台に古代生物が戦うという内容となっている。言葉に頼らない演出と,100以上のパーツで構成されたボス約60体の生物的な動きが見どころ。古代生物を取り上げたことから,2020年には水戸市立博物館の展覧会にも出展されたという個性派だ。
exA-Arcadiaでリリースされる「カンブリア・ソード Another Cry」は,「カンブリア・ソード」とは別の場所で行われた戦いを描くとのこと。原作は自機が1種で,出現する武器にもランダム性があったが,同作では複数の自機を選ぶことができ,武器は自機の種類によって固定されるという。さらに,原作に比べて自機が強くしてあるため,より幅広い層が遊べる内容になっているそうだ。リリース時期は2022年内が予定されている。
VAGUES GAMES公式サイト
「アストロ忍者マンEXA」の作曲者が登場。音楽へのこだわりを語る
ゲーム好きで知られる漫画家・RIKI氏が2020年にリリースしたFC及び互換機用ソフト「アストロ忍者マン」。そのexA-Arcadia版が「アストロ忍者マンEXA」だ。オリジナル版の楽曲を手がけた塩田信之氏に加え,「アストロ忍者マンDX」から参加した並木氏も続投。この豪華メンバーにRIKI氏は「シューティングの華といえば1面と最終面。並木氏が1面,塩田氏が最終面の音楽を手がけていて,もうたまらないです」と大興奮だった。
並木氏の曲は,ゲーム音楽家として名高いティム・フォリン氏のギターをリスペクトしているという。そして,塩田氏の曲はエレキベースにこだわったもの。FC音源で演奏できるように容量を抑えてのサンプリングが大変だったそうで「たぶん,人生で一番苦労した曲。ぜひゲームセンターで聴いてほしい」と語った。
「アストロ忍者マンEXA」公式サイト
海の生き物と戦う横スクロールシューティング「Jamjam ‘N Jerry ExaLente」
新作横スクロールシューティング「Jamjam ‘N Jerry ExaLente(ジャムジャムジェリー エクサレント)」の開発が決定した。タコのような生物にまたがった少女が海の生き物と戦う,横スクロールシューティングである。動画のみで詳しい内容は明かされなかったが,いわゆる弾幕系に分類される作品のようだ。「〜ExaLente」ではないが,「Jamjam ‘N Jerry」の開発中の動画が制作者によってアップロードされているので,気になる人はこちらをチェックしてみよう。
日本のシューティングをリスペクトした「SHINORUBI PINK LABEL」
Steamで今年1月にリリースされた「SHINORUBI」が,「SHINORUBI PINK LABEL」(シノルビー ピンクレーベル)となってexA-Arcadiaに登場する。
Steam版の「SHINORUBI」を制作したフランスのインディーデベロッパ,Last Boss 88曰く,「日本の傑作シューティングゲームにインスピレーションを受けた」作品であるとのこと。Steam版とexA-Arcadia版の違いは不明だが,Steam版の動画から,日本製シューティングへのリスペクトぶりが分かる。
「SHINORUBI PINK LABEL」公式サイト
すでに発表されているタイトルの続報も公開されたので,こちらも見ていこう。
原作のロケテストにまつわる秘話も語られた「P-47 ACES改」
「P-47 ACES改」コーナーでは,同作のプロデューサーであるジェームス氏と,ディレクター兼プログラマーであるアレックス氏,そして原作となる「P-47 ACES」で音楽を手がけ,「P-47 ACES改」にも参加する並木氏が登場。作品について語った。
NMKが開発し,1995年にジャレコから発売されたアーケード用横スクロールシューティング「P-47 ACES」をexA-Arcadiaで復活させた「P-47 ACES改」。ワイド画面に対応し,最大4人での同時プレイが可能……というところまでは昨年の「シュー大祭」で明かされていたが,今回は新たに「ハイパー」システムとバランス調整などの新情報が公開された。
ハイパーは,ゲージを溜めると一定時間自機が無敵化するのに加え,スコア稼ぎもできるというもので,並木氏いわく「怒首領蜂」シリーズのハイパーに近いシステムとのこと。もともと「P-47 ACES」のロケテスト版で没になったものが「P-47 ACES改」になって復活を遂げたという経緯がある。
「P-47 ACES」のロケテストでは仕様変更が繰り返し行われており,もともとの難度が低めだったうえ,製品化にあたって削られたステージもあった……と並木氏は語る。高難度で知られる「P-47 ACES」だが,もし低難度かつ無敵化するハイパーシステムがあるロケテスト仕様で世に出ていたら,現在とは評価が変わっていただろう。
同じくジャレコの「プラスアルファ」(1989年)では,ボンバーが「ハイパー」と呼ばれ,自機のタイプごとに異なる発動形態を持っていたが,それとの関連も気になるところ。なお,「P-47 ACES改」ではゲームバランスと自機の性能が再調整されるのに加え,新たな敵が登場し,道中が長くなるなどステージの拡張も行われるとのことだ。
当時のNMKについて並木氏は,人が少なく忙しかったのに加え,ゲームミュージックバンドブームにも乗れなかった……と語る。NMKサウンドを残したいという思い入れがあり,「P-47 ACES改」では現在までの経験を加えた良いアレンジができているという。並木氏は生演奏もやりたいと意欲満々で,今後の展開にも期待したい。
気になる稼働時期については,前回同様「2022年内」のアナウンスだったが,ジェームス氏が「熱いゲームなので,暑いうちに出したい」と語っていた。
「P-47 ACES改」公式サイト
「怒首領蜂最大往生 EXAレーベル」の遅延対策アップデートなど,さまざまな新情報が明かされる
「怒首領蜂最大往生 EXAレーベル」では無償アップデートが行われる予定だ。入力に関連した遅延が従来の2フレームから1フレームに減少し,旧型の汎用筐体でもブラウン管と同じ感覚でプレイできるという。また,ORIGINALモードのボス「幸龍」などで発生していた処理落ちを軽減し,ほぼオリジナル基板と同じプレイ感が実現されているそうだ。
そして,シューティング界屈指の高難度ボス「陰蜂」と戦える「INBACHI」モードに設定メニューが追加され,ジェームス氏いわく「色々と練習できるように」なっているという。こちらのアップデートは4月中に案内が行われる予定とのこと。
「怒首領蜂最大往生 EXAレーベル」公式サイト
「東方project」の二次創作シューティング「東方幕華祭 春雪篇」をリファインした「東方電幻景」は昨年に続いて,「博麗神社例大祭」(5月8日に開催)にプレイアブル出展される。この日は,「あすか120%」シリーズや「星霜鋼機ストラニア」で知られるヨナオケイシ(与猶啓至)氏が音楽を担当することが明らかになった。
「東方電幻景」公式サイト
また,「NOISZ ARC⌖CODA」のロケテストが東京都の秋葉原Heyにおいて,2022年4月7日〜4月23日に行われることが決定した。同作は,弾幕シューティングにリズムゲームの要素を融合させた「NOISZ」のexA-Arcadia版だ。
「NOISZ ARC⌖CODA」公式サイト
さまざまなシューティングが集うプラットフォームになったexA-Arcadia。2022年もシューティングファンなら続報を見逃せないだろう。今後の公式発表に注目したい。
「exA-Arcadia」公式サイト
- 関連タイトル:
怒首領蜂最大往生 EXAレーベル
- 関連タイトル:
東方電幻景
- 関連タイトル:
NOISZ ARC⌖CODA
- この記事のURL:
キーワード
(C)2012 CAVE Interactive CO., LTD. (C)2020 exA-Arcadia
LICENSED BY(C)TEAM SHANGHAI ALICE
DEVELOPED & PUBLISHED BY(C)2022 EXA-ARCADIA ALL RIGHTS RESERVED.
記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。