紹介記事
「バイオハザード ヴィレッジ」プレビュー。“村”を基調とした新たな狂気を描く野心作
4Gamerでは,カプコンから約1時間に及ぶプレイムービーを動画素材として提供していただいた。今回は,映像を視聴し感じ取れた「バイオハザード ヴィレッジ」のハンズオフプレビューをお届けしたい。なお,今回視聴したプレイムービーは,CERO:Dのレーティングに準拠するものとのことだ。
「気持ち悪さ」すら感じられる“村”の作り込み
まずはストーリー概要を簡単におさらいしよう。前作「バイオハザード7」の事件から生還したイーサンは,対バイオテロ部隊「BSAA」の庇護のもと,妻のミアと愛娘のローズと共に平穏な日々を過ごしていた。しかし幸せな生活は,BSAA隊長クリス・レッドフィールドの襲撃によって破られる。なぜ保護をするはずのBSAAが? クリスの真意は? さまざまな疑問が残される中,イーサンは奪われた娘を取り戻すため,再び死地へと向かうのだった……。
今回の映像は,イーサンが雪深い森で目覚めるところから始まる。ミアとローズを助けるため,クリスを追って“村”へ向かっているシークエンスのようだ。
村にたどり着いたイーサンはさまよいながら,住人の見当たらない民家を探索していく。映像の第一印象は「不気味」の一言に尽きる。人気のない寂れた山村というだけで不気味ではあるのだが,最新のRE ENGINEが描く,朽ちた廃屋,家具の質感,レイトレーシングの描き出す光の柔らかさ,雪が降り積もる村の景観は,まるで村が実在するかのよう。中にはつい先ほどまで生活していたかのような民家もあり,異世界へ迷い込んでしまったような異常さをプレイヤーは感じ取ることになるだろう。
また,探索中には,突然屋内の床が抜けたり,階段が崩れたりと,ドキリとさせられるポイントがいくつも用意されている。パニックホラー映画の序盤ではないが,クリーチャーが登場しなくても,精神をガリガリと削り取られていくはずだ。なお,筆者的には棚から飛び出してくるネズミにもっとも驚かされた。映像だけでも心臓に悪いのに,自身でプレイするとなれば,勘弁してくれと言いたくもなりそうだ。
さらに村では,ナイフやハンドガンといった武器を獲得していたほか,回復薬やハーブといったアイテム類を入手できていた。バイオハザードシリーズと言えばリソース管理が攻略の重要な要素となるが,入手したアイテム類を見ると,今作でもそこは変わってないようだ。また,どのアイテムを持ち込むかといったインベントリの管理や,組み合わせてアイテムを作成するクラフトといったお馴染みの要素ももちろん健在だ。
序盤の脅威・ライカンとの戦い
クリーチャーとの遭遇にも触れておこう。村のあちこちでイーサンに襲いかかってくるライカンは,シリーズで言えばゾンビに近いクリーチャーとなるが,非常に厄介な難敵に感じられた。ライカンは群れで襲い掛かってくる習性があるうえ,前作に登場したクリーチャーのモールデッドとは比べられないほど俊敏な動きを見せてくる。エイムを合わせても回避行動を取ってくるため,動きを先読みして攻撃を加えていく必要がありそうだ。
また,ライカンは非常に執念深いのか,屋根の上に逃げた程度では平気でよじ登ってくる。時に逃げる必要も出てくるのがバイオハザードシリーズの常であるが,ある程度まで接近を許してしまった場合,戦いを避けるのは難しいように感じられた。
イーサンのバトルアクションにも注目したい。本作ではハンドガンやショットガンなどの射撃アクション以外に,クリーチャーの攻撃から身を守るガードが用意されている。なお,ガードからクリーチャーを吹き飛ばすアクションも確認できたので,防御から一転攻勢に回る動き方ができるのかもしれない。そのほかに,扉や窓を塞いでクリーチャーの侵入を防いだり,爆発するタルを射撃して一網打尽にしたりするシーンも確認できた。ライカンは群れで行動する習性があるため,1度に多数の敵を撃破できれば,それだけリソースの節約につながりそうだ。
筆者は映像を見ながら実際に自分だったらどう戦うかをシミュレートしていたのだが,ポジション取りや武器の切り替え,フィールドに配置されたオブジェクトの活用など,戦略性に富んだバトルアクションが楽しめそうだと感じられた。クリーチャーへの恐怖心でうまく動けるかはわからないが,自身のスキルがそのまま戦闘に反映されそうで,実際にプレイするのが今から楽しみで仕方ない。
また,本作の戦闘とリソース管理でもっとも重要な要素となり得るショップでの売買と武器のカスタマイズも映像で確認できた。どうしてこんなところに武器商人が? という疑問はあるが,活用できるものはありがたく活用させてもらおう。なお,武器のカスタマイズでは,武器の威力,速射速度,リロード速度,装弾数が強化できる。満遍なく強化するのはお金の都合上無理に思えるので,自分好みにカスタマイズしていくのがよさそうだ。
強烈なインパクトを残す貴婦人・ドミトレスク
映像では,村パートに続いて城の探索も映し出されていたが,城の主である長身の貴婦人・ドミトレスクの存在は絶対に無視できない大きなポイントだ。初登場から大きな話題を呼んでいたが,あのインパクトは一度見たら忘れられない。
そんな彼女だが,城の至るところに突然現れてはイーサンの行動を妨害する。時には,見るも無残な仕打ちを平然と行うのだが,その残虐性はイーサンにとってもプレイヤーにとっても恐怖の対象以外の何物でもないだろう。
ドミトレスクには家族がおり,彼女の娘らしき三姉妹の姿も確認できた。彼女たちは城を探索している最中,突然姿を現してはイーサンに襲いかかってくる。その立ち振舞いは蛮行そのもので,ドミトレスク同様,できれば相対したくない存在だ。
また,彼女たちには通常の攻撃方法ではダメージを与えられないのか,ハンドガンやショットガンを撃ち込んでも怯むことなく襲いかかってくる。映像ではイーサンが逃げまどい,追っ手を撒く様子が確認できたが,倒せない相手から逃げつつ探索を進めるというシチュエーションは,「バイオハザード RE:2」のタイラントに近いイメージのようにも感じられた。
そのほかに印象に残ったシーンは,村の住人とのやり取りだ。絶望的な状況に陥った村にも生きている住人が残っており,イーサンはとある場所でエレナという少女と出会う。イーサンは彼女の案内でライザの家に一時的にかくまってもらうのだが,ここでのやり取りから,この村の異常性と彼らの置かれた絶望的な状況をこれでもかと感じ取ることになるだろう。詳細に話すとファーストプレイの楽しみを損なうことになるので,こちらはぜひ製品版で自身の目で確認してほしい。
「バイオハザード ヴィレッジ」のハンズオフプレビューは以上となる。前作同様,「恐怖」に焦点を当てた内容ではあるのだが,その中でもとくに異常さが際立つ“村”の存在は,プレイヤーを惹きつけてやまない邪悪な魅力を発している。
また,物語を彩る登場人物からも目が離せない。恐怖に支配された村の住人,城に巣食うドミトレスクと彼女に付き従う三姉妹,正体不明の武器商人,そしてキーパーソンに違いないであろうクリスがどのように物語に絡んでくるか今から楽しみで仕方ない。
発売まで残り1か月を切った「バイオハザード ヴィレッジ」。今後のさらなる情報の露出にも期待したいところだ。
「バイオハザード ヴィレッジ」公式サイト
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