［TGS 2020］「真・三國無双８ Empires」＆スマホ版「真・三國無双」が発表されたシリーズ20周年記念番組をレポート

　コーエーテクモゲームスは2020年9月27日，東京ゲームショウ2020 オンラインにて，「真・三國無双」20周年記念番組を配信した。新作タイトル「真・三國無双」（iOS/Android），「真・三國無双８ Empires」（PC/PS5/Xbox series X/PS4/Switch）が発表された配信の模様をレポートする。

※画像は配信映像をキャプチャしたものです

配信に登場した，シリーズ プロデューサーの鈴木亮浩氏。初代「真・三國無双」から開発に関わっており，当時はディレクター兼リードプログラマーだったそうだ

20年のタイトル年表。「真・三國無双８」が2018年2月なので，2年半が経ってようやくの新作が，この後配信で発表されることとなった

　まずは，公式サイトで行われていた「写真で語ろう！ここり残るあのシーン」企画の結果発表が行われた。これは，シリーズ全タイトルを対象に，「心に残ったシーン」を撮影するというものなのだが，この企画のためにPS2などを引っ張り出して撮影したのであろう，熱量のこもった投稿が印象的だった。鈴木氏のコメントと共に，優秀賞と最優秀賞を紹介していこう。

「真・三國無双６」のオープニングの趙雲。「趙雲が自分の人生のヒーローになった」という投稿者のコメント込みで，優秀賞に選んだと鈴木氏

「真・三國無双３」の孫尚香。PlayStation 2の画像でありながら可愛く映っていることがポイントに

「真・三國無双７ 猛将伝」から，呉のIFストーリーの最後の戦いのシーン。性別や年齢問わず人気の高い曹操だが，その人気が分かるキリっとした良い画像だと選んだそうだ

「真・三國無双７ 猛将伝」で，曹操が皇帝に謁見する際の，魏の武将勢ぞろいシーン。圧巻の一枚ということで入賞

「真・三國無双２」より，合肥新城包囲戦。司馬懿が呉軍に囲まれて窮地に陥っているところから始まるが，この司馬懿がかっこよく，当時から評判が良かったのだという

最優秀賞は「真・三國無双７ Empires」より，エンディングのシーン。Empiresであるため，この画像を撮影するには劉備で始めて，蜀の武将達を集め，うまくエンディングに持っていかなければならない。そのプレイに感動したと鈴木氏は話していた

　お待ちかねの新タイトルは，スマホ版「真・三國無双」からの発表となった。シリーズ20周年を記念し，ω-Forceブランドが開発・運営するアプリとなる。「無双アクション」の爽快感と，壮大な三国志のストーリーを手軽に楽しめることを目指しているという。
　ストーリーは本作用にオリジナルで描き下ろし。もちろん，やり込み要素も盛り込まれ，ほかのプレイヤーとの共闘プレイや非同期対戦も楽しめるとのことだ。


　配信では，さっそく実機プレイも披露された。スマホアプリながら，無双らしく敵がワラワラと寄ってくる。戦闘には3人のキャラクターが参加でき，プレイアブルキャラクターを切り替えて進めていくようだ。
　移動や攻撃はオートでも行えるが，それでは効率が悪いので，敵の攻撃を回避したり，間合いを取って攻撃したりと随時介入していくのが良いという。ストーリーモードの1ステージは短めのようで，2分もかからずにサクっとクリアしていた。

　本作は横画面と縦画面の両方に対応しているが，実機プレイでは，持ち方を変えるだけでシームレスに縦と横が切り替わる様子が見られた。積極的に動かしたいときは横，手軽に進めたいときは縦と，すぐに変えられるのは便利そうだ。

クローズドβテストの情報も発表された。本日から募集が始まっているので，気になる人は応募しておこう

　続いては，「真・三國無双８ Empires」のコーナーに。「Empires」シリーズとしては6年ぶりの最新作ということで，コメント欄は大盛り上がりだ。
　Empiresといえば，兵站をつなげながら敵本陣を目指すゲームだったが，本作では，スケール感のある城をいかに攻め落とすかに重点を置いた「攻城戦」のゲームとなっている。潜入したり，城門を開けたり，攻城兵器を使ったりといった，多彩な手段で城の制圧を目指す。
　プレイヤーは，君主や将軍，一兵卒，在野など，多彩な生き様を体験できる。そして，自分の勢力の武将達とどのような交流をして，関係性を構築していくかが，内政に影響を与えていくという。

Empiresシリーズといえば忘れてはならないのがエディット機能だ。本作用に強化されたエディットが楽しめるとのこと

　ベースになっているのは「真・三國無双８」だが，本作ではオープンワールドのシステムは踏襲していない。プレイヤーからも，Empiresとオープンワールドの組み合わせは面白くなるのではないかという声が挙がり，開発チームでも検討はしたそうだ。しかし，Empiresには，テンポよく進む国盗りの魅力があり，オープンワールドにしてしまうとこれが難しくなる。そのため，本作ではこれまでの延長線上での正統進化という方向性が採用された。
　ただ，オープンワールドでの国盗りには可能性を感じていて，「作っても別のゲームだよな」と考えているそうだ。


　最後に鈴木氏は，スマホ版「真・三國無双」について，「（真・三國無双８ Empiresに比べて）がっかり感のコメントは気にはなっている」「最初から『やらねえよ！』というのではなく，少し触っていただいてご意見をいただきたいと思います」と，正直なコメントを残していた。
　クローズドβテストの応募は受け付け中で，テストは10月8日から始まるので，まずはプレイしてみて，スマホでの爽快感をチェックしてみよう。

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