プレイレポート
「電車でGO!! はしろう山手線」Switch版インプレッション。タッチパネルの「指差し確認」で臨場感アップ
Switch版の基本的な部分は,PS4版と同じだ。プレイヤーは電車の運転士となり,山手線30駅,そして埼京線,京浜東北線,上野東京ライン,成田エクスプレスといった,山手線と併走する路線で電車を運転する。
さまざまなミッションをこなすことで新たな電車や路線がアンロックされる「運転士の道」モードはもちろんのこと,アーケード版の一部を再現した「アーケード」モード,そして自分で設定する「フリー走行」といったモードはSwitch版でも楽しめる。ただし,画面解像度はPS4版よりも低く,「VRモード」も存在しない。
Switch版独自の要素として見逃せないのが,タッチパネルに対応していることだ。ゲーム内では速度計や,客車のドアが閉まっていることを示す「戸閉灯(とじめとう)」を指差し確認する。PS4版ではこの操作に[△]ボタンを押していたが,Switch版を携帯モードとテーブルモードで遊ぶなら,実際にこれらの計器(画面)をタッチすることが可能となる。アーケード版でも話題になった,タッチパネルによる指差し確認が自宅でも楽しめるというわけだ。
画面を指差す動き自体はそう大きいものではないのだが,身体の動きが伴うことによってなりきり遊びとしての魅力が増したように感じられる。アーケード版では,実際に声を上げながら指差し確認しているプレイヤーもいるが,そうした遊び方をしてみるのも面白いのではないだろうか。
ただ,テーブルモードで画面に指さすと,Switch本体が押されて位置がズレてしまう。気になる人は,本体にタッチしたときにズレないよう,市販のスタンドや積み上げた雑誌で対策したほうがいい。
どのモードでもコントローラの機能がオミットされるわけではなく,[X]ボタンを押せばPS4版同様の指差し確認が可能だ。
また,懐かしい「205系」「103系」は2本のレバーで加速とブレーキを制御するが,Joy-Conを本体から分離して左右の手に「2本持ち」することで臨場感がアップする。公式サイトで「より実物に近い2ハンドル操作が可能になる」として推奨されている遊び方なので,こちらも試してみよう。
現実の山手線が再現されたリアルな風景の中,運転手としての体験ができる本作。タイム短縮を競い合うのではなく定刻通りに走り,ホームの指定位置からズレないよう,乗客に迷惑を掛けないよう静かに停止する。運転士の苦労や喜びを疑似体験しつつ,職人技を磨いていくというわけで,男の子であれば心躍るゲームといえる。
指差し確認+2本持ちのSwitch版と,高解像度+VRモードのPS4版のどちらにするは,純粋に個人の好みで選ぶといいだろう。Switch版は持ち歩けることを活用して,山手線の中で山手線を運転してみるのも面白いかもしれない。
「電車でGO!! はしろう山手線」公式サイト
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