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高校生によるeスポーツ大会「ポケモンユナイト甲子園2023」開催。準決勝・決勝戦の様子をレポート
「ポケモンユナイト」は,通常の試合は5対5,クイックバトルなら4対4や3対3のチームに分かれ,各々のプレイヤーが選んだ,能力値やわざの違うポケモンを使って試合に臨むチーム戦略バトルだ。
マップには,敵チームだけでなく野生のポケモンも出現するので,それらを倒して自身のポケモンを成長させたり,“エオスエナジー”を溜めたりしていく。エオスエナジーは,相手のゴールに入れることで得点が加算される。試合終了までにより多く点を獲得したチームが勝ちとなる。
点在するゴールポイントでの攻防や,野生ポケモンの活用,各ポケモンの持つわざや特性の組み合わせなど,さまざまな駆け引きが生まれる本作。タイトルにある“ユナイト(団結)”という言葉の通り,チームプレイが勝利の鍵となるのだ。
「Pokémon UNITE」公式サイト
今年で2回目となる「ポケモンユナイト甲子園」は,同じ高校の学生でチームを組んで参加するeスポーツ大会となっている。6月3日と4日には,全国を4地区に分けての地区予選が実施され,エントリーした200チーム以上,1000名以上の高校生たちが熱い戦いを繰り広げた。
そこを勝ち抜いた4地区の代表チームが,2代目高校生チャンピオンを目指して日本テレビ番町スタジオに集結し,準決勝と決勝戦が行われたのだ。
。今年は,昨年よりも大会の規模が広がり,有観客での開催に。会場には,選手の家族や友人などに加え,一般観覧席には抽選で選ばれたファンも駆けつけ,開始前から熱気に包まれていた。
大会のMC・実況は,ゲームキャスターの篠原 光さん,解説はホタルノケンさんとeスポーツチーム「BC SWELL」のajunさん,大会リポーターはeスポーツキャスターの水上 侑さんが担当。さらに,大会のSP MCや応援リーダーとして,お笑いトリオ・ロバートの山本 博さんと,モデルやタレントとして活躍している藤田ニコルさんが登場した。
準決勝の第一試合は
東海・関西地区と中国・四国・九州・沖縄地区
東海・関西地区代表(大阪府):
チームおばたーず(追手門学院高等学校)
チームメンバー:
はぴらぷら選手 / Riron選手 / syosanat選手 / ゆきてーん! 選手 / N木立選手 / kom4_3選手
中国・四国・九州・沖縄地区代表(福岡県):
ゆるゆるぽけゆな(福岡県立香椎工業高等学校)
チームメンバー:
Absolの憂鬱選手 / Magyora-618選手 / jNasaj選手 / すらぁむ選手 / サ終マッキー選手
東海・関西 地区代表のチームである「おばたーず」は,おばたくんを中心に結成されたチーム……というわけではなく,メンバー全員の“精神的支柱”となる共通の友人,おばたくんの名前をチーム名にもらったのだという。そんな和やかなエピソードとは逆に,試合へ取り組みは真剣そのもの。練習時間の確保や,これまでの試合内容に対する研究などに力を入れ,万全の戦略を持って本大会に臨む。
中国・四国・九州・沖縄地区代表の「ゆるゆるぽけゆな」は,名前の通り,ほのぼのとした雰囲気を感じられるチームで,jNasaj選手を司令塔とし,個人のスキルを活かしていく戦いかたが持ち味だ。ここまでの激しい戦いを勝ち抜いてきた強さがありながら,飄々と「勝ちたいけれど,楽しめればいい」とコメントしたすらぁむ選手も印象的で,最強のエンジョイ勢となるかと期待された。
準決勝は3戦中,先に2勝したチームの勝ちとなる。また本大会から,ザシアンとミュウツーが使用が禁止になっている。
両チームも予選とは異なる編成を余儀なくされるが,さすが200チームのなかから勝ち上がってきた強豪たちだ。新たな編成に対する的確な戦略と,瞬時の判断力が光る。マップの要所で熱い戦いを繰り広げるも,試合はチームおばたーずのストレート勝ち。勢いを持ったまま決勝へと進んだ。
準決勝の第二試合は
関東地区と北海道・東北・北陸・甲信越地区
関東地区代表(神奈川県):
エオスの民(聖光学院高等学校)
チームメンバー:
くろーんk1選手 / tan100選手 / アメノチハレ選手 / Mjk_ねりー選手 / celesteela1選手
北海道・東北・北陸・甲信越地区代表(新潟県):
留年回避マクロ(新潟県立村上中等教育学校)
チームメンバー:
GX*そるてゃ_選手 / サツキ0601選手 / wasabi_karai選手 / ひーらぎ・柊選手 / HAGURIN選手
関東地区代表の「エオスの民」は,昨年の予選大会で優勝校の市川高校に敗れ,あと一歩のところで決勝大会進出を逃したという過去がある。リーダーのMjk_ねりー選手は,「ポケモンWCS2023」にも日本代表選手として出場するほどの実力派だ。多彩な構成とメンバー各自の能力の高さで,リベンジを狙う。
北海道・東北・北陸・甲信越地区代表の「留年回避マクロ」は,中高一貫校に通う仲良しグループ。GX*そるてゃ_選手,ひーらぎ・柊選手という,タイプの違うふたりのリーダーを軸に,連携力で勝利を目指す。サツキ0601選手のマイクパフォーマンスなどに表れる余裕のある佇まいは,今まで積み重ねてきた勝利からくる手ごたえと,器の大きさを感じた。
1回戦は,後半のレックウザが中央に現れたタイミングで大きく流れが変わり,留年回避マクロが勝利する。2回戦は,アメノチハレ選手の好プレイも効果を上げ,エオスの民が勝利した。
両チームとも後がない3回戦は,お互いに1勝した試合と同じ構成で戦う。勝利したのはエオスの民で,決勝戦へとコマを進めた。
●三位決定戦
ゆるゆるぽけゆなと,留年回避マクロの対戦。1回戦は,どちらも一歩も引かない攻防のなか,GX*そるてゃ_選手のサーナイトがキーマンとなり,留年回避マクロが勝利。2回戦は,複雑な局面が多い中,ゆるゆるぽけゆな側の対応力の高いポケモンが活躍し,試合を制した。勝負の3回戦,両者ともチームワークを見せつける展開だったが,わずかの差で留年回避マクロが勝利し,3位確定となった。
決勝戦では最強の高校生チームを目指し
東海・関西地区と関東地区の代表が対戦
決勝戦は,「チームおばたーず」と「エオスの民」の対戦で,5戦中,先に3勝したほうが勝ち。エオスの民が一本先取するが,2回戦はチームおばたーずが取り返す。両チームとも,選んだポケモンによる役割分担が成功しており,実力を遺憾なく発揮した戦いぶりとなった。お互い一歩も引かぬ攻防で,2本ずつ勝ちを取った状態で,5回戦に突入する。この試合も拮抗した戦いとなるが,レックウザ出現後の好プレイが優勢を守り切る流れに繋がり,エオスの民が優勝を勝ち取った。
試合後の表彰式では,メダルと賞品の授与があり,優勝したエオスの民には,トロフィーも贈呈された。対戦したチーム同士がハグをし合う場面もあり,スポーツマンシップにあふれた選手たちの姿を見て,会場に集まった観客からあたたかい拍手が贈られた。
〇優勝・準優勝チームにインタビュー
大会終了後,各チームのリーダーからは“試合の感想”を,各選手からは“一緒に戦ってきたチームメンバーへのひと言”を伺ったので紹介しよう。
【チームおばたーず】
リーダー・はぴらぷら選手:
日本で2位,というのはありがたいことですが,敗退は悔しい。直前まで悩んで決めたポケモンの構成がうまく機能しなかった点にも悔いが残っています。
・仲間へのメッセージ
syosanat選手:
ここまで勝ち上がれたのは,皆の努力と,チームの力です。
Riron選手:
今もめっちゃ悔しいですけど,いい思い出になりました。仲良しの友達と2年近く続けてきたので,またこういうことが出来ればと思います。
N木立選手:
メダルをとれたのも,テレビに出られたのも,有名人に会えたのも,全部みんなのおかげ。ほんまありがとう!
はぴらぷら選手:
受験が終わったら,またチームを再結成して,大会に出られたらいいなと思います。
kom4_3選手:
全国2位という結果は悔しかったですが,自分たちのいいプレイを見せることが出来て満足もしました。楽しかったです。
【ゆるゆるぽけゆな】
リーダー・Absolの憂鬱選手:
大会に出られたこともそうですが,予選突破からの2か月間は,他チームとも練習をしたりなど,とても楽しかったです。一生の思い出になりました!
・仲間へのメッセージ
Absolの憂鬱選手:
本当にみんな,それぞれの役割を果たして頑張ってくれました。ここまで来られたのも,自分たちの実力だと思っているので,感謝しかないです。
jNasaj選手:
1勝はできたので良かったです。
Magyora-618選手:
チームのみんなにここまで連れてきてもらって,とてもいい経験ができ,感謝しています。
サ終マッキー選手:
ここまで来たけれど,勝つことが出来なくてめちゃくちゃ悔しいので,来年リベンジできるように頑張りたいです。
すらぁむ選手:
今回は負けてしまったけど,楽しかったです。来年も来られるように頑張ります。
【留年回避マクロ】
リーダー・GX*そるてゃ_選手:
悔しい気持ちもあったけれど,楽しめたなと思います。
・仲間へのメッセージ
GX*そるてゃ_選手:
練習中に怒っちゃったりとかもしたけど,やり遂げることができてよかったです。
サツキ0601選手:
僕は味方をサポートをすることが多かったけれど,味方に貢献できたんじゃないかなと思います。
wasabi_karai選手:
柊さんなどに引っ張ってもらって練習して……良い経験が出来たと思います。
HAGURIN選手:
今まで練習したことを出せた試合も,出せなかった試合もあったけれど,やり切った感があります。
ひーらぎ・柊選手:
試合で思った通りにできなかったところも,仲間のフォローで勝利につなげることが出来ました。感謝しています。
【エオスの民】
リーダー・Mjk_ねりー選手:
この5人と組んで,優勝できたのが良かったです。
・仲間へのメッセージ
celesteela1選手:
プレイが上手な味方全員が協力して力を出せたので,本当に良かったです。感謝しています。
Mjk_ねりー選手:
皆,僕が思っているよりもいい動きをしてくれました。良かったです。
アメノチハレ選手:
みんな強いので,安心して背中を預けられて,本当にやってて楽しかったです。
くろーんk1選手:
みんなと協力して優勝することが出来て嬉しかったです。
tan100選手:
味方にも恵まれ,勝てて良かったです。
本大会は,YouTubeの「ポケモンユナイト公式チャンネル」でライブ配信されており,アーカイブが視聴できる。名試合の数々を味わいたい人は,ぜひチェックしてほしい。
〇「ポケモンユナイト」2周年記念企画
「ポケモンユナイト」では現在,2周年を記念したさまざまな企画を行っている。内容は下記の通りだが,詳細については公式サイトにて確認してほしい。
- 「ミュウツー」参戦
- 防衛パニックパレード
- 最大100回無料!プライズマシーンチャンス!
- バトルパスシーズン17「せんちょうスタイル-ザシアン」
- ランクマッチシリーズ13
- WCS上位チーム予想イベント
「Pokémon UNITE」公式サイト
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